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「ぬるっと復帰」吹石一恵に菊川怜、育休明け女優続々も「主役を張れるドラマが少ない」現実

週刊女性PRIME / 2024年5月22日 11時0分

吹石一恵

 結婚後に出産や育児で仕事をセーブしていた40代前後の女優たちの、久しぶりの出演が相次ぐ春ドラマ。

トレンドは「ぬるっと復帰」

 とはいえ、復帰の様子はさまざまで、石原さとみ(37)のように3年ぶりの連ドラと謳い華々しく主演を務めるパターンがある一方、SNSなどで話題となっているのは、ゲストや脇役でさりげなく出演し世間を驚かせる“ぬるっと復帰”だ

 吹石一恵(41)は『アンチヒーロー』(TBS系)の4話に予告なしで登場。9年ぶりのドラマ復帰に《相変わらずキレイ!》などネットがざわついた。菊川怜(46)は『買われた男』(BSテレ東ほか)で8年ぶりにドラマ出演。別人のようなショートヘアに「あれ?菊川さんだよね?」などの声も。

 こういった形での復帰は、これからのトレンドとなっていくのか?

「石原さんがどうなさっているのかわかりませんが、育児や家事をしながらドラマで主演を務めるのは本当に大変。

 例えば安藤サクラさんは、朝ドラ『まんぷく』のとき出産して間もなかったので、育児用の部屋をNHKが用意したという話もあるくらいですから。働き方も変わってきましたし、そういった意味では、育児が落ち着くまで負担の少ない脇役やゲストでの復帰というパターンは増えていくと思います

 こう話してくれたのは、ドラマウォッチャーで漫画家のカトリーヌあやこさん。まず、吹石に関しては、インパクトを残した見事な復帰だったのではと話す。

「『アンチヒーロー』はメインキャスト以外、事前に情報を明らかにしていないんです。だから、4話で急に藤木直人さんが登場したりと隠し球がいっぱいある。そんな中で、吹石さんがサプライズ的に登場したのはインパクトが強く、これを足がかりに女優復帰するんだなという意気込みを感じました」(カトリーヌさん、以下同)

「不倫ものはやりづらい」

 菊川のように復帰をきっかけに、新たなステージでの役に挑戦する例も増えるのでは、という見解も。

菊川さんは女性用風俗のオーナーという、これまで演じたことがないような役に挑戦しているんです。髪形もショートにしていましたし、女優さんにとって復帰は、母親だったりと新たな役をつかむチャンス。そういった意味でも、菊川さんのようなパターンも増えるのではと思います」

 結婚や出産を経て新たな階段を駆け上がる女優たち。そのためにも、女性が主役を張れるドラマを増やしてほしいとカトリーヌさん。

「ハリウッドの女優さんもよく言っていますけど、ある程度の年齢になると、男性は活躍できる場は多いのですが、女性が主演を務められる映画が少なくなるそうです。

 日本もそうで、若いころはフジテレビの月9やTBSの火曜ドラマなどで主演を取れるんですが、大河ドラマもほとんど男性ですし、できたとしても法廷ものや医療系などに限られてしまう。不倫ものとかもありますが、復帰後にドロドロってやりづらいですよね(笑)。子育てが落ち着いたらまた主演を、という女優さんのために、そういった作品を増やしてほしいと思います」

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