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美智子さまの皇位継承議論“口出し報道”の真相を宮内庁が回答、憤るご友人らは「考えられない」

週刊女性PRIME / 2024年6月13日 8時0分

今年8月、ご静養のため上皇さまと4年ぶりに長野県軽井沢町を訪問された美智子さま

 6月3日、美智子さまは新型コロナウイルスに感染された。

「感染が判明した2日前まで、私的なご旅行のため栃木県・日光市を訪問されていました。23年ぶりの日光とあって現地では元気なお姿が見られたのですが……。ただ、美智子さまの症状は非常に軽症。療養中、ご夫妻は別々に暮らしていましたが、インターホン越しに会話をなさるなど、仲むつまじいご様子が垣間見えました」(宮内庁関係者)

美智子さまを巡る『週刊新潮』の報道

 ご体調が心配された一方で、美智子さまを巡る『週刊新潮』の報道が物議を醸した。

「5月23日に発売された『週刊新潮』で、美智子さまが額賀福志郎衆院議長に皇位継承に関する議論を進めるよう、お声がけをされたという趣旨の記事が掲載されました。

 額賀衆院議長は、昨年10月に就任して以降、皇族数の確保や、安定的な皇位継承に関する与野党間での議論を積極的に進めてきました。皇族の方々が政治的問題に介入することはタブーとされていますから、もし本当であれば大問題となります」(皇室ジャーナリスト)

 報道を受け、西村泰彦宮内庁長官は、23日に行われた定例会見で宮内記者会の記者に対し、“そうした事実はない”と説明した。

 美智子さまの皇位継承議論への報道の真相について宮内庁に問い合わせたところ、

《上皇后陛下が額賀衆院議長に皇位継承について何かお話しになったことは、全くありません。『週刊新潮』からは、同記事の掲載に先立ち、宮内庁に事実関係の問い合わせがあり、先方が提示した回答締め切りまでに、(中略)そのような事実が全くないことを回答しています》

 との回答があった。

美智子さまの口出しは考えられない

「美智子さまが皇位継承の議論について口出しされるなんて考えられません」

 そう語るのは日系ブラジル人で、上皇ご夫妻と40年以上の親交がある二宮正人さん。

「'78年、当時皇太子ご夫妻だった上皇ご夫妻がブラジルを訪問された際、通訳を務めさせていただきました。それ以降、私の訪日のたびにお住まいへお招きいただき、日系ブラジル人の方々の動向についてご質問いただいています。

 過去40数年の間に何度もお目にかかっていますが、いろいろとご質問くださる美智子さまのお言葉の端々には常に思いやりが感じられました。深くお考えになって、発言をされる方だからこそ、皇位継承について口出しをされるようなことはないと思います」

ご友人に語られたご家族との思い出

 また、美智子さまと50年来のご友人である、絵本作家の末盛千枝子さんも、今回の報道に憤りを示す。

「東日本大震災に遭った際、“こんなことがここで起こっているのに、なにもせずにはいられない”と思い、絵本プロジェクトを岩手で立ち上げたんです。すると美智子さまはすぐに本を送ってくださって……。さらに、“みなさんの心が落ち着いたころには、こういう本を送りますね”という配慮までいただいて、毎月のように本を送ってくださいました。10年の活動期間中は、ずっと本を送り続けてくださったんです。それほど気配りを絶やさない方です」

 美智子さまの皇位継承へのお声がけの真偽は断定できないものの、皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は「皇位継承の議題が進むことを美智子さまも望まれているのでは」と語る。

「美智子さまは、令和以降の皇位継承の安定を願っておられると推察します。まずは、悠仁親王への皇位継承と、その後の皇位の安定した継続を望まれておられるでしょう。

 とはいえ近年、悠仁親王が即位された後の男系男子継承の心もとなさが指摘されています。その対応策として、女性天皇や女系天皇の道もありうるとお考えになられていてもおかしくありません」

結婚後も皇室に残られる可能性

 皇位継承の議論が進展すれば、愛子さまや佳子さまが結婚後も皇室に残られる可能性も考えられる。

「ご自身にとって初孫にあたる子さんが、結婚を機に皇室から離れて以降、困難の連続にあることを美智子さまはつらく思われていることと推察いたします。美智子さまは、そうした困難が愛子内親王殿下や佳子内親王殿下に及ばず、おふたりの将来の地位が安定することを願っておられることでしょう」(小田部名誉教授)

 前出の末盛さんは、美智子さまのご家族思いな一面についてこう語る。

「美智子さまは時折、ほっこりするようなご家族とのエピソードを、披露してくださいました。例えば、美智子さまがご一家で庭をお散歩していたときのお話です。散歩中に蛇が出たそうなんですが、それを見た秋篠宮さまが妹の清子さんに“清子、捕まえろ”とおっしゃったようで。それをご覧になった上皇さまが“毒蛇じゃないから大丈夫”と優しくなだめられたんだとか。ご一家の楽しいひと時をうれしそうにお話しされていました」

 ご家族の幸せを思う美智子さまだからこそ、皇位継承に関する問題に葛藤されているのではと小田部名誉教授。続けて、

「皇族は政治に関与してはいけないとはいえ、皇位継承に関する制度を決めているのは政治です。愛子内親王殿下や佳子内親王殿下、悠仁親王は美智子さま直系のお孫さんであり、皇族というお立場でも、“肉親の情”は当然おありでしょう。自らの肉親が、将来どのような待遇を受けるのかは、気にかかって当然です。しかし、お立場的にそうしたことを公言できないという状況の中で、苦慮されておられるのではないでしょうか」

 宮内庁長官が報道を否定したのは、同記事が掲載された『週刊新潮』の発売日と同日。異例なほど迅速な対応となった。

「今回の報道は、美智子さまが政治問題に介入されたと捉えられかねず、そうした場合、将来の皇室の存続にも大きな影響を与えかねませんから、迅速な否定につながったのでしょう。また、美智子さまは常に気を配られるお方です。ご自分に関する報道によって、世間が抱く皇室への不満を拡大させないよう、定例会見で報道を否定させるよう、側近に要請された可能性も考えられます」(前出・皇室ジャーナリスト)

 肉親のジレンマにさいなまれる美智子さまの葛藤は尽きない。

小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数

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