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ピンピンコロリ代表格は青森県、北より南が長生き!? 都道府県別「健康ランキング」

週刊女性PRIME / 2021年7月10日 8時0分

※写真はイメージです

 どの病気にかかりやすいか、長生きするのはどこの県か。風土、生活習慣、文化度……さまざまな要因から「健康」×「県民性」をランキング形式で読み解いてみました。

 コロナ禍で自治体の健康や医療に関する取り組みが注目されているけど、そもそもわが県の健康度は高いor低い?気になる都道府県別の健康ランキングを調査!

八丁味噌と家族との食事が愛知を健康県に!

 まずは、健康寿命トップ10。健康寿命とは、平均寿命とは異なり、日常生活に制限のない(健康かつ未病)期間の平均を示したもの。「温暖な気候、質量ともに良好な食事事情、医療へのアクセスのよさ、健康意識の高い人が多いことが健康寿命を延ばす要因と考えます。

 女性1位の愛知県は、モーニングを食べに早朝から活発に行動する人が多い、抗酸化作用が高い八丁味噌を使っていたりすることが、健康につながっているのでは(江崎秀男教授の調査結果より)」

 そう話すのは、自治体の健康づくりのアドバイザーも務める筑波大学の田中喜代次名誉教授。男性1位の山梨県はがん検診など健康診断の受診率が高く、健康意識の高さが順位につながったと考察。

 “県民性博士”として知られる矢野新一さんも“立ち食い店が少なく、家族とのゆとりある食習慣”を持つ愛知県の1位に納得。さらに、トップ10の県民には“商人気質”の共通点があると分析する。

「山梨県=甲州商人気質など、愛知県、三重県、富山県、岐阜県などは、何が損か得か、商人的視点で考える人が多い。健康に対しても何が自分の身体に得になるのか、その思考が働くのかなと思います。また、愛知県は大都市である一方で、コミュニティーが狭く地域や家族を大切にする特徴も。こうしたつながりが健康管理に役立っているのかもしれません」

 では、気になる病気のランキングなど、自分の街の“健康偏差値”をチェックしよう!

健康寿命ランキング トップ10(女性)

1位 愛知県 76.32歳
2位 三重県 76.30歳
3位 山梨県 76.22歳
4位 富山県 75.77歳
5位 島根県 75.74歳
6位 栃木県 75.73歳
7位 岐阜県 75.65歳
8位 茨城県 75.52歳
9位 鹿児島県 75.51歳
10位 沖縄県 75.46歳

健康寿命ランキング トップ5(男性)

1位 山梨県 73.21歳
2位 埼玉県 73.10歳
3位 愛知県 73.06歳
4位 岐阜県 72.89歳
5位 石川県 72.67歳

参考:厚生労働省 平成30年 第11回健康日本21(第二次)推進委員会資料「日常生活に制限のない期間の平均」(熊本県は熊本地震により国民生活基礎調査が行われなかったため、2013年の情報を用いた)

健康寿命ワーストは…

お金にシビアな徳島県 ストレスで不健康に!?

 健康寿命のワースト5には、西日本勢が多くランクイン。

「本来、温暖な地域のほうが塩分摂取量も少なく、血管も良好な状態を保ちやすいので健康な身体づくりに有利。しかし、温暖な気候ゆえに、1年中“お酒の場”が設けられやすく、それが健康に悪影響を与えているのかも

 と田中教授は推測する。

 また、矢野さんは男女ともにワースト入りした徳島県を筆頭に、“ストレスが多くなりがち”な地域性を指摘。

「徳島県民は、クレジットカードの使用率が低く、お金にシビアな傾向があります。女性は教育にも熱心ですし、気を張って生活をしている人が多いのではないでしょうか」

 女性ワースト1位の広島県は歴史的に全国一の海外移民数を誇り、2位の北海道も開拓の歴史があることに注目。女性が男性と社会で同等の活躍をしてきた地盤がある一方、仕事などでもストレスを抱えることも多いのではと分析。

