現役美容外科が答えた「危ない整形」の見分け方、無資格やアルバイト医師の現状

週刊女性PRIME / 2019年12月11日 20時0分

※画像はイメージです

 芸能人が堂々と美容整形をしていることを公表するなど、今や美容外科手術はきわめて一般的なものになりつつある。しかしその一方で、トラブルが急増しているのも事実。本来、美容外科は、みなさんがきれいになってコンプレックスを克服できたり、人生を明るく生きるための医療であるはず。ではどうしたら、トラブルに巻き込まれない美容整形を選ぶことができるのか。このたび、『32歳の悩める女子が美容外科医に聞いてみた「痛い?」「こわくない?」「いくらなの?」』(現代書林)を出版した、銀座マイアミ美容外科の丸山直樹院長に見分け方を聞いてみた。

ネットではとても安くできるようなことが書いてあったのに、実際行ってみたら、ビックリするほど高額の料金を提示された

術後のはれがひどく結局、別の病院で治療をした

思ったような仕上がりにならなかった

 広いようで狭い業界、 こうした話はひっきりなしに耳に入って来ると丸山院長は言う。

「要は美容外科の世界は、“玉石混交”“医療格差”が歴然として存在するのです。業界全体で襟を正すべき問題ではあるけれど、こうした現状がある以上、みなさんにはぜひとも“賢い美容外科選び”をしていただきたいです」

 ここでは著書から抜粋した「こんなところに行ってはいけない、危ない美容外科」から5つのポイントを紹介する。(以下、丸山直樹院長)

料金を釣り上げてくる

 料金は美容外科を見定めるうえで大きなポイントのひとつ。美容外科は自由診療ですから、クリニックによって価格の設定はまちまちです。

 いちばん問題なのは、安く治療できるようなことを言っておいて、実際に行ってみると、もっと高い料金を請求される場合があることです。

 ホームページで《2万円で二重(ふたえ)手術ができる》とうたっているが、実際にカウンセリングに行ってみると、「あなたの場合は2万円ではできない」「2万円のやつは麻酔に太めの針を使うから腫れます。内出血の少ない極細の針を使うオプションがあって、それはプラス◯万円です」などといって、どんどん上乗せされていく。その結果、2万円が40万、50万になったりする。もちろん一部のクリニックの話ですが。

 カウンセリングに行ってホームページに書かれている料金とあまりにもかけ離れた高額の料金を提示されたら、その場で即決せず、適当に話を切り上あげて、早めに“逃げ出し”ましょう。

「謎の無資格カウンセラー」が出てくる

 美容外科に行くと、最初に医師とは別に専門の「カウンセラー」が出てきて、手術の説明をしたり、料金の説明をしたりします。あれは医療資格のない「無資格者」だということをご存じですか?

 看護師が兼任しているところもあるのかもしれませんが、多くは無資格者です。そんな人にカウンセリングされて、大事な手術を決めるなんてありえないでしょう?

私のクリニックでは手術を執刀する医師本人がカウンセリングをします。例えば、ケガを縫合するにしても、心臓の手術をするにしても、カウンセリングは医師本人がするのが当たり前ですよね。

 美容外科だけがおかしな無資格カウンセラーを採用しているのです。これはこの業界のあしき習慣だと私は思っています。ですから、カウンセリングを受ける場合は医師にお願いしましょう。無資格のカウンセラーが出てきたら「私は医師としか話したくないです」と言って拒否することもできるのです

経験不足のアルバイト医師

 美容外科は形成外科を専門に学んだ人間が担当すべき分野だと私は考えています。ところが、実際には専門ではない、前歴が内科とか外科という医師がたくさんいます。

 さらにはこれも美容外科のあしき習慣なのですが、美容外科、形成外科のトレーニングをされていないアルバイト医師が少なくないのです

 普段は、ほかのクリニックに勤め、休みの日だけパートタイムで美容外科手術をしているなど、パターンはいろいろです。それは違法ではないし、いい結果が出るのならいいけれど、やはりトラブルというのはそういうところから起こりがちです。

 そもそもそんなアルバイト医師に大事な手術を任せたいと思いますか? 失敗しないためには医師の経歴を確認することも重要でしょう。

リスクを十分に説明しない

 美容外科の難しいところは、仕上がりが患者さんのイメージどおりにいかないケースがあることです。

 手術は魔法ではないから、限界もあるわけです。そこをちゃんと事前に説明しておく必要があります。 

 例えば二重手術の埋没法はとても手軽な手術ですが、あれは永久的なものでないことをご存じでしょうか? 3年から5年もすると元に戻ってしまうことが多いのです。中には20年以上もつ人もいるけれど、そうしたケースは少ないです。それもリスクのひとつとしてちゃんと手術の前に言っておく必要がありますが、リスクの説明をしないで、いいことばかり並べる医師は信用できません。

希望を無視してやりたい手術をすすめてくる

 驚くべきことに美容外科の中には、患者さんの希望は二の次で、「自分がやりたい手術だからすすめる。自分ができない手術はすすめない」という考えの人が少なからずいます。

 美容外科医だってオールマイティーではないので、その術式はできないとか、あまり経験がないということもあるわけです。しかし本来、美容外科医はすべての施術のメリット・デメリットを理解したうえで、最善の方法を患者さんにすすめるべきです。そのうえで自分が治療できない場合は他院であろうと、得意な先生を紹介するべきです。

 もしも迷いがでたのなら「先生の提示された方法以外の治療法はありますか?」と聞いてみましょう。そこで提示した以外の方法も説明して、患者さんにどの方法が最適なのかをきちんと説明できるかどうかで、その医師の質を見極める必要があります。きちんと説明をせずに自分の得意な治療をしきりに勧めてくるような医師は信用してはいけません。

 美容外科は、みなさんがきれいになってコンプレックスを克服できたり、人生を明るく生きるための医療です。その美容外科で、思わぬ落とし穴に落ちないために強い気持ちをもって、自分が信頼できる医師に相談することが、理想の自分に近づくはじめの一歩なのです。

『32歳の悩める女子が美容外科医に聞いてみた「痛い?」「こわくない?」「いくらなの?」』(現代書林)著者=丸山直樹
 失敗しない美容外科の選び方がわかる決定版。きれいごといっさいなし! 多くの女性が知りたいと思う、本音トークがさく裂です。対話形式で、二重手術、脂肪吸引、豊胸手術、輪郭形成、わきが・多汗症治療、刺青・タトゥー除去を詳しく解説。失敗しないためのチェックシート付き。 楽しみながら、美容外科医療の裏側まで、よくわかる一冊です。

PROFILE
丸山 直樹●まるやま・なおき●医学博士。銀座マイアミ美容外科院長。日本専門医機構形成外科領域専門医。昭和大学藤が丘病院形成外科兼任講師。1978年愛知県豊橋市生まれ。2004年昭和大学医学部卒業。2004年聖隷浜松病院勤務、2007年昭和大学形成外科学教室入局、2013年より昭和大学藤が丘病院形成外科兼任講師。2014年大手美容外科医院入職、2015年同院統括院長就任。2017年銀座マイアミ美容外科開院、2018年医療法人社団形星会理事長就任、2019年銀座マイアミ美容外科SALONE開院

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