坂上忍、“ひき逃げ”伊藤健太郎を擁護して蒸し返される「酒酔いカーチェイス」

週刊女性PRIME / 2020年11月16日 16時0分

坂上忍

 “おまいう”という言葉がある。自分のことを棚にあげるような発言に対して使う「おまえがいうな」を略した俗語だ。

伊藤健太郎を擁護した坂上

 伊藤健太郎のひき逃げ事件をめぐって、ネット上などでこの言葉を浴びせられたのが『バイキングMORE』(フジテレビ系)のMC・坂上忍(53)である。というのも、彼は25年前、飲酒運転をして電柱に激突。近隣住民に救急車を要請したにもかかわらず、そのまま逃走して、パトカーと20分近くカーチェイスを繰り広げた。そのあげく、現行犯逮捕され、半年間、芸能活動を謹慎している。

 そのとき、同乗していたのが世界的デザイナー・山本寛斎の娘でもある女優の山本未來。最初は彼女が運転したが、初心者であるため、坂上が「信用して運転を代わってくれ」と言ったという。彼は釈放の際、メディアの直撃に、こんなコメントをした。

飲んでるのわかったうえで運転したわけですから。それはもう、自分がいけないですね

 そんな過去があるからだろうか。歯に衣着せぬ毒舌が売りの坂上にしては珍しく、伊藤の件では腰が引けているようにも見えた。例えば、伊藤が最近、酒のにおいをさせたまま現場入りするなど“天狗”になっていたという報道について「天狗になって致し方ない時期もある」と擁護。

僕は天狗というか、クソ生意気、20歳そこそこのときは毎日、酒くさかった

 と告白して「僕より全然マシです」とフォローしたのだ。

 たしかに、自分も27歳にして飲酒運転で逮捕されたくらいだから、偉そうなことは言えないわけだが──。ここでちょっと考えてみたいことがある。そもそも、そういうやんちゃな若者だった坂上がなぜ、今こうしてワイドショーのMCに君臨しているのかという疑問だ。

 その転機はズバリ、2003年の離婚である。彼はその事実を『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で公表し、明石家さんまにいじってもらった。これに味をしめたのか、その後も潔癖症やギャンブル好き、愛犬家といったキャラを全開にして、再ブレイク。しかも、彼には自分のプライベートだけでなく、他者のそれを商売にする才能もあった。おかげで、コメンテーターやMCとしてご意見番的な仕事もこなすようになるわけだ。

 '14年に『笑っていいとも!』が終了して『バイキング』がスタートすると、月曜日のMCに起用され、1年後には全曜日担当の総合MCに昇格。今年の秋には『直撃LIVEグッディ!』の終了とともに、番組が1時間拡大された。いわば、MC競争にひとり勝ちして、この道のプロというべき安藤優子の番組まで追いやったのである。

 ただし、もとはといえば、彼は俳優。天才子役として世に出て、10代後半には歌手にも本格挑戦した。当時はこんな夢を語っていたものだ。

俺の理想はデビッド・ボウイ、かな。彼は芝居と歌と両方やって、どちらもビッグ。俺もそうなりたい

 残念ながらその夢はかなわなかったが、そのぶん、当時の言動には若気のいたり的な可愛げがあった。別の意味で「ビッグ」になった今のほうが、それこそ“天狗”に見えるという人もいるだろう。

 例えば、今回「クソ生意気」「(伊藤のほうが)全然マシ」と言われた20代の坂上が、今の坂上のMCぶりを見たら──。“おまいう”というツッコミを入れたくなるに違いない。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。

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