前所有者の家もいたずらされていた、大谷翔平夫妻の12億円新居エリアにに潜む光と闇
週刊女性PRIME / 2024年6月3日 21時0分
日本では雨も多く、ジメジメとした天候が続く6月。海の向こう、アメリカではドジャース・大谷翔平の晴ればれした活躍に期待できそうだ。
「月別で比較したときに、通算でいちばんホームランを打っているのが6月です。昨年も6月に15本塁打を放っています。MVPに輝いた2021、2023年は6月に月間MVPを獲得していて、今年も“6月男”の爆発にファンの期待が高まっています」(スポーツ紙記者、以下同)
昨シーズン終了後から移籍や結婚、元通訳の水原一平被告の騒動など、環境の変化が大きかったが、新たな動きが。
ドジャースが本拠地を置くロサンゼルス近郊に、大谷が785万ドル(約12億3000万円)の“豪邸”を購入したと、地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』に報じられた。
「大谷選手が新居を購入したのは、『ラ・カニャーダ・フリントリッジ』という高級住宅街で、その中でも785万ドルは最高額の住居です。自宅からドジャースタジアムまでは車で約20分と“通勤”しやすい距離。アカデミー賞俳優のケビン・コスナーや映画監督のロン・ハワードなどのセレブも住んでいます」
真美子夫人やデコピンのために
購入額も大きいだけに、家の規模もケタ外れ。
「土地面積はテニスコート15面分。そこに立つ3階建ての邸宅には5つの寝室があり、主寝室にはバルコニーやジェットバスがついています。ほかにも特注のキャビネットを備えたキッチン、サウナ、ジム、プール、シアタールームも。また、バスケットボールのハーフコートや芝生の庭があることから、“元バスケ選手の真美子夫人や愛犬のデコピンのことも考えている!”と話題になっています」
大谷が居を構えるラ・カニャーダ・フリントリッジとはどういった土地柄なのか。在米ジャーナリストの福田恵子さんに聞いた。
「山の麓にある住宅街です。静かで広い土地があるわりには、ほかの高級住宅街と比べてお買い得というイメージの場所。ロサンゼルスは交通渋滞がひどいので、ビバリーヒルズのように多くの人が住んだり訪れたりする場所からドジャースタジアムに通うより、移動は楽だと思います。
また、日本人はほとんど住んでおらず、日本人が多く住むエリアからも離れています。顔が広く知られている大谷選手にとっては、日本人が少ないほうが住みやすいでしょう。“みんなの憧れの場所”というステータスではなく、利便性や住みやすさを重視した場所に家を購入して、非常に賢い選択だと思いました」
ビバリーヒルズよりも治安がいい
名より実を取った大谷。ハリウッドスターも多く住み、高級住宅街としても知られるビバリーヒルズも引っ越し先の候補として挙がっていたようだが……。
「ビバリーヒルズは高級ブランド店が並ぶファッションストリートの『ロデオドライブ』などがあり、観光客も多く訪れる場所です。それに対して、ラ・カニャーダ・フリントリッジは目立った観光地もなく、住民以外はほとんど訪れないような場所にあります。また、ビバリーヒルズでは近年、強盗被害も多く、治安の面で不安なところがありますが、ラ・カニャーダ・フリントリッジはそういった心配はありません。大谷選手も落ち着いて過ごせる場所でしょう」(福田さん)
水原被告に1700万ドル(約26億円)を盗まれた大谷にとって、家の購入はお金を守るうえでもちょうどよかったのかもしれない。
「大谷選手は785万ドルでこの豪邸を買いましたが、売り主で有名コメディアンのアダム・カローラ氏は2018年に732万7000ドル(約11億5000万円)で購入。約6年で52万3000ドル(約8100万円)も価格が上がっています。このエリアは急に住宅価格が下がるとは考えにくいですし、大谷選手が住まいを構えたとなれば、さらに価値が上がることも考えられます。水原被告によって銀行口座からお金を盗まれた大谷選手にとって豪邸は“盗まれる心配のない資産”として、家を持っていたほうがお金を守れるかもしれません」(現地コーディネーター、以下同)
真美子夫人とデコピンとで暮らす“愛の巣”として、落ち着いた“超セレブ街”を選んだ大谷。
かつては“白人至上主義”の街
一方、この地には暗い“闇”の部分も存在したようだ。
「かつては“サンダウン・タウン”という、黒人が歓迎されない、白人社会の街でした。『ロサンゼルス・タイムズ』の記事によれば、夜になると黒人が嫌がらせや暴力を受けたり、不当に逮捕されるといった差別的な事件が続いた時期があり、長い間、黒人はこの場所に住むことができなかったんです。その影響もあり、現在もここに住む黒人は全住民の1・2%にとどまっています。メジャーリーグのスターであっても“非白人”の大谷選手が活躍できなくなったとき、その身にどんなことが起こるのか、不安はぬぐえません」
また、前所有者は家の周辺にいたずらをされたことがあった。
「大谷選手の前に所有していたアダム・カローラ氏は、自宅周辺の木々にトイレットペーパーのようなものを張り巡らされるいたずらをされていました。Googleマップのストリートビューからもそのいたずらが確認でき、それを見たファンの間で話題になっていました。これはアメリカではハロウィーンなどにされる一般的ないたずら。ドジャースは、ニューヨークなどの東海岸の球団と比べると、嫌がらせをするような過激なファンは少ないですが、成績が低迷すると、大谷選手も同じようなことをされないとは限りません」
アジア人差別はなくなったのか
大谷がそういった差別や嫌がらせを受ける心配はあるのだろうか。
「たしかに、白人が多く住むエリアではあります。ただ、日本でたびたび報道されているようなアジア人への差別というのは、ロサンゼルスではほとんどありません。ロサンゼルスは、東海岸と比べてアジア系の移民も多いですから」(福田さん、以下同)
日本人だけでなく、アメリカ人にとっても大谷は特別な存在だという。
「大谷選手の場合は、球場に行くと、日系の人だけでなく、多様な人種の人が“背番号17”のユニフォームを着ており、人気者です。日本人メジャーリーガーはこれまで多くいますが、アメリカ人も巻き込んで人気を集めたのは野茂英雄さん以来という空気感が現地でもありますし、今の大谷選手はその野茂さんを超える勢いです。白人からも尊敬されている方なので、差別や排斥をされるような心配はないと思います」
球場という“戦場”から離れ、心落ち着かせる場所が自宅。いつまでも“大谷家”が安心して暮らせるようなところであってほしい。
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