“禁断の逢瀬”を15年続けた60代女性の結末は、ホテルが舞台の「シニア恋愛模様」

週刊女性PRIME / 2020年10月24日 8時0分

※写真はイメージです

「月数回、利用される70代のカップルはいつも仲よく手をつないで来店していますよ」

 そう話すのは東北地方のラブホテル関係者。 

 若いカップルが行くところ──。そんなイメージとは裏腹にラブホテルを利用するシニアが近年、増えている。

時間とお金に余裕があるシニア層の利用が増加

「ラブホテルは1960年代ごろから市民権を得てきましたが、そのころからラブホテルを利用してきた団塊世代がシニアになった今も“なじみの場所”として訪れているようです。今の60代、70代は仕事を続けている人も多いですし、ベッドでもとてもエネルギッシュなんです」

 と、ラブホテル評論家の日向琴子さんが明かす。

 また、長年ラブホテルの運営管理に携わってきたTRUSTAR代表取締役の嶋野宏見さんいわく、

「若者の恋愛離れや草食化、さらに長引く不景気によって若年層の利用客が減ってきました。それに対して時間とお金に余裕があるシニア層の利用が相対的に増えている、とも言えますね」

 前出・嶋野さんによると昼間の客層は「シニアが3〜4割」だとか。

 そうしたことからラブホテル側も高齢者向けのサービスに注力しているのだ。

「カップルのどちらかが60歳以上であれば、休憩で500円オフ、宿泊なら1000円オフになる『シニア割』を展開しています」

 全国に45のラブホテルを経営するレステイ社長の宮原眞さんは語る。また年金受給日に来店プレゼントを用意するホテルも増えているという。

 では、シニア層はどのようにラブホを利用しているのだろうか。前出・日向さんは、

「性行為が行われた形跡がない部屋も多く、機能的には若いころのようにいかないシニア層は広いベッドでのんびりスキンシップを図ったり、映画を見たり。お風呂でゆっくり過ごすなど2人きりの時間を楽しんでいるようです」

 さまざまな思いが交錯するラブホテル。では実際に『性春』を謳歌するシニアたちのエピソードを取り上げる。

ケース(1)
年金受給日の楽しみ、夫婦でラブラブデート

「夫婦でのラブホ巡りは、年金受給日のささやかな楽しみなんです」

 そう打ち明ける後藤志麻子さん(66歳・主婦=仮名)は年上の夫との『ラブホデート』を楽しむ。お気に入りは2人で入っても足を伸ばしてのんびり過ごせる広い浴槽。

「なにせラブホテルは、お風呂も大きいし、きれいなのがいいですよね。露天風呂があるお部屋もあるんですよ。シャンプーやコンディショナー、化粧水もすべてそろっているし、手ぶらで来られる。やっぱりまだまだコロナは怖いので、遠出の旅行は気が引けますが、ラブホテルなら家から車で来られるし、密を避けて2人きりの時間を楽しめるから安心ですよね

 サービスタイムでお風呂に入り、昼酒を飲み、夫婦でカラオケを楽しむ。眠くなったらキングサイズのベッドで横になる……夫婦水入らずの至福のひとときだ。

「お酒も持ち込めるのでコスパもいい。家だとなかなかここまでくつろげないですから、いい気分転換になります(笑)」

ケース(2)
ホテルで愛を深める“ボツイチ”カップル

 5年前、夫をがんで亡くした飯田光恵さん(60歳・パート=仮名)もラブホテル常連客のひとりだ。一緒に来るのは年上彼氏。

「7つ上の彼とは社交ダンスのサークルで知り合い、交際するようになりました」

 お互いパートナーに先立たれた“ボツイチ”同士。ラブホテルは月2回ほど利用しているという。

 飯田さんは以前、ラブホテルを「不潔でいやらしい場所」と思っていたが、実際に行ってみてビックリしたという。

「お部屋は広くて、デザインもモダンだったり可愛らしかったりで素敵です。清掃も行き届いていて、普通のホテルとなんら変わりはありません。お食事も想像以上においしくて。2人ともステーキ丼がお気に入りです(笑)」

