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『おむすび』反省会タグに誹謗中傷…朝ドラ「神格化」はなぜ起きた?完璧な脚本が必要なのか

女子SPA! / 2025年2月6日 8時46分

『おむすび』反省会タグに誹謗中傷…朝ドラ「神格化」はなぜ起きた?完璧な脚本が必要なのか

連続テレビ小説「おむすび」オリジナル・サウンドトラック Vol. 1(ソニー・ミュージックレーベルズ)

昨年10月からスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』。3月末のラストに向けて、より一層の物語が盛り上がっている……と言いたいところですが、作品自体の盛り上がりよりもツッコミどころの多い内容の賛否や、物語とは関係ないゴシップの方が盛況であるように感じます。

それだけこの朝の連続テレビ小説というコンテンツが注目されているという証拠なのでしょう。ですが、その注目のされ方に疑問を感じます。

◆ここ数年、異様にハードルが上がった朝ドラ

ここ数年、NHK朝の連続テレビ小説・通称朝ドラは、その作品の良しあしに関わらず、どの作品も異常な注目度を見せています。少しでも展開があると逐一ネットニュースになり、作品名のハッシュタグや登場人物がXのトレンドに上がることが日常です。

主役やヒロインに限らず、若手・無名俳優の登竜門となっており、脇役や1週のみの出演であっても「朝ドラ俳優」という称号が与えられ、多くのドラマ・映画やCM、バラエティ番組に羽ばたいていっています。

ただ、作品によってはお茶の間の評価を得られないことも多々あり、「#~~反省会」や、検索避けのため批判用のタグが作られ、演技や演出の隅々までツッコミが入れられることも。またそこでは作品の苦言だけでなく出演者や作者の人格否定につながる誹謗中傷などが書き込まれることもあります。

世間的には好評だった『虎に翼』でさえ、作風やテーマが好みに合わなかった視聴者から非難が殺到している世界が一部のSNSの中にありました。

◆一方、昔の朝ドラはどうだった?

NHKやCSなどでは、多くの過去の朝ドラが再放送されています。現在も朝に『カーネーション』昼に『カムカムエヴリバディ』と、素晴らしい過去の作品が放映されています。

10年近く前から、朝はBSで再放送もセットで視聴するようになった筆者ですが、今と比べると、昔の作品は、放映時の価値観が違うことを差し置いても感情移入できなかったり、ストーリーや行動が理解不能な作品も多々ありました。

子役などの演技も、今と比べれば見ていられないものも多かったです。内容についていけず、視聴を諦めた作品もありました。

あの国民的人気作品『おしん』でさえも、主役のおしんが老年期を迎えた時期の回は、説教臭いと少女期・青年期ほどの盛り上がりはなく批判があったといいます。

サザエさん作者の長谷川町子さん姉妹を描いた『マー姉ちゃん』では最後の数週、展開の計算を誤ったような消化試合感があり、大石静さん脚本の『オードリー』も両親の隣家で父親の昔の恋人に育てられるという設定が、一部から「地獄朝ドラ」「ホラー」と叫ばれるほどでした。

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