恐喝容疑の悪質大学サークル会長、ご趣味は“人間標的ゴルフ”と“150キロで爆走”

週刊女性PRIME / 2019年1月23日 8時0分

左から時計回りに強盗で逮捕された清水勝護容疑者、恐喝で逮捕された阿世知信治容疑者、村尾翼容疑者、村尾光康被告

「未達成分のノルマを支払うか、12月までに(新規会員を)2人ずつ勧誘するかどちらかを実行してくれ。この条件を飲めば帰れるよ。飲まなければ辞められないよ」

 イベントサークルの退会を申し出た男子大学生(当時19)をそのように脅し、35万3000円の借用書を書かせたとして、警視庁麻布署は恐喝容疑で、自称会社経営の村尾翼容疑者(25)と弟で日本大学4年の村尾光康被告(21)=傷害罪などで起訴=、無職の阿世知信治容疑者(22)の3人を逮捕した。

高額の会費と“手切れ金”を請求

 事件の温床になったのは、イベントサークル『TL』。他大学の学生とも交流できるインカレサークルで、週刊女性既報(2018年12月18日号)のとおり、運営費取り立てをめぐる強盗事件によって乱暴な集金実態が明らかになった。

「2014年、東京経済大学の学生だった村尾翼が創設しました。就職はしていません。『TL』を法人化するとか言っていましたから」

 と村尾翼容疑者を知る男性が証言する。

 大学卒業後、3年たっても村尾翼容疑者はトップの会長として君臨し、弟の光康被告はナンバー2というポジション。冒頭のように大学生から金を脅し取っては、自分たちの遊興費に充て、高級焼き肉や寿司を堪能していたからひどい。

「最高幹部が7人で会員メンバーは約150人。その他の幹部には毎月4人を入会させるノルマがあり、達成できない場合は4人分の会費12万円を代わりに払わなければならない」(前出・村尾を知る男性)

 そして幹部レベルの脱会希望者には、10万円以上の高額な退会費を請求していた。おいしい思いをしていたのは最高幹部だけという。

 一時期『TL』に入会していたという男子大学生、松下幸弘さん(仮名)は、ツイッターで勧誘されたという。

「他の大学の人と交流できるのはいい機会だと感じていましたし、写真を見るとBBQや花火大会など楽しそうな様子だったので」

 と興味を抱いたが、イベントでは雑用係をやらされ楽しむことはできなかった。違和感は、当初からあったという。

「新宿にある『TL』の事務所に行ったら、最高幹部クラスの人たちが仕切られた部屋に下っ端レベルのメンバーを集め、どのように勧誘・集客するのかというセミナーを開いていました。心理学をかじっているとの触れこみで、“相手とは会うたびに仲よくなれるはず”などと当たり前のことを言っていました」

 入会後にわかったことは、半年間は退会できないという縛りがあること。毎月、会費を支払い、

「退会するために8万5000円を支払いました。支払わないと取り立てに来るというので」

 と泣く泣く“手切れ金”を払ったことを明かす。

村尾容疑者は「頭のネジがはずれている」

 村尾翼容疑者の素顔を、近くで目撃していた知人男性に取材した。浮かび上がるのは、人間として最低であることを証明して余りあるエピソードの数々だ。

「村尾翼は大学のゴルフ部では抜きんでた選手だった。スコアも76(パー72)とか出していました」

 と知人男性。大学近くにゴルフ部OBが経営する打ちっぱなしの練習場があり、ボールの後片づけを条件に無料で使わせてもらっていたという。そこでの出来事──。

「みんなでボールを集めていたときなんですが、村尾翼だけが片づけを手伝わずに打ち続けて、片づけ中の部員に当たりそうになったんです。当たったら死にますからね。さすがに怒って文句を言ったら“避ければいいじゃん”と悪びれる様子もない。頭のネジがはずれているんですよ」

 ゴルフの腕を鼻にかけ、自分より下手な人間は、たとえ先輩であっても小バカにしていたという。

 再び前出・知人男性の話。

「大学からゴルフを始めた部員もいるので、うまくない先輩もいました。ただ、村尾は、ゴルフがうまいやつが上という考えを持っていたので、主将に対しても“おい、お前、ちゃんと練習してんのか?”と言っていました。

 “お前、下手じゃねえか”と言われても、下手な先輩は、事実なので言い返せない空気がありました。自分よりもゴルフがうまかったら敬語でしゃべってやるよ、みたいな態度でしたね

 一方で、OBには敬語を使い、ひたすら低姿勢で従順を示す。相手によって態度を変える典型的な人間だ。

 性格が出るといわれる車の運転でも、村尾翼容疑者は危険このうえなかったという。

一般道では130キロを普通に出して危険なドリフト走行を繰り返し、高速道路では150キロ以上出していました。乗っていたのは黒のクラウンです。事故を起こしたことはないと言っていましたが、“トラックと正面衝突しそうになったけど回避した”って、自慢話を聞いたことがあります」(同・知人男性)

何から何までデタラメ

 さらに、“村尾事件”と呼ばれる汚点も。ゴルフ部時代に起こしたイカサマ騒動だ。

「村尾が大学4年の春の大会で、スコアを過少申告したことがあったんです。参加していた東大の選手が“不正していますよね”と村尾に告げると、“は? 証拠あるなら出せよ”と反論。他大学の選手も不正していたと訴え、関東学生ゴルフ連盟が不正を認めました。

 失格処分になると思われましたが、打数をプラスするというペナルティーでおさまりました。そのせいで、閉会式の開始時間が2時間も遅れましたけどね」(同・知人男性)

 せっかくのゴルフの腕前も、平然と不正をやらかす人間性の前には台無しだ。

「ある日突然、東日本大震災について“あれはアメリカの兵器ハープによって引き起こされたんだよ”と陰謀論を話し始めたこともあった」

 と、この知人男性は話す。何から何までデタラメだった。

 昨年11月に別件で逮捕されている弟の村尾光康被告が再び逮捕され、同時に兄の村尾翼容疑者も逮捕された今回の恐喝事件。警視庁には、同イベントサークルをめぐる相談が20件以上寄せられているため、全容解明の過程で新たな疑惑がまた噴出する可能性もある。

 再び、村尾兄弟の生家を訪ねた。

 母親と思われる人物はインターホン越しに、

「もう何もお話しすることはありません。失礼いたします」

 と答えるだけ。

 学生を平然とだます息子を育てた教育方針を反面教師として聞きたかった。

週刊女性PRIME

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