同性愛に数々の依存症、エルトン・ジョンの過激な人生を描いた「音楽映画の成功」

週刊女性PRIME / 2019年8月30日 11時0分

『ロケットマン』 (c)2018ParamountPictures.Allrightsreserved.

エルトン・ジョンって
★グラミー賞に34回のノミネート、5度の受賞
 トニー賞、アカデミー賞など、数々の賞に輝く
★“音楽と慈善活動への貢献”によりエリザベス女王からナイトの称号を受ける
1992年に『エルトン・ジョン・エイズ財団』を設立。2018年の国際エイズ会議でイギリスのヘンリー王子とともに2030年までのエイズ撲滅を目標にした団体『ザ・メンスター・コアリション』を設立し、活動することを発表。

“エルトン・ジョン”の由来はビートルズ?

 本名はレジナルド・ケネス・ドワイト。音楽出版社で名前を聞かれたとき、友人の名前“エルトン”と、壁にかかっていたビートルズの写真から“ジョン”をとって、とっさに「エルトン・ジョン」と名乗ったのが始まり。

コンプレックスを隠すためのド派手な衣装

「私は外見に自信がない。だから派手にせざるをえなかったんだが、楽しかった。人々はお金を払って私を見に来る。だから着飾って気分を上げたいんだよ」とエルトン。アルコールやドラッグに依存していたことやストレスから薄くなった髪を隠すために帽子などでカムフラージュしていたという話も。莫大な費用を使い植毛に成功したことを、自身がジョークとして語っている。

60代でパパに!

 1970年代にバイセクシャルであると告白し、67歳のとき(2014年)に'93年から交際している同性愛者のパートナーで、デヴィッド・ファーニッシュ(今作のプロデューサー)と結婚。代理母によって2人の男児を授かり(8歳と6歳)、子煩悩ぶりを発揮している。

あの世界的な名曲もエルトンが手がけた

 日本を含め、世界で大ヒット中の超実写映画『ライオン・キング』でも流れる、作品を代表する名曲『愛を感じて』の作曲もエルトンが担当している。

輝かしい栄光の裏で、依存症のオンパレード

 デビューしてすぐに発表した曲がアメリカ、イギリスで次々に大ヒット! 誰もが夢見る華やかな生活を送る裏では、アルコール、ドラッグ、過食、浪費、セックスに溺れていったエルトン。そんな彼は、自殺未遂を図るまでに……。

世界一売れたシングルは、ダイアナ妃の曲

 故・ダイアナ妃と親交のあったエルトン。彼女の葬儀では、自ら『キャンドル・イン・ザ・ウィンド 1997』を弾き語りで歌った。急きょ、シングルとして発売されたこの曲は、全世界で3300万枚以上を売り上げ、もっとも売れたシングルとしてギネス記録にも輝いた。

約50年にわたって現役

 デビューから現在まで、約50年にわたって音楽業界のトップを走り続けるエルトン。世界でもっとも稼ぐミュージシャンのひとりである彼は、「今後は、子育てに注力したい」と、2018年にツアー活動からの引退を宣言。現在、'21年まで続くワールド引退ツアーを行っているところ。

ジョン・レノンの最後のステージは、エルトンのライブ

 1974年にレノンが発表した『ホワットエヴァー・ゲット・ユー・スルー・ザ・ナイト』にゲスト参加したエルトン。そのお返しにと、エルトンの『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』にレノンが。11月にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたエルトンのライブにレノンがゲスト参加。これが、レノンの最後のステージに。

デクスター監督にインタビュー

―エルトンに対する世間一般的な印象を「すぐ癇癪を起こす、荒っぽい人間」と表現されていますが、監督ご自身もそう思っていました?

「いいえ(笑)。もちろん、そういう面もあると思います。僕自身は、そういう彼に会ったことはないですけど(笑)。でも、誰もが特に心を許している相手の前で、自分の醜いところをさらけ出したり、悪態をついたり、癇癪を起こしたりすることはあると思うんです。

 反面、自分をよく見せたいと仮面をかぶって隠してもいる。でも、エルトンの場合は、隠さずオープンにする。それは、とことんどん底にも沈み、ものすごい高みも見ている彼が行きついた境地でもある。そういった彼のすべてを見せたいというのがエルトン自身の希望でもありましたし、今回の映画を作る目的でもありました

―改めて感じたエルトン・ジョンの魅力とは?

「子どものころから絶対音感というか、1度聴いたメロディーをピアノで完璧に弾くことができるのがすごいなと思いました。それに、あれだけひどい家庭環境で育ったのも知らなかった。今回の作品を作るうえで自分にも、エルトン自身にも非常に責任がありました。彼は、いまや、家庭を持ち、将来、子どもが大きくなったら、おそらくこの映画を見ると思うんです。

 そのときに、悪い面もいい面も含めて、自分のお父さんがどれだけ偉大な人で、アーティストなのかをきちんと描き切った映画にしなければならないという義務感や責任感を常に抱きながら作品を作っていました

―『ボヘミアン・ラプソディ』など音楽映画に大きな注目が集まっていることをどう思いますか?

「共有体験が持てるということだと思います。音楽というのは、言葉やあらゆる壁を越えてストレートに心に刺さる。そういう意味で人々を結びつける特別な力があると思うんです。その素晴らしい体験を経験できることが、劇場に足を運ばせている理由ではないでしょうか」

―今回の来日で楽しみにしていることは?

洋服が好きなので、妻と一緒にヨウジヤマモト、コム デ ギャルソン、サカイ、イッセイ ミヤケで買い物ざんまいになると思います。たぶん、日本経済に非常に貢献していると思いますよ(笑)。今日着ているシャツも、お気に入りの新しいパンツもヨウジヤマモトのものです」

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