 若いころのように激しい営みは難しいものの、

「手をつないで寝るだけで気持ちが和らぎます。友達にも“最近、肌ツヤがいいわね”と言われますね(笑)。どうしても挿入したいときは、アメニティーにある潤滑ゼリーを使うこともありますよ」

ケース(3)
『肉食』シニアが語る、マンネリ防止対策

 今年、初孫が生まれた内藤正孝さん(60歳・会社員=仮名)は、足繁くラブホテルに通う『肉食シニア』だ。

「イベント業という仕事柄、女性が多い環境なんです。若いころからモデルやタレントを口説きまくっていました。バレて妻から激怒されたこともありましたが、今も30代の『彼女』と週1ペースで会っていますよ」

 シティーホテルも利用するが、

「ラブホテルはマンネリ防止のために月2ペースで行きますね。無料で借りられるコスプレ衣装でのエッチに彼女がハマっているんです」

 と鼻の下を伸ばす。そんな内藤さんは“ある光景”に驚いた経験がある。

「先日、訪れた都内の某高級ラブホの駐車場は、平日昼間にもかかわらずベンツやフェラーリといった高級外国車でほぼ満車だったんです」

 さすがに日中に高い車に乗った若者が数多く来店しているとも考えられないため、「シニア客がかなり多いはず」と推測する。

「その様子に僕も“まだまだ頑張らないと”と刺激を受けました(笑)。今はジムに通い詰めて、コロナ太り解消に励んでいます」

 内藤さんの火遊びは続く。

ケース(4)
ベテラン従業員が見た“禁断の逢瀬”の最後

 栃木県内のラブホテルに勤める小谷晃代さん(68歳=仮名)は忘れられないカップルに出会った経験を明かす。

「毎月第3木曜日の11時、ラブホテルのフロント前で待ち合わせをしていた年配のカップルがいました」

 男性は70代、女性は60代。普段は電話もメールもままならない『道ならぬ恋』だったという。

「月1度だけ、互いの自宅から1時間以上も離れたうちのホテルで落ち合い、そして別れる。そんな人目を忍ぶ逢瀬をこの15年ほど続けてきたそうです」

 しかし、そんな2人の関係にも終わりが訪れた──。3か月ほど前の木曜日のこと。

「女性は何時間も待っていたのですが、彼はついに姿を見せませんでした。フロントの従業員がお茶を出し、お話を聞いていたんですが……」

 翌日、女性はひとりでホテルを訪れ、小谷さんに言った。

「今後、ラブホテルに足を運ぶことはないでしょうが、彼との思い出は死ぬまで胸に秘めていきたいと思っています、と話して帰られました。彼に何があったかは私たちには知る由もありません。寂しいやら、悲しいやら……」

 ──今日もラブホテルでは、さまざまな人生ドラマが繰り広げられている。

恋に年齢なんて関係ない!
シニア層の恋愛事情

 ラブホテルを利用するシニアの中には、50歳を越えてから付き合いだしたカップルもいる。

 出会いの場もさまざまだ。紹介やお見合いパーティー、同年代が集まる趣味のサークルなどがあげられる。

「お見合いパーティーで出会って大恋愛に発展することも。離別や死別後に年を重ね、老後を心配した子どもからすすめられたり、ひとりの寂しさや将来の不安から相手を探す方もいます」

 そう話すのは中高年向けの結婚相談所『太陽の会』の小野寺梨香さん。

 シニア層が目指すのはいつまでも手をつないで仲よく過ごす穏やかな老カップル。「いまさら相手なんて探さなくてもいいじゃない」という人もいるが、恋心も他人の温もりを求めるのにも年齢は関係ない。

「女性は恋をするとびっくりするほど若々しくきれいになります。パートナーがいない人は新しい恋を、相手がいるならその相手にもう1度恋をしてみてください。恋愛は心を豊かに、幸せな気持ちにしてくれますし毎日の生活に潤いを与えます。中高年の恋愛は決して恥ずかしいことではありません。一歩ふみだしましょう」

シニアにうれしい今どきサービス

 シニア層にとってうれしい理由には割引だけでなく、実はきめ細かなサービスが盛りだくさんなのだ。

 前出・嶋野さんが説明する。

「埼玉県東松山市の『ホテルリセ』では、敷地内の朝どれのタケノコを高齢のお客様にプレゼントしたところ、非常に好評でした」

 また、バレンタイン時期には“苺大福のつかみ取り”イベントを展開、これも大盛況だった!

