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ののちゃん、髪引っ張られても撮影続行「再生数稼ぐ」「毒親」批判殺到。6歳児に“プロ子供”を大人がやらせる違和感

女子SPA! / 2025年2月8日 8時47分

 どういうことかというと、歌詞の内容をくり抜いて空っぽにして、大人っぽい言葉の形だけが残ったものを、ののちゃんが機械的になぞるということです。

 つまり、大人が用意した書き割りの世界の小道具のひとつとして、「子供」が消費されているだけなのではないか、と感じるのです。

◆“プロの子供”という衣装を脱げない圧迫感

 さらにここには二重の歪(ゆが)みが生じてきます。まだ子供であるののちゃんが、大人の目線が作り出した記号としての「子供」を演じなければならない苦しみです。

 つまり、実人格で子供でありながら、同時に“プロの子供”という仕事をこなす大人のタスクが課せられているのです。

 2歳、4歳、6歳のときの歌をチェックしてきましたが、この脱ぎ着できない衣装を常にまとわされている圧迫感が、村方乃々佳の芸風の本質なのではないかと思います。

◆6歳でリアリティーショー的なことを私生活でさせられている現実

 そして、今回の姉妹喧嘩の動画では、この村方乃々佳がこなさなければならない仕事の領域が、私生活にまで及んでしまった。だからこそ、ここまで一方的に批判を受けることになったのです。

 それまでは、歌やバラエティ番組での絡(から)みなどで「子供」を演じていれば良かっただけのものが、とうとう一線を越えてしまった。6歳にしてリアリティーショーみたいなことをさせられている現実に、ついに世間の厳しい目が向けられたのです。

 確かに、ののちゃんとひーちゃんをどう育てるかについて、外部の人間がとやかく言うことではありません。しかしながら、社会が子供を守る役割も担っているのだとすれば、やはりこの大きな違和感は無視すべきではないのでしょう。

<文/石黒隆之>

【石黒隆之】
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4

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