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「オレの“イス”はないんだろうなと…」31歳俳優が明かす迷える1年。『地面師』で話題も

女子SPA! / 2025年1月20日 8時46分

――撮影のためにボクシングを始めて、今でもボクシングジムに行かれているそうですね。

吉村:そうですね。行く前って緊張して心拍数が100以上になるんです。ヘッドギアを付けてはいますが、明らかに僕よりも経験値が高い方が多いところへ、ブン殴られることをわかって行くわけです。終わったあとは立てないくらいになります。中学の頃、先輩に呼び出されて今からブン殴られるんだろうなっていう緊張感とでも言うのか(苦笑)、この緊張感が毎日あると楽しいんです。

――本作の撮影は29歳当時だとすると、3年間くらい続いているわけですね。

吉村:そうですね。誰だってただ殴られたくはないじゃないですか(笑)。でも、そこへ行ってトレーニングをするということが、僕には合っていました。家でスマホをいじっているよりも楽しいんです。あとは俳優という仕事へのモチベーションにもつながっています。

◆話題作『地面師たち』で知名度が上がったが……

――2024年は、出演されたNetflixドラマ『地面師たち』も大きな話題になり、充実した一年だったのではないでしょうか?

吉村:街を歩いていて「地面師に出ている人!」と言われはしました。たまに名前で呼んでくださる人もいたり、でも、僕の実力じゃないし、僕があそこまで持って行ったわけでもない。綾野剛さん、大根仁監督、原作者、スタッフの方たちが舵をとっていた『地面師たち』という船に、自分もただ乗せていただいただけで。僕は同世代がたくさんいる中で、自分のポジションは自分で用意しないといけないのかなと思っていますし。

――と、言いますと?

吉村:自分が座るイスは、自分で持ってこないといけない感じです。どこを見てもすでに誰かが座っているので、オレはどこに座ればいいのかということを考えていた一年だった。で、そのイスはないんだろうなということを実感した。そんな一年でした。

――それで自分で何とかしないといけないと。

吉村:なので誰も行きたくないポジション、苦手なポジションに自分は行っている気がするなと。行きたくないというか、誰も近づきたくないようなポジションがあるのだとしたら、そこに自分は向かっているのかなと。それがイスっていえばイスなのかもしれないですが。

◆先輩・柳楽優弥から「英語やってるか?」

――2025年は、そんな現状を変えたい!?

吉村:あるがままに行くしかないよなと思います。誰かが持っているものをうらやむような人間にはなりたくないんですよね。もともとそういうことはあまり得意じゃないので、だったらもうやるしかないなと。英会話も1ミリずつって感じで全然上達してないですが、やっています。殺陣も週1で習っていて。1ミリずつ、全部を1ミリずつやっている感じです。

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