 とはいえ、健康寿命の女性1位の愛知県と最下位の広島県の差は、わずか2・7歳。ランキングも調査年により変動するので、ワースト県でも悲観しすぎないこと。

健康寿命 ワースト5(女性)    

47位    広島県    73.62歳
46位    北海道    73.77歳
45位    京都府    73.97歳
44位    徳島県    74.04歳
43位    滋賀県    74.07歳

健康寿命 ワースト5(男性)

47位    秋田県    71.21歳
46位    愛媛県    71.33歳
45位    徳島県    71.34歳
44位    和歌山県    71.36歳
43位    高知県    71.37歳

参考:厚生労働省 平成30年 第11回健康日本21(第二次)推進委員会資料「日常生活に制限のない期間の平均」(熊本県は熊本地震により国民生活基礎調査が行われなかったため、2013年の情報を用いた)

ピンピンコロリは意外な県!

平均寿命は最下位でも青森県こそ“健幸県”

 “長生き”というと平均寿命が話題になるが、健康寿命との差が大きい場合、人生において日常生活に支障がある期間が長いということ。

「平均寿命は長くても、健康寿命との差が大きく“ねんねんころり”では晩年つらいですね」(以下、田中教授)

 誰もがうらやむ“ピンピンコロリ”の代表格は青森県。

この10年以上、青森県は男女ともに平均寿命で全国最下位です。それを改善すべく、各自治体が健康に対する取り組みが前向き。それもあってか、健康寿命との差の少なさは男女ともにトップクラス。気候的に寒く、医療機関へのアクセスも良好とはいえないなか、人生における健康な期間を長く保っているわけです」

 また、男女ともにトップ5に入った茨城県にも注目。

「20年前から、県を挙げて高齢者に向けたシルバーリハビリ体操やウォーキングを推進した結果では。こうした自治体の取り組みは大きいのです」

健康寿命と平均寿命の差が小さな県 トップ5(女性)

1位    栃木県
2位    愛知県
3位    三重県
4位    青森県
5位    茨城県

健康寿命と平均寿命の差が小さな県 トップ5(男性)

1位    青森県
2位    山梨県
3位    鹿児島県
4位    埼玉県
5位    茨城県

参考:厚生労働省 平成30年 第11回健康日本21(第二次)推進委員会資料「日常生活に制限のない期間の平均」(熊本県は熊本地震により国民生活基礎調査が行われなかったため、2013年の情報を用いた)、厚生労働省 平成27年 都道府県別生命表 

脳血管疾患は北に集中!

寒さと塩分の多さで血管ストレスが上昇!

寒い地域は、昔から塩漬けで食材を保存するなどの食文化があり、塩分摂取量が多い。そのため、血圧が高くなり、脳血管系の疾患や胃がんなどが増える可能性が。寒さで血管が縮みやすいことも血管が切れる、詰まる原因のひとつ。暖かい地方に比べ、血管へのストレスは高いです」(田中教授)

 また、積雪の時期は、屋内で飲酒の機会が増えることも健康に影響していると推測。

「岩手県の女性は、東北のなかでは珍しく奔放で情熱的。秋田県民も遊び好きな一面があり、昔ほどではありませんが今もお酒をよく飲む印象です」(矢野さん)

 東北を代表する“フランクな県民性”が健康難を助長しているのかも!?

脳血管疾患による死亡率が高い県 ワースト5

1位    岩手県
2位    秋田県
3位    山形県
4位    青森県
5位    新潟県

参考:厚生労働省 平成30年人口動態統計「脳血管疾患死亡率」

がんによる死亡率が高い原因はアクセス!?

大病院が多くある都市部に軍配が!

 日本人にとって“国民病”ともいえるがん。死亡率には、地域の医療環境が大きく影響すると話す田中教授。

がんの克服には、早期発見・早期治療がいちばん。医療機関へアクセスがしやすいかどうかが重要になります。地域に大学病院などの大きな総合病院が少ない、あるいは東北など雪深い地域で物理的に通院が困難になる時期がある場合、がんの発見が遅くなり、手遅れになる可能性も高まる」

 大病院が多く立地する東京都は死亡率が46位で、愛知県、神奈川県、大阪府なども全国平均より軒並み低い。

 そんななか、がんの死亡率がもっとも低いのが沖縄県。

「沖縄県は今も昔も長寿県。女性は今も平均寿命がトップ10以内で、その地位を守っています。特有の食文化や暮らしが健康の礎になっているのでしょう」(田中教授)

 “ウチナータイム”といわれる、おおらかな時間感覚で生活しているイメージだが、実は女性は働き者でしっかり者とも。

「そういう県民性が健康面にも影響していると思います。一方、高知県は男女ともにお酒好き。お金が入ったら飲もうという気質で、こちらは県民性がマイナスに働いていますね」(矢野さん)

がんによる死亡率が高い県 ワースト5

1位    秋田県
2位    青森県
3位    長崎県
4位    北海道
5位    高知県

参考:厚生労働省 平成30年人口動態統計「悪性新生物<腫瘍>死亡率」

糖尿病は南の地域に傾向が…

まじめすぎない気質が食生活の乱れに直結!?

「糖尿病の罹患率は、毎日の生活が大きく影響すると思います。“パッと使って今日を楽しむタイプ”が多い長崎県や特に女性が活発で行動的な三重県などが入っていることから、楽天的な県民性が生活習慣の乱れなどにつながっているのかも」(矢野さん)

 田中教授は東日本に比べると健康に対する優先順位が少し低いのかもと分析する。

「生活の改善を医師から促され、きちんと守る人が多い地域もありますが、近畿や四国、九州など西のほうは、よくも悪くもまじめすぎない」

 逆に、糖尿病の少ない県は、1位神奈川県、2位東京都。

「田舎暮らしは健康的だと思われがちですが、都市部に暮らす人のほうが毎日さまざまな食材を口にするため栄養バランスがよく、通勤などで運動をする機会も多い。血管や骨がもろくなる人も少ないといわれていますね」(田中教授)

糖尿病による通院患者が多い県 ワースト5

1位    佐賀県
2位    鹿児島県
3位    三重県
4位    長崎県 
5位    和歌山県

参考:厚生労働省 平成29年患者調査 推計外来患者数「糖尿病」、総務省統計局「国勢調査結果」平成27年をもとに作成

うつが多いのは流行に流されやすい県民性!?

トップ2は流行に飛びつきやすい共通項

 うつの罹患率トップ5を見ると、ほかの疾患に比べてエリアの偏りはほぼなし。

「製品開発や研究所などが多い地域では、黙々と仕事をしてストレスを抱えがち。うつの罹患率が高まる傾向が」

 と田中教授。トップ2の県民性について矢野さんは、

「福岡県は、特に筑前の男性は九州男児には珍しくおしゃべり好き、新しいもの好き。千葉県は、特に北部の女性が明るく、ファッションにも関心が高いですが、流行に流されやすい特徴があります」

 と分析。周りの目を気にする県民性があるのかも?

 うつの患者が少ない県のトップは徳島県、続いて栃木県。

「徳島県は、ムダなお金を使わず、お金に関してガッチリ。栃木県は、控えめに見えてもたくましい女性が多い。周りに左右されず“ブレない”という共通点があるかもしれません」(矢野さん)

うつ病による通院患者が多い県 ワースト5

1位    福岡県
2位    千葉県
3位    岩手県
4位    島根県
5位    山口県

参考:厚生労働省 平成29年患者調査 推計外来患者数「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」、総務省統計局「国勢調査結果」平成27年をもとに作成

教えてくれたのは……
田中喜代次さん ●筑波大学名誉教授。肥満者の減量(スマートダイエット)、スマートエクササイズ等、“健幸華齢”のための包括的健康支援プログラムを開発。健康支援事業コンサルティングを行う株式会社THFの代表も務める。

矢野新一さん ●株式会社No.1戦略研究所所長。一部上場企業から地方企業まで幅広くエリアマーケティングを指導する傍ら、県民性研究の第一人者としてメディアで活躍。『犬猿県-絶対に負けられない県が、隣にいる!-』など著書多数。

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