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“タダで謎かけやって”と言われた49歳芸人の困惑に「共感」の声続出。平気で無償依頼できる人に「圧倒的に欠けているもの」は

女子SPA! / 2025年1月18日 8時46分

◆無償依頼という“搾取”、されるのは著名だけではない

 無償依頼の被害は著名人に限らない。実際ねづっちの投稿には、医師がプライベートの場で病気の相談をされた話、トリマーが近所の犬のカットを「タダでやって」と言われた話をはじめ、Webデザイナーや美容師、音楽家、農家など様々な職種の人から“搾取”についてのコメントが散見された。無償依頼は業種や知名度に関係なく、どこででも発生しているようだ。

 こうした無償依頼が起きる背景には、依頼する側の想像力の欠如が大きい。そのスキルや経験を獲得するためには膨大な時間やお金を費やす必要があり、場合によっては何かを我慢したり犠牲にしたり、メンタルを擦り減らしたりしながら身につけているのだ。そういった事情への想像力が全く働いていないため、簡単に無償依頼できてしまうのだろう。

◆理不尽だと説明しても納得してもらえない歯がゆさ

 筆者自身も、ライターとして無償依頼をされることは珍しくない。「同窓会のスピーチ原稿を書いてくれない?」といった執筆依頼から、「取引先への謝罪メールを書いたんだけど変な文章になってないかチェックして」といった添削依頼まで幅広い。無料では引き受けないことを伝えるとなぜか“ケチ”扱いされる。

 究極的に言えば文章は、質さえ問わなければ誰でも書ける。だからこそ、躊躇なく依頼できてしまうのかもしれない。とはいえ、当人は文章作成に難しさを覚えているから依頼してくるはずだ。書くことを生業にしている人はその苦労を多く経験したからこそ、今仕事をもらえているわけだ。しかし無償依頼してくる人にこうした説明をしても、納得してもらえないから歯がゆい気持ちになる。

◆「タダで受ける」ことが仕事の価値を下げてしまう

 今回のねづっちの投稿によって浮き彫りになった“無償依頼”ではあるが、発言小町やYahoo!知恵袋でもたびたび話題になっており、以前から問題視されている。友人や同僚から依頼されるケースも珍しくなく、人間関係がギスギスすることを恐れ、依頼を渋々受ける人は少なくない。

 とはいえ一方でそのスキルや経験にお金を払ってくれている人がいる以上、無償依頼を「仕方のないもの」とするわけにはいかない。リュウジの言うように、無償依頼がまかり通ってしまうと、その積み重ねが仕事の価値を下げてしまうことにもなりかねない。

 仕事をしていれば誰しも、無償依頼のリスクにさらされてしまう可能性がある。多くの人が余計なモヤモヤ感を抱く機会を減らすためにも、改めてこの問題点は議論されるべきだ。今まで無償依頼をしてしまっていたという人は、これを機にぜひ考えを改めてほしい。

<文/浅村サルディ>

【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。

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