阿部知代元アナ「フジテレビが大好きなんです」定年後も局に残り続けている仕事
週刊女性PRIME / 2024年6月6日 8時0分
テレビ全盛の'80〜'90年代、華やかな活躍を見せた“女性アナ”たち。時がたち、還暦を迎える年齢となった現在はどのような生活を送っているのか。かつての苦労や第二の人生について、フジテレビの阿部知代元アナウンサー(60)に話を聞いた──。
できる限り働き続けるつもり「フジテレビが大好きなんです」
「60歳ということで、この1年間は意識的に赤を着るようにしています。年齢を重ねるときれいな色を着たほうが肌の色もよく見えるし。ちゃんちゃんこはさすがに着ないので(笑)」
真紅の鮮やかなドレスで取材に現れたのは、フジテレビの阿部知代元アナウンサー(60)。昨年7月に定年を迎えるも、華やかな笑顔と抜群のスタイルは年齢を感じさせない美しさ。自身、還暦を迎えた心境はというと?
「感慨はまったくなくて。というのも、今も定年前と同じデスクで同じスケジュールで同じ仕事をしているんです。だから何も変わらず、定年を迎えた実感がないんですよね(笑)」
バブル期の1986年に入社し、フジテレビきっての個性派アナウンサーとして存在感を放ってきた。ただ当初は不遇の時代もあったそう。
「間違ったところに来てしまった、とずっと思っていました。私はいわゆる“女子アナ”のイメージとは違って、可愛くもないし、パステルカラーのお洋服も着ない。いつも全身黒で髪形も刈り上げです。今振り返れば、使いにくかっただろうなと思います。実際仕事がなくて腐ることもありました」
可愛い“女子アナ”たちが人気を集めるなか、一人1日中アナウンス室で待機する日々が続いた。しかしやがて転機が訪れる。当時フジテレビではニュース番組の単独出演を男性アナウンサーに限っていたが、彼女の行動がその伝統を変えた。
「元フジテレビアナウンサーの山中秀樹さんに、土日のニュースを担当できる男性アナウンサーがいなくてデスクが困っていると、ニュースを読みたいなら報道局長に言ってこいと背中を押されて。
いざ報道局長に話したら、“俺も前からおかしいと思ってたんだよ”と言ってくださった。ただ露木茂さんには、“おまえがコケたらこの後はないと思え”と言われましたけど」
フジテレビで初めて女性アナウンサーの単独出演で『産経テレニュースFNN』を担当。さらにバラエティーに教養番組と活躍の場を広げていく。
当時はテレビの黄金期で、視聴率も今とは桁が違った。
「20%、30%超えは当たり前でした。実際私が出演していた『なるほど!ザ・ワールド』はいつも30%を超えていましたね。あるとき28%になったら、もう大騒ぎになるほど。30%切っちゃった、何が悪かったんだろうと、騒然となったのを思い出します」
バブル景気の中、テレビ業界はひときわ華やかで活気に沸いた。予算も潤沢にあった。
「やりたいことをどんどんやれという時代でした。番組の忘年会も豪華で、ビンゴ大会の賞品が海外旅行だったり、高級車だった。今では考えられない話ですよね」
今後を考え定年前にマンションを購入
キャリアを重ね、デスクになり、やがて後輩たちの管理を任されるようになる。入社以来フジテレビ一筋で歩んできた。
フリーになった仲間も多いが「フリーになろうと考えたことはありません。フジテレビが大好きなんです。こんな私をずっと置いてくれて」とフジテレビ愛を口にする。
定年後もそのままフジテレビに残る、それは彼女にとって当然の選択だったよう。
「定年を迎えるにあたり、マンションを買いました。57歳のときです。60歳を過ぎると独身女性が部屋を借りるのは途端に難しくなるんですよね。住宅ローンを組むと定収入が必要になりますから、定年後もフジテレビで仕事をしようというのはその段階で、もう自分の中では決めていました」
現在は月曜〜金曜の週5日、お台場・フジテレビ本社の報道局に勤務する。
「現在の仕事は大きく2つあって、1つは言葉のお仕事。例えば“こだわる”って昔は“そんなことにこだわって”という悪い意味だったけれど、今は“こだわりのパン屋さん”とポジティブな意味もある。
日本語って時代とともに変わっていくので、それを言葉のプロとしていつから認めるか話し合います。もう1つは若手の研修。リポートの仕方、マイクの持ち方、カメラとの向き合い方など、元アナウンサーの立場から教えています」
還暦を迎えた今、第二の人生をどう生きていくのだろう。これからの望みはと聞くと、「無理をしないで生きていきたい」との答えが返ってきた。その真意をこう語る。
「報道の仕事は、本当は見たくないもの、つらいこと、醜いことを見据える作業が必要になる。でももう現場は離れていますし、仕事以外の場面でも、無理につらいことへ目を向けなくてもいいのかも、と。自分を傷つける物事とは距離を置いて、自分が幸せと思える場所で生きていけたらなって思います」
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