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「招待者が倒れた」両陛下主催の春の園遊会、宮内庁の“仰天対応”は雅子さまへの気遣いか

週刊女性PRIME / 2024年6月19日 7時0分

『第80回日本芸術院』の授賞式に出席された(写真は6月10日)

「天皇、皇后両陛下は、6月22日から国賓としてイギリスを公式訪問されます。外国訪問の際は、事前に記者会見を開くのが通例ですが、今回の訪英前の記者会見は、陛下おひとり。“雅子さまは出席されない”と一部で報じられました。最近はお出ましも増えており、雅子さまのご体調は安定している様子なので、宮内庁としても大切な訪英前にご負担をかけたくないという思いがあったのでしょう」(皇室担当記者、以下同)

雅子さまのご体調を気遣う宮内庁

 雅子さまのご体調を気遣う宮内庁の姿勢は、4月に行われた園遊会でも垣間見えた。

「園遊会に招待された現代美術家の横尾忠則さんは三笠宮信子さまとお話をされている際に具合が悪くなって倒れてしまったんです。しかし、この事実を宮内庁は雅子さまには伝えなかったそう」

 横尾さんの状態を雅子さまに伝えなかった宮内庁の意図について、ある皇室ジャーナリストは次のように分析する。

「園遊会は両陛下の主催ですから、招待者が倒れたとなると両陛下からのお見舞いがあるはずです。お見舞いがないとなると、側近が雅子さまに報告していないのだと思います。雅子さまは心配性なところがあります。つつがなく公務や宮中祭祀に出席されることがいちばん大切なので、精神的な負荷をかけたくないという思いから、宮内庁は雅子さまに伝えなかったのでしょう」

 園遊会では「ある違和感を覚えた」と、このジャーナリストが続ける。

「横尾さんとは、ほかの招待者よりも長い時間お話しされていましたが、招待者はみなさん特別です。特定の人と長く話すのは違和感を覚えます。両陛下とお話しできるというのは、誰しもが喜びを感じるもので、なるべく多くの人と会話する時間を確保するべきだと思います」

 横尾さんは自身が飼っていた猫の『タマ』を描いた画集を出版するほどの愛猫家でもあり、両陛下との会話では“猫談議”に花を咲かせた。実際、どのような話をされたのか、横尾さん本人に聞いた。

雅子さまの猫のお話

「雅子さまは、小さいバッグから猫の写真を7〜8枚取り出してお見せになり、“猫を2匹飼っております。この子は野良で生まれて、お母さんと子どもたちがいます”と、しばらくは雅子さまの猫についてのお話が楽しく続きました。私も思わず雅子さまのお話に聞き入りながら、時間がたつのを忘れてしまいました」(横尾氏、以下同)

 愛子さまからは、こんなうれしいエピソードを耳にしたという。

「園遊会の前夜に“横尾さんにお見せするんだと、みんなで猫の写真を選びました”というお話を愛子さまからお聞きしました。天皇ご一家のお心の優しさに感動し、園遊会に招かれていることさえ忘れて、もっとお話を続けたいと思いました。もうこのような機会はないと思いますが、よい思い出になりました」

 しかし、その直後、信子さまとのお話しの最中に横尾さんは突然、倒れ込んでしまう。

「ひどい難聴を患っているため、自分の声が聞こえなくなることがあります。信子さまとお話ししている際、そうした症状が出てしまったので、信子さまに失礼だと思い、身を引きました。その後、宮内庁の方がすぐに救急センターに案内してくれました。翌日には、宮内庁を通して信子さまから“体調は大丈夫ですか?”という労りのメールが届きました」

 ただ、横尾さんの状態について、猫談議でひときわ盛り上がった雅子さまに伝えられることはなかったというのだ。

 象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉准教授は“過保護”ともいえる宮内庁の体制は、両者の関係性が影響しているという。

「雅子さまに伝えると“話を長引かせてしまったせいだ”と思い詰めてしまう可能性があると思うので、横尾さんの件を伝えなかった宮内庁の意図も理解できます。しかし、雅子さまと宮内庁の間で十分な信頼関係が築けていれば、雅子さまに伝えても、心労につながることはなかったのではないでしょうか」

弱まっている信頼関係

 河西准教授は宮内庁と雅子さまの信頼関係について「20年ほど前から弱まっている可能性がある」と話す。

「雅子さまは愛子さまを出産される前に、初めての懐妊で流産されていますが、その際、安定期に入る前の段階で報道されてしまったのです。かなり極秘な情報であるため、近い人間、例えば宮内庁の職員が漏らしたという可能性も考えられます。そのころから、宮内庁に対して疑心暗鬼になられたということもあり得るでしょう」(河西准教授、以下同)

 今後、宮内庁が雅子さまとより一層、良好な関係を築くためには何が必要なのか。

「上皇さまの在位中は、信頼できる作家や評論家、ご学友などを御所に招かれ、お話しされることがありました。そこで国民の意見をお聞きになられていたこともあったと思います。雅子さまもご友人などで信頼できる人物を見つけて、その方に雅子さまと宮内庁の間を取り持つ“相談役”を担ってもらうという方法もあるのではないでしょうか」

 前出の皇室担当記者は、宮内庁が続ける雅子さまへの“過保護シフト”により「大きな弊害が生じる」と話す。

「宮内庁が雅子さまを気遣うあまりに、今後、何かしらの機会で、本当に伝えるべき重要な事柄が伝わらない可能性があります。そうした状況が繰り返された場合“人々と苦楽を共にする”という皇室が希求する理想像を実現できなくなり、国民との関係性まで崩れるおそれがあります」

 春の園遊会における雅子さまと横尾さんとの懇談時間について、宮内庁に問い合わせると、

《両陛下は出席された招待者の方々へ丁寧にお声掛けをされています。横尾忠則氏へのお声掛けが、特別に長かったものではありません》

 とのこと。

 横尾さんの体調不良に関して雅子さまはご存じなのかについては、
《当日、横尾忠則氏は少し休まれて回復され、奥様と御一緒にお帰りになりました》

 と回答があったが、肝心の部分に関しては触れることはなかった。

 今後も宮内庁による過保護な体制が続くことは、はたして雅子さまや国民にとってプラスに働くのだろうか。

河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数

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