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《横浜・一家心中》格闘家夫に妻が押していた「ダメ婿の烙印」と「祖父の絶望」

週刊女性PRIME / 2021年5月7日 5時0分

現場となった駐車場

いつもお子さん2人が庭で遊んでいて、はしゃぐ声が響き渡っていました。裕福なおうちで、絵に描いたような幸せな一家だなと微笑ましく思っていたのに……

 近所の主婦は、驚きを隠せない様子でそう話した。

 事件が発覚したのは、4月22日の午前0時50分ごろ。神奈川県横浜市青葉区にあるコンビニの駐車場に停車していたワゴン車の中から、変死体4体が発見された。ドアはすべて内側から施錠されており、中で血まみれで亡くなっていたのは、同区に住む土志田信弘さん(40)とその妻・美穂子さん(37)、長男(7)、次男(2)。

 前日、信弘さんは知人に自殺をほのめかすようなメッセージを送っていたため、妻の両親も110番通報して行方を捜していた矢先の出来事だった。

車の中には刃物のようなものもあって、状況からすればおそらく信弘さんが妻、子どもの順に刺していって、最後に自害したものと思われます」(大手新聞記者)

 幸せそうに見えた一家に、いったい何があったというのだろうか――。

婿入りという肩身の狭い立場で

 土志田さん一家は、遺体が発見された現場の駐車場からおよそ2km離れた場所に住んでいた。500坪以上はある、妻の実家の敷地内に建てられた一戸建てだ。

 近所の住人は、こう話す。

土志田さんはこの辺りの大地主さんでね。マンションなども持っていて、その家賃収入で暮らしているお宅ですよ。

 おじいちゃんはおおらかで世話好きな方。去年まで20年も地元の自治会長を務めていた、いわば名士なんです。おばあちゃんも非常に面倒見のいい方です

 祖父母はなかなか子宝に恵まれず、一粒種の娘の美穂子さんをようやく授かったのは、彼らが40歳近くになってからだった。

「遅くにできた娘さんだったので、それはそれは可愛がっていて、大事に育てていましたよ。見た目もキレイな娘さんで、中学校から私立の学校に通っていました」(前出・主婦)

 娘の美穂子さんは10年近く前に、信弘さんと結婚。実家を継ぐために、信弘さんは婿入り養子となる。

 実は信弘さんは“帯谷信弘”というリングネームで、以前はその業界では名前が知られた総合格闘家。かつてPRIDEのメインイベンターを務めた五味隆典の弟子で、スパーリングのパートナーも務めたほどの実力者。総合格闘技イベントでライト級チャンピオンにも輝いている。

 信弘さんと美穂子さんの間に、長男が誕生したのは7年前。

それはもう、おじいちゃんとおばあちゃんは大喜びでね。“これで跡継ぎができた”と言っていました」(同・主婦)

 2年前には次男も誕生し、順風満帆に思える土志田さん一家だったが、

信弘さんは引退後、ジムのトレーナーをしていましたが、コロナの影響で無職に。“婿入り”というただでさえ肩身の狭い立場だった彼にとって、自分の居場所がなくなったと思えたのでは……」(前出・大手新聞記者、以下同)

 すると、夫婦間にもほころびが出始める。

彼は長男を格闘技の道場に通わせていたんですが、奥さんは反対していたそうです。彼女がSNSに“ダメ婿”などと書き込んだこともあったようです

 裕福な妻の実家に対するコンプレックスや無職でいることの引け目が信弘さんを徐々に追い込み、それが悲しい結末を招いてしまったのだろうか――。 

 実家の祖父に話を聞いた。

なぜ、こんなことが起きてしまったかなんて、そんなことは、いまでもわからないですよ。信弘さんを恨む気持ちはあるか? そんなことはない……。そんなことは、話せないですよ

 悲しみにうちひしがれた顔で、その場を去っていった。

 たった一人の子ども、さらには孫2人まで失った祖父母は、80歳を前にして、絶望の淵に立たされている――。

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