1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

峰不二子・オスカルの人気声優に聞く「アニメ現場は舞台よりも“働き方”で遅れていますか?」

女子SPA! / 2025年1月30日 15時46分

沢城:たしかに自分の誕生日よりも連絡が来た気がします(笑)。タカラジェンヌの友達や、小学校のときの友達からも来たり。

 私にとっては、大作でもオリジナル作品でも向き合う姿勢に変わりはないのですが、こんなに反響のある作品に参加させていただくのだなとは思いました。

◆恋愛感情を抱くフェルゼンを前に、より男らしく

――沢城さんだからこそのオスカルとして、どんなところを目指しましたか?

沢城:原作を読んで、こんなにやんちゃなキャラクターなんだと驚きました。

 彫刻のように美しい(テレビアニメ版の)田島令子さんのオスカルもステキで大好きですが、今回の劇場アニメに関しては、「池田先生の原作の中にあるオスカルを、できるだけ映像の中に」というスローガンがありました。

 なので口が悪かったり、無鉄砲な感じのある、全然立派じゃない、イキイキと年相応なオスカルの雰囲気を入れ込んで、原作の伸びやかなオスカルのエッセンスを少しでも感じていただけたらと思いました。

――オスカルは男装の麗人ですが、声の変化で気を付けたところはありますか?

沢城:(ハンス・アクセル・フォン・)フェルゼン(加藤和樹)に対するオスカルの初めての恋と、いつの間にか芽生えていたアンドレ(・クランディエ、豊永利行)への愛の差を丁寧に意識しながら演じたので、シーンごとに音色が変わって聞こえるかなと思います。

 それから、アンドレへの声を聞くと、どこかで気を許しているのか少し女性っぽく、フェルゼンと対峙するときは、逆にものすごく男性的で対等な立場でいようと力が入った感じがあります。

――フェルゼンに対したときのほうが男性的なんですね。

沢城:「お前とは友であって」という説明を、ずっと自分にしているように聞こえるというか。

 音色の差を意識していたわけではありませんが、今回、アンドレ役の豊永さんと一緒にアフレコできたので、相手にも助けられながら移ろっていけたかなと思います。

◆表面に見える愛だけでなく、根幹にあるのはステルスの愛

――『ベルサイユのばら』は愛の物語でもあります。

沢城:アンドレへの愛やフェルゼンへの恋、アントワネット(平野綾)への愛情などが描かれていますが、私はその後ろにある“ステルスの愛”が、実は役の根幹に関わっていると感じました。

――ステルスの愛ですか?

沢城:母親から受けていた愛、父親から期待されていた愛、それから一番近くにいた乳母のマロン(・グラッセ・モンブラン、田中真弓)から受けていた愛情が、おそらく他者を理解するベースとして彼女を作っていったのだと思います。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください