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台風から身を守るために知っておくべき「NG行動」、専門家が教える防災の心得

週刊女性PRIME / 2021年7月27日 5時0分

※画像はイメージです

 集中豪雨や局地的な大雨などの災害が、毎年のように発生しているが、今年は想像以上だ。気象庁のデータによると、1時間あたり50mm以上の「非常に激しい雨」と、80mm以上の「猛烈な雨」が、年々増加傾向にあることがわかっている。

 ゲリラ豪雨と猛烈な落雷で停電になって電車が止まり、水が出なくなるなど社会インフラへも影響することから、早めの避難を心がけることや、この時期の雨対策が重要だ。

集中豪雨や大雨、台風に備える

「天気の急変や大雨が続いていることから、主婦層の防災への意識が急激に高まっているのを感じます」と話すのは防災備蓄収納1級プランナーで主婦インスタグラマーのぴょこぴょこぴさん。定期的に防災をテーマにしたインスタライブなどを開催しているが、最近は参加者が急増。特に反響が大きかったのが「水害時のトイレの逆流防止策」だ。

 豪雨時は下水が逆流し、トイレから水が噴き出ることがある。下水道の水位が急上昇することが原因で「ゴポゴポ」といった音が聞こえてきたら危険信号。無視すると泣きを見ることに……。

「汚水が逆流なんて想像しただけでおそろしい……ですよね。そこでおすすめなのが“水のう”です」

 作り方は簡単、ビニール袋に水を入れて口をしばるだけ。トイレに設置するときは、便座を上げて45リットルのゴミ袋をセットし、便座を下ろして水のうを置く。お風呂や洗面所、キッチンのシンクなどの排水口などにも設置しておくと安心だ。

 また「停電時の対策」への関心も高いという。

「わが家では夜間の停電に備えて階段や廊下には太陽光で発電するタイプのセンサーライトを。また各部屋に懐中電灯をつるし、ドアノブや手すりには100円ショップで手に入る蓄光シールを貼っておくと暗闇でも光って安心です」

 懐中電灯を上向きに立ててレジ袋をかぶせるだけの、即席ランタンもおすすめ。そのまま懐中電灯を点灯させるより、ふわっと柔らかい光で広く部屋を照らすことができる。

「災害時に、どれだけ早く動けるかが命と家を守るカギ。備蓄のグッズをいろいろ買わなくても、情報を仕入れてイメージしておくだけでも防災になります。自然災害は防げないけれど、心づもりがあれば被害を少なくすることはできますから」

落雷から身を守るには

 気象庁によれば、落雷は年間に発生する落雷被害の半数が7月・8月に集中している。

外出時にゴロゴロという雷鳴を聞いたり、真っ黒な雷雲が近づいてきたりする様子があるときは、落雷がすぐに生じる可能性があります」と話すのは、防災アドバイザーの高荷智也さん。

 雷は「周囲で最も高い場所」に落ちやすい。そのため、例えば周囲に何もない場所、広場やグラウンド、海岸や木に覆われていない山頂などにいる場合「周囲で最も高い場所が自分自身」になると、雷の直撃を受ける危険性が高まる。広い場所で落雷の危険がある場合は、傘をささずに素早く避難しよう。

雷は金属に落ちるから、アクセサリーや眼鏡をはずせば大丈夫、とかゴム長靴を履けば安全、などの対策を見聞きすることもあるが、これは誤り

 落雷対象は金属の有無にかかわりなく、またゴム製品を身につけていても直撃を受ければゴムごと黒焦げになるという。

 落雷から身を守る最良の手段は、自動車(オープンカーはダメ)や建物の中へ避難すること。屋内にいれば、雷の被害を受ける可能性はほとんどなくなる。ただし、逃げ込んだ乗り物や建物に雷が直撃した場合、車のボディ、建物の外壁、室内の電線・水道管などを経由して感電するおそれが。万全を期すのであれば、車のボディには触れない、室内でも電気器具や壁から1メートル以上離れた場所にいる、などが安全。

 屋外にいて、かつ周囲に逃げ込める建物や乗り物がない場合はどうしたらいいのか。

「電柱や送電線などに架かった電線の真下にいましょう。電線が雷を引きつける避雷針の役割を果たすため、真下は比較的安全です。ただし、電柱の真横にしゃがみ込んだり、雨宿りを兼ねて木の下に入ることは避けて」

 雷が電柱や樹木に落ちた際、「側撃雷」と呼ばれる「とばっちり」を受けるおそれがあるため、高さのあるものの4メートル以内には近づかない。

 雷が建物および周囲の電線やアンテナに落ちた場合、自宅につながる電線や各種のケーブルなどをつたって電流が建物内に入り込み、電気製品を故障させることがある。対象としては、コンセントに差し込んでいるすべての家電、また電話線などにつながっている電話機やルーターなども故障するおそれが。

絶対に故障してほしくない家電、パソコン、スマホ充電器は、雷ガード、雷サージ対策などの機能がついている“電源タップ”を使いましょう。被害をなくすか軽減することができるので、ぜひためしてください

専門家から聞いた心得

【数日分の食料を備蓄する】

 食料品や飲料水、日用品を備蓄。消化のいいおかゆや温めなくても食べられるタイプのレトルトカレー、粉末スープや野菜ジュースなども。ストックは年に2度チェックし、消費期限が近いものがあれば入れ替えている。

【避難経路を日ごろから確保】

 寝室から玄関までの通路や、階段には何も置いていないため、いざというときにすぐに逃げられる。停電したとき、暗闇でも移動できるように蓄光テープを手すりやドアノブに貼ったり、センサーライトを避難経路に置く。

【実際の避難を具体的にイメージ】

 災害は突然に起きるので慌てない心づもりを。例えば水害時に逃げるために上下に分かれている登山用のレインコートを常備。身体にしっかりフィットして防水機能もあるため、実際の豪雨時の避難に役立った。

Instagramアンケートから学ぶ防災対策

【プライバシーと体力を守る】(@yuki.__.__さん)

 シュラフ、マット、簡易テントは体育館での避難を想定して、少しでも寝心地がよいようにすることとプライバシーの確保のため。予備の眼鏡は、壊れたり紛失したときに備えて。

【閉じ込められないための防災】(@yusan.lifeさん)

 わが家は毎年、台風の通り道。停電したときに困らないために「ポータブル電源」や大地震で窓やドアがゆがんで開けられなくなったときのための「バール」は備えています。

【被災が冬の場合を想定】(@pannokimochiさん)

 2019年10月の台風で避難所に避難した際、体育館の床が硬く苦痛だったため、自動膨張式エアマットを家族分常備。床は硬いだけでなく、ひんやりと冷たかったので。冬に災害が起こった場合も想定しています。

【子どもの食料を最優先に】(@mayutosoさん)

 子どもたちにアレルギーがあるため、万が一の場合、炊き出しなどのものが食べられないと考え、食べられる保存食を探して備蓄しています。

教えてくれたのは……

●ぴょこぴょこぴさん●防災備蓄収納1級プランナー、インスタグラマー。防災や家事、育児についての情報を発信。著書に『考えない家事』(主婦と生活社)など。

●高荷智也さん●ソナエルワークス代表。備え・防災アドバイザー、BCP策定アドバイザー。「自分と家族が死なないための防災」をわかりやすく発信。

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