ふくらはぎを1日5分「もむだけ」で高血圧・認知症・更年期・冷え性に打ち勝つ!

週刊女性PRIME / 2020年11月25日 8時0分

※画像はイメージです

 ふくらはぎは、心臓と同じように、血液を体内に循環させるとても重要な役割を担っています。

「ふくらはぎには、筋肉線維と並行してたくさんの血管が通っています。そして歩いたり走ったりすることで、ふくらはぎの筋肉が収縮すると、血管もしぼられ、そのポンプ機能によって心臓から下りてきた血液が再び心臓へと戻されていきます。

 筋肉の収縮が弱くなると、血液が上半身になかなか戻らず、本来、血液によって運ばれる老廃物や毒素も足に停滞し、むくみや心臓の負担増などさまざまな症状を引き起こすのです」

 と語るのは、「足健道」さと足ツボ療術院の院長で、2万人以上の足もみの施術実績を持つ田辺智美さん。

1日たった5分の押しもみが効く!

 全身の血流をよくするために“1日1万歩歩きなさい”とよくいわれますが、ウォーキングをする時間のない人や、病気や腰痛で歩けない人も多いのが現実。そこで取り入れたいのが、ふくらはぎ押しもみ。たくさん歩けない人でも、自分でふくらはぎをもめば、歩いたのと同じか、それ以上の効果を得ることができる。

「ふくらはぎの押しもみにより、全身に血液が巡り、血流が改善すると、代謝が高まります。すると、冷え性が改善されたり、心臓や腎臓の負担が軽くなり、高血圧や心臓病の予防にもつながります。さらに、自律神経のバランスも整うので更年期障害が軽くなることも。総じて、免疫力が高まり病気にかかりにくくなります。まさに“副作用のない最高の薬”とはこのことです」(田辺さん、以下同)

 ふくらはぎ押しもみは、1日5分、ふくらはぎ全体を下から上にもみ上げるだけ。おっくうな日は、なでるだけでも大丈夫。

「テレビを見ながら、おしゃべりをしながらでもいつでもどこでもかまわないので、とにかく毎日ふくらはぎをもむことを習慣にしてください」

 ふくらはぎ押しもみを続けることで、病院通いが減った人も。今日からさっそく実践して、健康な身体を手に入れましょう!

【こんなふくらはぎは要注意!】

□パンパンに張っている
□つまむとカチカチ
□静脈瘤がある
□むくんでいる
□毛細血管が出ている
□さわると冷たい
□なんとなくしびれている
□足首にくびれがない
□指で押すと形がのこるほどむくんでいる
□少し押すだけで痛い

*上の状態は、どれも血流が悪いときに起きる症状。どれか1つでも当てはまる人は、なんらかの不調を感じているはず。今すぐにふくらはぎをもみほぐして血流をよくすることが大切。

“第2の心臓”ふくらはぎまわりをほぐす

 ふくらはぎマッサージの基本的なやり方は、内側、外側、前側、後ろ側をそれぞれ下から上に向かってもむだけ。

「最初は少し痛いと感じるかもしれませんが、続けるうちにふくらはぎが柔らかくなり痛みも軽減してくるので、まずは少し痛いくらいの力でもんだほうが効果が早く出ます。もちろん弱い力でもんでも効果はあります」

 身体の不調を治したい場合、血流がしっかり改善するまで続けましょう。

「1回のマッサージでも、むくみが解消したり、足が軽くなったり、温かく感じたりと変化を感じることはできますが、まずは3か月、続けてみてください。また、改善までにかかる時間は年齢により大きく変わります。『年齢÷10』を目安に。50歳なら5か月続けてみましょう

 どんなに丁寧にふくらはぎをもんでも身体が冷えてしまっていると効果が上がりにくくなるので注意。

慢性的な冷え性の人は、お風呂に入り身体を温めてから行うと効果的。お風呂に入れない場合は足湯でもOK。また、ショウガ湯を飲んだり、足首にサポーターをつけたりと日常生活でも身体や下半身を冷やさない習慣をプラスするといいでしょう」

まずはウォーミングアップ

 硬くなったふくらはぎをいきなりもむのではなく、まずは、より心臓から遠い足先のストレッチからスタート。末端部分からほぐすことで血行がよくなり、ふくらはぎマッサージの効果も高まります。これだけで、ちょっとした不調が改善することも!

(1)足首まわし
 両足を伸ばして座り、(1)つま先を前方に伸ばす、(2)左に倒す、(3)つま先を自分のほうに引き寄せる、(4)右に倒す。この左まわしを3回、さらに逆回転の右まわしを3回、これを片足ずつ行う。手を使わず、自分の力で足首をまわすのがポイント。足首の柔軟性もUP!

(2)足指まわし
 片足を太ももの上に乗せ、足の指を1本ずつ手で持ってぐるぐるまわす。ポイントは指の根元の関節を起点に、大きくゆっくりまわすこと。左まわし、右まわし、それぞれ3回ずつ行う。冷たかった足指がポカポカするのを実感できるはず。

(3)かかと押し
 片足を太ももの上に乗せ、かかと周辺を人さし指の第2関節で3秒押す。かかと全体を9か所ほど押してみて、痛気持ちいいところを重点的に。かかとは足の中でもっとも循環が悪く冷えやすいので念入りにケアすることがポイント。

