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首や肩の凝りはうつにも影響! 鍼灸師が推奨、ストレス解消「首筋はがし」の方法

週刊女性PRIME / 2021年10月15日 6時0分

効果抜群!「首筋はがし」 イラスト/幸内あけみ

 たまったストレス、発散できていますか? 実はストレスやイライラは「首の筋肉のこり」をほぐすことで和らぐことが判明。効果抜群の最新メソッド「首筋はがし」を初紹介します! 1日たった30秒のセルフケアで自律神経を整えてストレス&イライラをすっきり解消!

首の筋肉が重要なワケとは

 最近、気分がふさぎがち……。ストレスがたまってすぐにイライラしてしまう。もし思い当たるなら、それは自律神経の乱れのせいかもしれない。

「季節の変わり目のこの時期は自律神経のバランスを崩す人が増えます。加えて、新型コロナウイルスの影響で運動不足になったり、夫の在宅時間が増えるなどの生活の変化がストレスになったりして、心身の不調を訴える女性が増えています」

 そう話すのは、ストレスを抱えた患者を長年治療している学校法人呉竹学園臨床教育研究センター長で鍼灸師の船水隆広さんだ。

 ストレスやイライラを鎮めるためには、身体をリラックスモードにしてくれる副交感神経を高めることが大事だが、実は、首の筋肉が副交感神経に深く関係しているという。

耳の裏のところから鎖骨に、縦に走っている太い筋肉があります。顔を横に向けると浮き出る筋肉で、『胸鎖乳突筋』といいます。この筋肉の近くを副交感神経の一種が通っているため、胸鎖乳突筋を刺激すると副交感神経を高めることにつながります。

 逆に、疲れがたまったりストレスを感じて身体を緊張させる交感神経優位の状態が続くと、この筋肉にこりや痛みが出やすいです。自律神経の乱れが原因のひとつであるうつ病患者の約7割に肩こりや頭痛の症状があると言われていますが、それも副交感神経と胸鎖乳突筋が関係しているから。

 もし首や肩にこりや痛みがあるなら、心が疲れているサインかもしれません」(船水先生、以下同)

 胸鎖乳突筋は首の左右にあり、頭を支えて首を曲げたり回転させるなどの動作を担っている筋肉。すぐそばに頭と心臓をつなぐ血管が通っているため、この筋肉がこって血管を圧迫すると血の巡りが悪くなり、頭痛やめまいなどを引き起こすこともある。

 では、実際にこの筋肉を刺激することで副交感神経を活性化させることはできるのか。8人の男女にセルフケアを試してもらい、施術前後で自律神経の状態を調べてみた。すると、興味深い結果が……。

◆簡単セルフケアで副交感神経が高まった!

 男女8人に胸鎖乳突筋を軽く叩くセルフケアを行ってもらい、施術の前後で交感神経と副交感神経のバランスを示す数値(数値が低いほど副交感神経が優位)を比べた。すると、8人中7人で施術後のほうが副交感神経が高まり、また、8人の平均値でもリラックス傾向を示していることがわかった
 協力 (株)村田製作所 疲労ストレス計 MF100活用

 施術前は緊張を司る交感神経が優位の状態だったのが、施術後には副交感神経が高まっていることがわかったのだ。しかも、肩や首のこりが和らいだり、耳鳴りが改善したというケースも。

正直にいうと、ここまではっきりと数値に表れたことに驚きました。おそらく、胸鎖乳突筋は東洋医学の面からも重要な筋肉なので、これほど大きな変化があったのだと思います

うつ病患者の治療でも使う筋肉

 東洋医学には「経絡」というエネルギーの通り道のような考え方があるが、胸鎖乳突筋にはストレスと関係の深い消化器の経絡が走っていて、さらにツボも5つある。東洋医学の立場からすると、まさに宝の山ともいうべき部位なのだ。

 船水さんもうつ病患者を治療する際に、この部位を鍼で治療しているという。

「うつの患者さんは痛みに敏感なので、治療するときは私が開発した『刺さない鍼』を用いています。細い金属の棒を皮膚に当て、振動を与える方法です。首のこりだけでなく、不眠などうつ症状が改善する患者さんが多くいます」

 そこで今回、自律神経が乱れがちな季節に、この最新メソッドをストレス対策のセルフケアとして紹介することに。先ほどの8人が行ったのがこのセルフケアだ。

実験で確かめられましたが、鍼の刺激のかわりに指で胸鎖乳突筋を軽く叩いたりすることでも副交感神経の働きを高めることができます。私が行う鍼治療の5~6割くらいの効果があるのではないかと考えられます。

 揺らす際は、硬くなって首にくっついてしまっている筋肉をはがすイメージで行ってください。1日のうち、いつでも気づいたときに行えばOKです。いちばんの注意点は、強く叩いたりもんだりしないこと。少し物足りないぐらいがちょうどいいです

 全部を行っても30秒ほどなので、家事の合間やテレビを見ながらでもできる。気軽にできる「首筋はがし」でストレスやイライラを流し、身も心もスッキリさせよう。ぜひ一度、試してみてほしい。

◆実践者の喜びの声!

肩や首がこっているのですが、胸鎖乳突筋をつまむとすごく硬いことに気づきました。セルフケアをやると気持ちよくて、こりが和らぎました。簡単にできて効果があるので、とても気に入りました。(40代女性)

これまで耳鳴りに困っていたのですが、完全に消えることはなかったものの、気にならないくらいのレベルにまでなりました。(50代男性)

毎日下を向いて仕事をするため、肩と首のこりに以前から悩まされていたのですが、呼吸がラクになったからか、肩こりが改善しました。簡単なので、これからも毎日行って首こりもよくなったらいいなと期待しています。(40代女性)

効果抜群! 「首筋はがし」のやり方

【1】胸鎖乳突筋を見つける

 正面を向いた姿勢から肩を動かさずに右を向くと、左耳の後ろから鎖骨まで斜めに伸びる胸鎖乳突筋が浮かび上がる。慣れないうちは、鏡で確認しながら行おう。

【2】軽く叩く

 左手の人さし指と中指を軽く曲げて、左耳の下から胸鎖乳突筋の上をトントンと優しく叩く。机で音楽のリズムをとるようなイメージで、上から下に向かって5か所くらいをリズムよく叩く。これを3~5回。右側も同様に。右で紹介する2のプロセスはやらずに1でやめてもOK。

【3】優しく揺らす

 左手の親指、人さし指、中指で左耳の下から胸鎖乳突筋を軽くつまみ、前後に揺らす。硬くなって首にピタリとくっついてしまっている筋肉をはがして首を解放するイメージ。もむのではなく、揺らすのがポイント。つまむのは耳下、あごの横あたり、鎖骨との付け根の3か所。これを3回繰り返す。右側も同様に。

教えてくれたのは……船水隆広さん
鍼灸師、あんま・マッサージ指圧師。20年以上の臨床歴を持ち、刺さない鍼「さざなみてい鍼術」を開発。世界各国で普及活動や指導を行っている。専門はうつ病などの精神疾患に対する鍼灸治療。

〈取材・文/井田峰穂〉

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