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「あとがないよと言われ」小室哲哉が語った“崖っぷち”、天国と地獄を行ったり来たりの人生

週刊女性PRIME / 2024年5月25日 21時0分

小室哲哉

 TM NETWORKがデビュー40周年を迎えた。

 5月7日には『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に登場。ただ、90歳の黒柳徹子ほどではないが、小室哲哉らTMの3人も65歳以上の高齢者だ。

 疲れが取れにくいとか、深く眠れない、しゃべるのも遅くなったといった“老人あるある”でも盛り上がっていた。それは卒業から何十年もたって、恩師のもとに教え子が集まった同窓会みたいな光景にも思えたものだ。

小室がみた「天国と地獄」

 そんななか、小室の名前が別のところでも挙がった。この前日にオンエアされた大分放送のラジオ番組でのこと。レギュラーを務める小室の元妻・KEIKOが「番組でやりたいこと」を聞かれ、こう答えたのだ。

「ゲストを呼びたいですね。最初は小室哲哉さんにしますか(笑)」

 2人は2002年に結婚したが、19年後に離婚。KEIKOのくも膜下出血発症や小室の不倫を経てのドロ沼破局だっただけに、衝撃発言として話題になった。また、結婚7年目の'08年には、小室が5億円詐欺事件で逮捕される事態に。自伝的エッセイ『罪と音楽』のなかで、彼は検察庁の事務官に言われたこんな言葉を記している。

「この短時間に天国と地獄を見る小室さんみたいな人は、あまりいませんよ」

 '90年代の小室ブームと、拘置所生活を例えたわけだが、結婚と離婚もまた、天国と地獄だ。小室はそれを3度経験している。まさに、天国と地獄を行ったり来たりの人生だ。

 ではなぜ、そうなるかというと、彼がふたつのものに愛されているからだ。

振り返った「崖っぷち」

 ひとつは音楽の女神、もうひとつはスキャンダルの悪魔とでも呼ぼうか。前者だけでもヒット曲は作れるが、何年も続くようなブームを生むには後者も必要。美空ひばりさんも松田聖子も、海の向こうのマイケル・ジャクソンさんなども、そうやって大スターになった。

 スキャンダルは音楽に、独特の色気を添える。恋愛関係であることをあえてネタにして華原朋美をブレイクさせた小室は、そのあたりを意識的にやってみせたわけだ。

 そんな彼も、最近は子ども番組で音楽を作ったりしている。一昨年『天才てれびくん』(NHK Eテレ)の音楽コーナーで、5人の子どもたちとともに『Be The World』を制作。もっとも、子どもたちは小室の登場より、振り付けを担当した女性の登場に興奮していた。King & PrinceやBTSなどを手がけ、ダンサーでもあるRIEHATAだ。

 そのRIEHATAは先日、時の人になってしまった。出演予定だったビールのCMが、未成年飲酒にまつわる過去バレにより、放送見送りに。今回は小室本人の件ではないものの、スキャンダルを呼ぶ異能(?)はまだまだ健在のようだ。

 とはいえ『徹子の部屋』での枯れた姿からは、長年の金属疲労めいたものも垣間見えた。ちなみに、TMという言葉は3人が東京の多摩地区出身であることと、タイムマシンを掛けたもの。もしタイムマシンが存在したら、小室が戻りたいのはどの時期だろう。

 もちろん、逮捕前後の地獄ではないとして、小室ブームで栄華を極めた天国だとも思えない。そういえば『徹子の部屋』でなかなかヒット曲が出なかったTM初期について彼は笑いながらこう振り返っていた。

「崖っぷちのときですね。あとがないよ、って意外と言われてましたから」

 案外、売れることを夢見てもがいていた、その時期なのかもしれない。

ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。

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