冤罪独白!小6女児へのわいせつで逮捕された男性が語る、真実と勾留56日間

週刊女性PRIME / 2019年2月28日 5時0分

「名誉を回復したい」とインタニューに応じた、北浦亮さん

 逮捕されて55日後、その日は突然やってきた。

「昨年の12月12日です。起訴猶予で釈放されました」

 逮捕容疑は、強制わいせつの疑い。被害者は茨城県在住の小学6年の女子児童だった。

おかしな予兆

 犯人と疑われたのは、同県日立市の情報通信業・北浦亮さん(44)。母親と住む自宅で副業の駄菓子屋を開いていた独身男性で、アニメ好き。店内にはコスプレ衣装が置いてあった……という状況が怪しげに報じられた。

「本業はプログラマーです。プログラムも組めますし、ホームページの作成もできます。本田技研工業に入社し、その後、大手を渡り歩きました。インターネット掲示板の2ちゃんねるでスレッドを立てる仕事をしたり、ニコニコ動画を運営スタッフとして手伝っていたこともあります。ただ警察も検察も、情報通信業ではなく、駄菓子屋の人間にしたかったようです」

 と北浦さん(以下、カッコ内は北浦さんの発言)。

 起訴猶予になり、現在は自宅に戻っているが、

小学校が近く、下校時間になると“北浦亮!”って、でっかい声で子どもたちが叫ぶんです。“犯人!”と言われたりもします。そういうのがつらくて、母はいまだに小学生と顔を合わせることができません。庭でバラを育てているんですが、子どもたちの下校時間前に家の中に入ってしまう。下を向いて生活しているんです」

 突然の逮捕→勾留によってがらりと一変した暮らし。今回、取材を受ける動機を、

「起きたことは元に戻せませんが、困っています。逮捕時はあれこれ報道されたのに、起訴猶予になってもその事実は報道されない。強制わいせつ罪で捕まるなんて全く思ってなくて、私のように身に覚えのないことで逮捕された人は大勢いるんじゃないかと思って取材を受けました」

 振り返れば、おかしな予兆はあったという。

 逮捕につながる出来事があったのは昨年8月下旬。被害者のA子さんと、その友人のB子さん、C子さんの3人が来店し、“コスプレをしたい”という話になった。

「衣装のサイズが大きく胸の部分が開いていたので、洗濯ばさみで後ろを留めればいいと私がアドバイスしました。当初、女の子たちだけで留めていたのですが、こうやって留めるんだよって、見本として留めてあげたんです。そのとき、衣装が少し落ちそうになったので上に持ち上げたんです。それを触ったと誤解されたんだと思います」

 おかしな兆候というのはその直後、夏休みが終わり学校が始まったころに起こった。店に小学6年生がぱたっと来なくなり、小学5年の男児から“ロリコン”と言われるなど違和感を覚えたという。

 駄菓子屋の客が減ったため10月で閉店することを決め、最後の営業日は10月15日。警察が逮捕状を手に自宅にやって来たのはその3日後、10月18日午前のことだった。

「母に呼ばれてパジャマ姿のままで玄関に行くと、警察官から警察手帳と捜索差し押さえ許可状と逮捕状を見せられました。そのまま日立署に連れて行かれました」

 その日から計56日間にわたる勾留生活が始まった。北浦さんが振り返る。

「朝7時に起床し、すぐに洗面。布団をたたんでロッカーに入れて、7時15分から朝食。8時30分に見守り点検がありますが、取り調べ以外の時間は何もすることがありません。

 本交換といって、何百冊と置いてある漫画や小説を、1日3回計9冊まで交換することができます。漫画は『監獄学園(プリズンスクール)』を読みました。留置場に何でこんな漫画が置いてあるのか、嫌がらせかと思いましたけどね。ほかには『アンネの日記』などを読みました」

もう子どもたちに関わりたくない

 取り調べに当たったのは「見た目はヤクザみたいな男性刑事」だったが、

「非常に紳士的でしたね。恫喝されることはありませんでした。黙秘はせず、聞かれたことにはちゃんと答えました。報道では胸を触ったとか書かれていたようですが、警察からはそんな話は一切されませんでした。警察は“やっちゃったね”と誘導をするんですが、何を?って聞き返して。事情がわからず、むしろ私が質問するような感じでした

 署内で呼ばれるときは「125番」。母親が何度か衣類などを差し入れに訪れた。単独房だったため衣食住の衣と住は問題なかったが、「正直まずいです」と吐き捨てるように振り返るのは食事だった。

「署内で作っているお弁当を出され冷えたごはんと、おかずは脂っこい魚のフライなど。野菜が恋しかった。味つけも塩っけのないものでした」

 その結果、体重は7キロ減。それでも母親は、疑いが晴れてホッとした様子だった。

 逮捕時の週刊女性の取材に「事件を起こすような人ではない」と話していた飲食店従業員は、

「心配しましたが、釈放後に“お騒がせしました”と挨拶に来てくださり、事件を説明してくれました」と話す。

 留置場に面会に訪れたという友人男性は、

「北浦さんは“冤罪だから”と言い、私もそうなんだろうと思っていました。物知りで話が面白いので子どもたちにも人気がありましたし、学校の目の前の店でへんなことをするはずがないでしょう」

 と釈放に納得していた。

 アニメオタクでコスプレ衣装が置かれ、44歳の独身、というワードがストーリーに組み込まれ、犯人に仕立て上げられてしまった冤罪事件。駄菓子屋を営む一方で、パソコン教室や、スマホ教室を無料でやっていた北浦さんだが、

「子どもたちに関わるのはもう嫌です」と語気を強めた。

「お小遣いをもらえない子にお手伝いを頼んで駄菓子をあげたり、家庭や学校の話を聞いてあげたり、陰で友達の悪口を言うのをたしなめたりと充実した時間もありました。地域貢献できていると思っていましたが、逮捕されてまで続けようとは思えない。

 私は小学生を性的な目で見たことなどありません。あの日の衣装をつまむのだって親指と人さし指だけ使い、身体には一切触っていません。弁護士が“被害に遭った人が声を上げにくくなる”と言うので、被害者側を訴えることは考えていませんが、もう、子どもたちとの関わりは勘弁です

 釈放されて真っ先にしたのは、店内の駄菓子をすべて捨てることだった。

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