【もみ方のポイント】
●やや痛いぐらいの力で押しもむ
●下から上へと押しもむ
●息を吐きながら押すと効果的
●しこりは押しつぶすようにもむ

 では、次のページからは4ステップでできる“ふくらはぎもみ”をお伝えします♪

効果絶大!ふくらはぎもみの4STEP

【STEP1】 ふくらはぎの内側と外側をほぐす

 まずは、ふくらはぎの内側(親指側)と外側(小指側)を押しもみして、張りをもみほぐしていく。両親指の腹を並べて押すと力が入れやすい。老廃物を血流に乗せて押し流すイメージでやりましょう。

(1)くるぶし下のキワを押す
 老廃物のたまりやすい、くるぶし下のキワ部分を押してほぐしていく。両手の親指の腹を使って3秒押し、少し指をずらしながら押す。※2~3回繰り返す。

(2)ふくらはぎの内側を押しもみ
 内くるぶしの後ろ側からひざ下まで、ふくらはぎの骨のキワに沿って、両手の親指の腹で3秒、指幅分ずつずらしながらゆっくり押していく。老廃物をつぶすイメージで指を押し込むようにするとセルライト解消にもなる。※2~3回繰り返す。

(3)ふくらはぎの外側を押しもみ
 外側も同じように、外くぶるしの後ろ側からひざ下まで、ふくらはぎの骨のキワに沿って両手の親指の腹で3秒、指幅分ずつずらしながらゆっくり押していく。※2~3回繰り返す。反対の足も同様に。

【STEP2】 むこうずねもしっかりほぐす

 すねが硬くなっていると、ふくらはぎの働きも低下してしまうので、ここもしっかりとほぐすことが大切。足首からひざ下まで、骨に沿って少しずつ押していく。骨から筋肉をはがすようなイメージで押して。

(1)すねの横を下から上に押しもみ
 片ひざを立てて楽な姿勢で座る。足首の前面から、真ん中の骨の外側に沿って押していく。両手の親指を並べて指幅分ずつずらしながら、下から上に3秒ずつ指を押し込むようにする。※2~3回繰り返す。

(2)すぐ横のラインも下から上に押しもみ
 その横にあるライン(すねの外側に盛り上がる筋肉の縁あたり)も同じように下から上に指幅分ずつずらしながら、3秒ずつ押し込むようにする。※2~3回繰り返す。反対の足も同様に行う。

【STEP3】 アキレス腱まわりもほぐす

 アキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっているので、ここをほぐすことで、ふくらはぎをよりゆるませることができる。さらに足首の動きも柔軟に。アキレス腱はこわばっている人が多いので、やさしく押す。

(1)アキレス腱を押しもみ
 片ひざを立てて楽な姿勢で座る。足首の後ろ側のかかと上部にあるアキレス腱を、両手の親指で押してほぐす。力を入れすぎずにやさしくゆっくり3秒押す。※2~3回繰り返す。

(2)アキレス腱を指でつまむ
 親指、人さし指、中指の3本でアキレス腱をはさむようにつまみ、軽くもむ。外くるぶしとアキレス腱の間には腰に効くツボがあるので、腰痛持ちの人にも効果的。※3~5回繰り返す。反対の足も同様に行う。

 【STEP4】 ふくらはぎ全体をほぐす

 最後にふくらはぎ全体をマッサージ。ふくらはぎを両手の親指で強めにもみ込んでしっかりほぐしたら、片手でふくらはぎをつかむようにして下から上につまむ。しこりを見つけたら重点的に押しつぶすして。

(1)全体を強めにもみほぐす
 両手の親指の腹で、ふくらはぎの中央を下から上に強めにもみほぐす。しこりを見つけたら、そのこしこりがなくなるように、押しつぶすようによくもみほぐす。柔らかくほぐれるまで続けて。

(2)指ではさむようにつまむ
 親指で筋肉をしっかりつまみ、筋肉と骨を離すようなイメージで、足首からひざにかけて少しずつ指をずらしながらつまんでほぐす。ふくらはぎの奥が柔らかくなるまで、しっかりもみほぐす。※3~5回繰り返す。反対の足も同様に行う。

■数日で出てくる!? 回復サイン

 ふくらはぎマッサージを4~5日ほど続けていると、体内に蓄積していた老廃物が分解され、本格的に排出され始めます。このとき、排泄物の量が増える、眠くなる、のどが渇く、しびれが出る、微熱が出る、かゆみや湿疹が出る・青あざができるといった一見、症状が悪化したような現象が起こることがあります。

 これは「好転反応」といって、血流がアップしている証拠で、体質改善への一時的な反応。毒素の排出が終われば、好転反応は止まるので心配いりません。

■効果が10倍!鼻式・逆腹式呼吸

「鼻式・逆腹式呼吸」は、鼻から吸って鼻から吐き、息を吸ったときにお腹を引っ込めます。鼻から吸って口から吐く腹式呼吸よりも、鼻腔内が乾燥しないので、ウイルスを寄せつけないというメリットがあります。

 また、吸ったときにお腹を引っ込めることで、腹腔の内分泌腺機能が整い、老化防止、抗酸化作用も高まります。ふくらはぎマッサージの前に3回行えば、効果が断然UP!

【鼻式・逆腹式呼吸のやり方】
1 鼻からゆっくり大きく息を吸い込む
2 息を大きく吸い込みながら、お腹を限界まで凹ませ、そのまま息を3秒止める
3 肩の力を抜き、お腹をふくらませながら、鼻から息をすべて吐き切る

(取材・文/鈴木恵理子) 


《PROFILE》
田辺智美さん  ◎「足健道」さと足ツボ療術院院長。重度のむち打ち症を患ったことをきっかけに、ツボと反射区とリンパを刺激する独自の足もみメソッドを開発。『「足もみ」で心も体も超健康になる!』(三笠書房)など著書も多数。

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