「人気の高級菓子などは食べなれていなかったり、家族にあれこれ詮索されるおそれがあるため、自宅に持って帰ることを躊躇する方もいますので(苦笑)。足がつきにくい大福は人気でした」(前出・嶋野さん)

 ほかにも、レトロな駄菓子をフロントでプレゼントするなどのサービスも。シニア心をくすぐるおもてなしも心にくいほど。

 さらに室内の設備も熟年層を意識した作りが随所に施されているラブホテルも多いという。

「各所に手すりを設けたり、テーブルやベッドの角を丸くするなど安全面に配慮しています。一部はバリアフリーにしているホテルや、部屋によっては電動式のリクライニングベッドを設置しているところもありますよ。またベッドサイドには老眼鏡やルーペを置いて、エアコンのリモコンも操作しやすいシンプルなものにしています」(前出・宮原さん)

 これからの寒い季節には、エアコンだけではなく毛布やヒーターなどの暖房器具も追加で設置するなど、まさに至れり尽くせりだ。

 また、ラブホテルでは「食」もあなどるなかれ。

「かつてはラブホテルというと、レンジ調理スナックといったイメージもありましたが、近年はサラダや大豆ミートを使ったハンバーグなどヘルシー志向のメニューも取り入れています」(前・同)

 また、高級レストランさながらの料理が楽しめるホテルもある。

「東京都大田区の『AROMA GARU(アロマガル)』はオーナーが元シェフでオーベルジュ風のコース料理をいただけます。国立の『ウォーターホテルS国立』もシェフやパティシエが常駐しているので、手作りハンバーグや焼きたてのパン、ホテルメードのケーキまでも楽しめますよ」(前出・日向さん)

 これなら舌の肥えたシニアも大満足のはず。

 また、室内にお茶菓子など気に入った食べ物を持ち込み、茶器棚に入っている食器を使ってささやかなお茶会を楽しむカップルもいるという。

 ラブホテルには車で訪れる人も多い。特に駐車場が狭いと同乗者がいったん、下車せざるをえないこともあるが、そうなると、どうしても人目が気になってしまうもの。

「特に高齢ドライバーは、運転の腕も鈍ってくる。そういった方でも安心して利用できるようラブホテルの駐車場スペースは十分、ゆとりを持たせているところも多いんです。クラウンなどの横幅の広い車種も十分対応できます」(前出・嶋野さん)

 最近は、1部屋ごとに専用駐車場が用意されていて、車から部屋に直行できるホテルもあるのだとか。

 サービスや設備へのこまやかな気配り、さらには食欲までも満たされるラブホテル。なのに料金は高級ホテルの半分以下で過ごせるのだからコスパも高い。

 まさに「大人の遊園地」といえるだろう。

年金割だけじゃない、行くなら予約でGo To!

 個性的な内装や広いお風呂、こだわりの食事にきめ細かなサービス……人気のラブホテルに確実にステイするには、事前予約をしてから訪れるのがオススメだ

 ホテルに直接電話をしての予約はもちろんのこと、今はホテル公式のサイトからオンラインで予約できるところも多い。

 また、『ハピホテ』『ホテリブ』などラブホテル専用の予約サイトを使えば、独自のポイントが付与され、貯まるとプレゼントに交換したり、利用料として使用できる。

 ちなみに現在行われているGoToトラベルキャンペーンも、一部のラブホテルは対象になっている。ほかの宿泊施設同様、最大35%の割引に加え、15%分の地域共通クーポンが付与されるので使わない手はないだろう。

 もちろんGoToトラベル対象外のホテルでも、この時期はホテル独自のキャンペーンや割引サービスを行っているところも多いため、あらかじめネットで情報収集をするのも手だ。

 事前予約でオトクに楽しめるラブホテル、この秋ぜひGoToしてみては?

《取材・文/アケミン》

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