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2児のシンママが実践!年収200万円のカツカツ生活から年100万円貯金「貯めグセの掟」

週刊女性PRIME / 2024年4月7日 8時0分

暮らしスタイルも人気のぽこりんママさん

 終わりの見えない物価高騰。節約料理に挑戦したり、安い日用品をまとめ買いするなどしても、なかなかお金が貯まらない……。

節約成功の秘訣はリバウンドしない家計

「節約に関するアンケート(*)」で、10~60代の男女に1年間に節約できた金額を聞いたところ「5万円未満」と回答した人が46.4%で最多。

 1年間で10万円以上節約できた人は14.3%にとどまった。試行錯誤をしても年に5万円しか節約できないなら、やる気も失うもの。

(*)…節約に関するアンケート(ナイル株式会社)/調査期間:2023年11月20日~29日/対象:10~60代の男女680人

「節約はダイエットに似ているので、無理をしすぎるとリバウンドで散財するリスクがあります。支出をむやみに減らす前に、自分の買い物パターンや支出の傾向を把握して“お金が貯まらない理由”を明らかにするのが、節約のファーストステップです」

 そう話すのは、節約ブロガーのぽこりんママさん。“ゆるふわ節約で楽しく貯める”をモットーに、SNSやブログで節約情報を発信する家計管理のプロだ。

「昔は私も節約が苦手でした。ただ、夫(現在は離婚)と結婚した直後、彼の借金が発覚したんです。当時私は幼い子どもを育てていて働きに出るのが難しく、元夫の月収は手取り18万円で、世帯年収200万円。なんとかこの窮地を脱するために、節約生活をスタートしました」(ぽこりんママさん、以下同)

 まず彼女が取り組んだのは、夫の借金や未払いの税金等の金額の可視化。それぞれを表に書き出し、返済した金額をその都度塗りつぶす日々だったという。

「まずは借金のマイナスをゼロにするために必死でした。数年かけて借金を完済し、少しずつ貯金ができるようになったんです。

 それまでの借金返済生活の中で気がついたのは、“貯金”には、支払い先と目的が決まっている『積み立て貯金』、将来のためになんとなく貯めておきたい『純貯金』の2種類があるということ。

 それからは純貯金からお金を絶対に引き出さないと決め、急な出費は、それ用に貯めた積み立て貯金枠で対応するように。すると除々に家計が立ち直り、貯金体質に変わっていったんです」

 また、自身でも少しずつ収入を得るようになり、世帯年収は約420万円に。そのころには、年間の貯金額が100万円に達したそう!

「貯めグセマインドを身につければ、家計が整い、無駄な支出は抑えられます」

 ぽこりんママ流・節約メソッドを一挙公開!さっそく今日から取り入れてみよう。

ぽこりんママさんが考える貯金とは

「積み立て貯金」

 家電の買い替えや、子どもの進学など数年以内に支払いが決まっている

「純貯金」

 まだ具体的な用途のめどはないものの老後など、遠い未来のための

貯めグセ1:貯金が一瞬で飛ぶ「イレギュラー費」を見極める

家計を改善するカギは支出の仕分けにあり

 年間100万円貯金を目指す“貯めグセマインド”。まず行ったのは月々の支出と向き合うこと。

「支出には2つの種類があります。ひとつは、食費や光熱費、住居費など金額にばらつきはあれど“毎月必ず出ていく生活費”。

 もうひとつは、車検や固定資産税など1年のうち数か月に1度発生する“イレギュラーな出費(特別費)”。実は、後者のイレギュラー費こそが、貯金を阻む要因になっていたのです」

 せっかく貯まったと思っても、急な出費が発生するたびに口座から下ろしていると、すぐに貯金が減って、やる気を失う原因に。

 最初に、イレギュラーな出費を1年分洗い出すのがポイントと知った。洗い出せたら、生活費とは“別枠”で、月単位にするといくら必要なのかを考えた。

「そこで実践したのは、毎月給料日に、特別費を現金で積み立てる方法です。わが家の特別費は年間100万円で、月額にならすと約8万3000円の支出に相当します。

 収入からその特別費を差し引いた額で、純貯金と生活費の割合を考えます。イレギュラーな出費が発生したときは特別費(積み立て貯金)から支払って、純貯金からお金を引き出さないようにしました」

