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初心者でも大丈夫! “株主優待の始め方”とプロが教える「注目銘柄10選」で定年後に潤いを

週刊女性PRIME / 2021年8月29日 7時0分

※写真はイメージです

「定年前後の世代は、住宅ローンや教育費の支払いが終わるころ。株の投資を始める際、大きな儲けを求めなくてよいので、自分の好みで投資先を選びやすく、株主優待をより楽しめる世代だと思います」

支出を抑えたい年金暮らしの潤いに

 そう話すのは、ベテラン優待主婦のまる子さん。特に定年後は“生活に潤いを与えるもの”を株主優待に選ぶと楽しみが広がるとおすすめする。

「新商品の調味料の優待で新しい料理に挑戦したり、外食の割引券で友人や家族とちょっとリッチな食事を楽しんだり。優待が楽しい時間を演出し、年金生活の刺激になると思います」(まる子さん)

 さらに、日ごろから利用している店の割引券や日用品の優待なら、年金家計の支えになってくれる。

なるべく損は回避! 賢い銘柄選び

 とはいえ、株主優待はあくまで投資。なるべく損をせず優待を楽しみたい。ファイナンシャルプランナーの大山弘子さんは、“下落リスクが少ない株”を選ぶことが大切だと指摘する。

 最低限チェックすべきは3つ。「PER(株価収益率)」、「売上高と営業利益、純利益」、「配当金」。Yahoo! ファイナンスなど無料で確認できるサイトがあるので、株を買う前に見ておきたい。

「PERは、企業の利益に対して株価が割高か割安かを表す指標。数値が高すぎると業績に対して株価が“割高”だと判断されるため、優待目当てでない投資家に売られて、株価が下落する可能性があります。株主優待がある株(優待銘柄)は、株価が下がりにくい傾向があるといわれていますが、安定した老後を過ごすためにも、現役世代よりシビアに選ぶ必要があります」(大山さん)

 営業利益と純利益は、黒字のものを選ぶことが鉄則。さらに、売上高、営業利益、純利益がいずれも右肩上がりのものが望ましい。コロナ収束後の株価上昇を狙って赤字企業に手を出すのは控え、堅調な企業を選ぶのが無難だ。また、配当金の有無も業績のよしあしの目安になるので、“配当利回り3%”を基準に選びたい。

株価で右往左往しない株の見直し基準

「投資額は、最大でも1か月の家計の余剰金額×12か月程度に。退職金での投資は、気持ちが大きくなり、投資先の選出も雑になりがちなのでやめておきましょう」(大山さん)

 投資の練習という意味でも、定年前から少しずつ株の購入を始めておくほうがよいが、優待目当てなら、購入後の株価の上下にそれほど一喜一憂しないこと。

配当金がグッと下がったときは、そうとう業績が悪くなっている証なので、見直しを検討してもよいですが、それ以外はゆったりと構えて優待を楽しみましょう

 株主優待は、株を買うためにいろいろ調べるだけでなく、優待をどう使うか考えることも必要なので、頭の運動にもなると思います。定年後は儲けより、楽しみの1つとして捉えると精神的にもラクですよ」(まる子さん)

株主優待を受け取るまでの流れ

【1】証券会社に口座を作る
〜ネット証券会社を利用して手数料を節約〜

 大手証券会社で数千円の取引手数料がネット証券会社なら数百円。

「サイトで優待銘柄の情報を提供するネット証券会社も多いので、便利です」(まる子さん)

【2】優待銘柄を選ぶ
〜優待廃止リスクが低いのは自社製品や割引券〜

「自社関連の優待は廃止になる可能性が低い。コロナ禍の外食産業などは優待を使って来客増を見込んでいるので、優待をやめる企業は少ないはず」(まる子さん)

【3】優待銘柄を買う
〜株主優待が受けられる“権利確定日”を確認〜

 優待を得るには企業ごとに定められた権利確定日に株の保有が必須。

「その日に向かって株価が上昇する傾向があるので、早めに購入の準備を」(大山さん)

【4】優待品が届く
〜忘れたころに到着することも。気長に待って〜

 権利確定日後、多くの会社は2~3か月後に優待品を発送。半年ほどかかる場合も。

「株主優待は雑所得になります。念のため、税金の専門家にご確認を」(大山さん)

20万円台以下の注目銘柄10選

※株価は8月16日現在、価格は100株単位、優待内容は基本的に1単元(100株)のもの
※(1)は証券コード、(2)は優待対象最低投資額、(3)は権利確定日です

長期保有で優待もランクアップ
『オリックス』
(1)8591 (2)20万525円 (3)3月末日

◯カタログギフト「ふるさと優待」

 全国の厳選商品から好きな商品を1点。3月、9月末には自社サービスの割引カードも発行。

「カタログの内容が充実。全国のグルメのほか、水族館の年間パスなどレジャーも」(まる子さん)。

「贅沢気分を味わえる優待に加え、配当利回りが4%程度あるのが魅力」(大山さん)

