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「お兄さんであり、友人のような存在」キム・ソンホの俳優人生に最も大きな“影響”を与えた人物

週刊女性PRIME / 2024年4月20日 17時0分

キム・ソンホ(37)

 キャリアのスタートは舞台俳優。日本でも人気の韓国ドラマ『100日の郎君様』や『スタートアップ:夢の扉』で注目され、主演ドラマ『海街チャチャチャ』で世界中の女性から愛される存在となったキム・ソンホ。彼にとって初出演にして主演となる映画が韓国アクションノワール作品『貴公子』(公開中)。

『貴公子』は、贈り物のような作品

「僕にとって『貴公子』は、贈り物のような作品でもあるんです。映画館へは子どものころからよく行っていましたが、客席の前に立つ自分の姿を想像したことがありませんでした。ですから、今作で初めて舞台挨拶をしたときの感動は、言葉で言い表すことができません。胸がいっぱいになるような、そんな瞬間でした」

 フィリピンで病気の母親のために日銭を稼ぐ青年・マルコ。彼の父親だと名乗る人物が現れて韓国へと向かう飛行機の中で、謎の男・貴公子(キム・ソンホ)と出会う。

 美しい顔立ちでスーツを着こなし、超人離れした身体能力と銃さばきをみせる。クールな男性かと思えば、ユーモラスな振る舞いも。どこか不気味な雰囲気を醸し出す貴公子から目が離せなくなる。

“貴公子”で数々の映画新人賞を受賞

「パク・フンジョン監督は貴公子に対して明確な人物像を持たれていて、“すっきりとした狂人”と表現されました。僕としては、殺し屋のわりに泣き言というか、しきりにぼやくことが不思議だったので監督にお聞きしたら“痛いことが大嫌いだから、自分が痛みを感じるより先に人を殺すようになった”という説明をされましたね。もちろん、僕が貴公子を演じているので似通った点はあるかと思いますが、あんなに怒りっぽくないですし、潔癖でもないです(笑)」

 息をのむストーリー展開に、壮絶なアクションシーン。その中でクスッと笑ってしまう場面が盛り込まれた今作での貴公子役で、数々の映画新人賞も獲得し、高く評価された。

「僕の俳優人生に最も大きな影響を与えた人物を挙げるとすれば、パク・フンジョン監督ではないかと思います。優れた演出家であるだけでなく、お兄さんであり、友人のような存在。俳優としての心構え、どのように演技に取り組んでいくべきかというさまざまなことを教えていただきました」

 次に公開される作品もパク・フンジョン監督とタッグを組んだ『暴君(原題)』(Disney+で年内配信予定)。日本のファンはラブコメ作品を待っていると伝えると、

「その期待に応えたいと思って、次はラブコメ作品を準備しているところです。楽しみにしてください!」

新たに挑戦してみたいことは?

韓国の俳優さんだけでなく、ほかの国の俳優さんたちとも一緒に演技をしてみたいです。とても楽しい経験になるような気がしていて。もうひとつ、この先の目標でもあるのですが、キム・ソンホという俳優の名前を記憶していただける作品を残したい欲があります。

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