 特別費には、家電が壊れたときの修理費や、買い替え費用などの支出も含まれる。事前に特別費を用意しておくと、急な出費に振り回されず、貯蓄へのモチベーションの維持にもつながるという。

「『特別費は予想できない』と言う人もいますが、実際には、ある程度予測が立てられると思うのです。例えば、所有している家電の寿命を調べておいたり、新品の価格やリサイクル品の価格を把握しておくなど。

 そうすれば本当に故障したときに、冷静に対応できるはずです。貯蓄を増やすために最も重要なのは“お金にコントロールされないこと”。特別費に備えつつ、貯蓄計画を立てると、お金に振り回されなくなりますよ

 目先の貯金にこだわらずに、生活費だけでない家計の支出と冷静に向き合うべし!

貯めグセ2:時間と成果が見合わない!食費を重視した節約はNG

食費は未来への投資。固定費削減が第一

 節約を志したその日から、食費を切り詰める人も多いだろう。しかしぽこりんママさんは「食費削減は最後の手段」と話す。

食費の節約は気軽に始められますが、労力に対する成果が小さく、長続きしにくいんです。わが家も、食費を月2万円で切り詰めていたときがありましたが、ストレスがたまって、頑張った反動でバーンと外食してしまうことが。

 食材を安く買ったり、節約料理で月の食費を下げたとしても、それを毎月続けるのはとても大変。家族から不満が出たり、自分もストレスを感じるので、今は月4万円程度にして、献立のメリハリを大切にしています」

 また「節約目的で食事の質を下げすぎるのはNG」と、ぽこりんママさん。

無理に食費を減らして栄養が偏ると、医療費が増えるリスクが高まりますよね。私は『食費は未来への投資』と捉えているので、食費の予算は極力削らないようにしています。もしも節約をスタートするなら、食費ではなく“固定費の削減”から。

 ネット回線を安いプランに変更したり、キャリアのスマホを格安SIMに乗り換えたり。1度だけ手間がかかりますが、その後は何もしなくても月1万~2万円の節約になるので、継続性バツグンの節約術です」

貯めグセ3:無理せず貯金したいなら手持ちの服稼働率100%を目指す

クローゼットを整理してムダな出費&大損回避

 ぽこりんママさんいわく、クローゼットの整理と家計の見直しは深い関わりがあるという。

「服を捨てるときは、買ったときの気持ちを振り返ります。例えば『安いから買っちゃおう』と、勢いで購入した服は、ほぼ2軍落ち。

 買うときから“微妙”に感じる服は、結局あまり日の目を見ません。クローゼットを整えると自分の買い物のパターンが見えてくるのです

 服を処分するときは、半年に1度ほど、着なかった服に袖を通してみると選別しやすい。定期的に袖を通してみて「いらない」と感じたらすぐに手放すのがコツ。

「自分の買い物パターンを知ると、購入時も慎重になります。大きな満足感が得られて『定価でも欲しい』と思える服は、クローゼットの肥やしにはなりません。

 手持ちの服が全部1軍なら、身体はひとつしかありませんからさほど量は必要でないと気づき、ムダな買い物もなくなります

 “安さ”よりも“満足度”を優先して買うクセをつけよう。

貯めグセ4:本気で貯めるならクレカとポイ活は封印せよ

ポイントはあくまでおまけ。「ポイ活」の注意点

 そのお得テクが度々話題となる「ポイ活」。しかし、没頭しすぎるのは考えものだ。

「カード会社は、クレカを作るとポイントをプレゼントしたり、頻繁にイベントを開催してポイントを還元したり、あの手この手でユーザーにカード利用を促します。

 一見すごくお得な印象を受けますが、企業側がなんの見返りもなく“おこづかい”をくれるわけはないですよね。クレカを使うほど、企業側に利益が出る仕組みになっているわけです。