アパレルメーカーで洋服ゲット
『クロスプラス』
1)3320 (2)9万8600円 (3)1月末日

◯自社グループ商品または株主優待券

 婦人アパレルメーカー。3000円相当の自社グループ商品かオンラインストアで使える3000円分のクーポン券

「洋服代の節約に。商品や優待券とは別に30万円相当の旅行券が当たる抽選も行っているので楽しいです」(大山さん)

ティッシュなどの生活必需品が便利
『日本製紙』
(1)3863 (2) 12万8500円 (3) 3月末日

◯自社製品詰め合わせ

 ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど、自社グループの家庭用品を1セット。

「あって困らない生活必需品は、誰もがもらってうれしい優待だと思います。配当利回りも3%超え」(大山さん)

化粧品・食品など自社商品をお得に
『スクロール』
(1)8005 (2)8万7800円 (3)3月末日、9月末日

◯株主優待券

 カタログ&ネット通販の会社。年2回500円分の優待券を発行。1年以上の長期保有で追加提供もあり(9月のみ)。

「優待の有効期限が1年なので、年2回分をまとめて使える。グルメやコスメなど商品も豊富!」(まる子さん)

ヤマダ電機でお得に買い物
『ヤマダホールディングス』
(1)9831 (2)4万9500円 (3)3月末日、9月末日

◯株主優待券

 500円分の優待券を3月末に1枚、9月末に2枚発行。買い物1000円ごとに1枚利用可。

「今年2月に優待内容が変更されましたが、日用品などもそろうので近所にあるなら保有の価値あり」(大山さん)

丸亀製麺など外食を楽しめる
『トリドールホールディングス』
(1)3397 (2)21万2900円 (3)3月末日、9月末日

◯株主優待券

 自社店舗で使える100円割引券を30枚。200株以上を1年以上の長期保有で追加提供あり。

「運営する丸亀製麺などは全国展開。誰でも使いやすいし、100円割引券なので少額の食事にも便利」(まる子さん)

充実のご当地グルメを満喫
『ひろぎんホールディングス』
(1)7337 (2)6万700円 (3)3月末日

◯カタログギフト+美術館招待券

 広島銀行を中核とする金融機関。地元グルメが詰まったカタログから選択(2500円相当)。「ひろしま美術館」の招待券も。

「昨年、優待を新設。投資額もあまり高くなく、現状では高配当なので、おすすめの1つです」(まる子さん)

長期保有で優待額がアップ!
『ビックカメラ』
(1)3048 (2)10万8500円 (3)2月末日、8月末日

◯株主優待券

 2月に2000円分、8月に1000円分を発行。1年以上の保有で優待券追加(8月のみ)。

「家電だけでなく、日用品や食品、おもちゃなども扱っているので、家族で使いやすい優待券です」(まる子さん)

飲料水や食事券などから選択
『TOKAIホールディングス』
(1)3167 (2)9万円 (3)3月末日、9月末日

◯飲料水やQUOカードなど

 エネルギーや電気通信事業を展開する会社。飲料水やQUOカード、レストランでの食事券など5種類のコースから1つを選択できる。

「投資のしやすさに加え、5種類の優待から選べるのも楽しいです」(大山さん)、

「おすすめはペットボトルの水。重たい水を届けてくれるのがありがたいです。配当利回りも3%超えです」(まる子さん)

デパート商品でリッチな気分を♪
『三越伊勢丹ホールディングス』
(1)3099 (2)7万3600円 (3)3月末日

◯株主優待カード

 店舗およびオンラインストアで10%割引となる優待カードを発行(利用限度は30万円)。※新規株主は9月末日にも権利確定日が設定

「食品やセール品も割引対象。オンラインストアでも割引になるので、近くに店舗がなくても大丈夫」(まる子さん)

教えてくれたのは……

●大山弘子さん●ファイナンシャルプランナー。All About「新興国投資・ETF」ガイド。ビジネス誌、マネー誌などで、貯蓄のために役立つ情報や海外投資でお金を増やす方法など幅広く執筆する。

●まる子さん●株主優待歴は約15年。250銘柄ほどを保有するベテラン優待主婦。ブログ「株主総会お土産日記」や楽天証券のネットメディア「トウシル」で株主優待の情報を発信している。

(取材・文/河端直子)

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