32歳と39歳、2人の実力派俳優の出演作に「ハズレがない」理由。金ドラ共演に、原作ファンの「期待と不安」は
女子SPA! / 2025年1月24日 15時46分
この両極端な役どころを見事に演じ分け、2022年の第45回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。2023年には、映画『月』『正欲』、そして『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』『最後まで行く』『波紋』『渇水』に出演し、翌年の第47回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ、各映画賞を総ナメにしました。どれも磯村の演技が、作品に大きな影響を与えています。間違いなく“良作に磯村あり”の活躍ぶり!
『クジャク~』では、週刊誌の記者・神井孝を演じます。目的のためには手段を選ばず、主人公・小麦の身辺を嗅ぎまわる厄介な人物です。磯村が演じるからには“厄介者”をただの“厄介者”では終わらないはず。深い人間表現によって、作品の質を押し上げてくれることでしょう。
◆助演でも、主演と作品を愛させる天才・松山ケンイチ
そしてもう一人の“出演作にハズレなしの俳優”、松山ケンイチです。2006年に映画『デスノート』でL役を演じ、注目を集めるとたちまちトップ俳優の仲間入りを果たします。漫画原作の個性的なキャラクターも難なく担うことでカメレオン俳優と称され、第一線で活躍してきました。
主演俳優として圧倒的な華があることはもちろんですが、助演であっても非常にいい仕事をする俳優でもあります。直近の助演作品で印象的だったドラマは、井上真央主演の『100万回 言えばよかった』や、岸井ゆきの主演の『お別れホスピタル』、そして伊藤沙莉主演の朝ドラ『虎に翼』でしょうか。どの作品においても役がもつキャラクターの魅力は立たせながらも、相手に対する“受け”の演技が抜群でした。
◆強烈キャラを浮かせない匙加減と、異常に豊かな表情筋
強烈なキャラクターは作品のなかで浮きがちですが、松山はそのあたりの匙加減が絶妙。『虎に翼』では、主人公の寅子(伊藤)も、寅子と法曹界でやり合う判事・桂場(松山)もなかなかに濃い人物でした。しかし、ふたりが登場するシーンにおいて、決してその濃さが邪魔をしない。ふたりが生み出す間合いや、松山の“受け”によって、寅子の魅力がより引き立っていたようにすら感じました。また、表情筋が異常なほどに豊かな松山の“顔芸”も好き! その“顔芸”をもって、視聴者が寅子に対して抱く心の声を代弁していたのかもしれません。
何はともあれ、主演であっても、助演であっても、演じる役だけでなく、対峙する相手役すらも愛おしく感じさせる俳優力を松山はもっています。『クジャク~』で演じるのは、主人公・小麦とバディを組み、事件の真相を追う弁護士・松風義輝。理屈っぽく余計なひと言が多い“くせ者”ですが、世話焼きな一面もあるキャラクターです。松山が演じる“くせ者”は、本当にくせ者! なのに、どこかチャーミング。本作においても、愛される作品になる演技を見せてくれそうです。
◆“くせ者”VS“厄介者”に期待しかない
原作ファンの筆者は知っています。松山演じる“くせ者”松風と、磯村演じる“厄介者”神井。ドラマでカットされていなければ、このふたりが対峙するシーンがあることを。ここ数年“ハズさない”と注目してきた松山・磯村の共演は、もうそれだけでドラマファンの心をくすぐります! 早く観たい!
未完の、しかも大好きな漫画の実写化には思うところはありますが……松山・磯村が出演するとなれば!! 何をおいても観なくてはなりません。リアルタイムで、正座しながら観ることになるでしょう。もう期待しかないのです。
<文/鈴木まこと>
【鈴木まこと】
雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201
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