 ポイントと引き換えに貯金が減っているんだと自分に言い聞かせて、決して踊らされないようにしています

 また、年間100万円貯金を目指すなら、クレカよりも現金払いがおすすめとも。

以前、私のマネー講座の生徒さんや、知人のFPさんなど100人以上の人に一定期間“クレカ断ち”を試してもらったことがあります。すると全員の支出が、月2万~3万円ほど減ったのです。

 クレカがあると予算を守る意志が弱まり、優先順位の低い品物も“ついで買い”してしまうので、予算をオーバーする日が増えてしまいます。クレカによる負のスパイラルが、貯めグセマインドを遠ざけてしまうのです」

貯めグセ5:生活をシンプルに。モノを減らすべし

モノを減らして快適に所有のコストを下げる

「貯蓄体質の人は、部屋がスッキリしている」と、ぽこりんママさんは話す。実際、SNSに映し出される彼女の自宅は、モノが少なく掃除が行き届いている。

「わが家も昔は、モノが散乱して、洗濯物が山積みになっていたりしたので、それを見るたびに『あとで片づけなきゃ……』と憂うつに。

 でも、節約に力を入れてからはとにかく断捨離。買い物も“在庫を持たない生活”に切り替え、安売り洗剤の買いだめや、献立と関係ない見切り品の購入をやめました」

 いくら安売りで買っても使い切れなければ意味がない。

「在庫になりがちな日用品は“1か月分のみのまとめ買い”がおすすめです。まずは自分や家族が、シャンプーなどの日用品をどれくらいのスパンで使い切るのかを把握します。次の給料日が来たら、その分だけ買って余計な在庫を抑えます」

 部屋のモノが減った結果、生活にも余裕が生まれた。

「モノが少ないと掃除もラクになり、時短になります。余った時間は、読書やギターの練習など趣味に充てています」

 節約は、自分時間を増やすことにもつながるのだ。

貯めグセ6:まずは総額を考えず小銭貯金から始めてみる

毎月1000円でも貯金を習慣化する

 世帯年収200万円、貯金ゼロ円から節約をスタートし、現在は年間100万円超貯金を実現しているぽこりんママさん。そんな彼女が、節約生活を始めたときから現在も続けているのが、毎月月初に行う1000円貯金だ。

「過去に友人が“貯金しないとスッキリしない”と言っていたのを思い出したんです。貯金は歯磨きや洗顔と同じく習慣にすべきなのだと気がつき、諦めずに少額貯金を続けて今に至ります。

『たった1000円』と思わず、ぜひ無理のない金額を毎月貯金箱に入れて、習慣化することをおすすめします!」

 “貯められない”ではなく、たとえ少額でも“貯めないなんてありえない”というマインドを持つことが大切なのだ。

 特に効くのが、シニア世代。

「収入も減りますが、子育てなどの人生の大きなイベントも終えた世代は、支出も減っているはずです。

 これから必要な金額と、本当に幸せに暮らせる“最低限の金額”を把握して、足るを知る精神で不要なものを削ぎ落とす。少額でも“毎月貯める”を習慣にすれば、お金への不安も軽くなるはずです

ぽこりんママの貯めグセの掟
★純貯金とは別にイレギュラー費枠の貯金をする
★食費から節約をせず固定費から始める
★クローゼットの服稼働率100%を目指す
★ポイ活はせず現金で生活する
★とことんモノを減らす
★貯められないではなく、貯めて当然と考える

教えてくれたのは……ぽこりんママさん●家計改善コンサルタント・アドバイザー。2児を育てるシングルマザー。オフィシャルブログ「節約彩りLIFE*」やYouTubeチャンネル「ぽこりんママ」にて楽しくできる節約術や時短術を発信する。

取材・文/大貫未来

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