工藤静香にMEGUMI、ママタレジャンルが細分化!高リスクのSNS系から講演会系まで「新勢力」
週刊女性PRIME / 2024年6月29日 17時0分
今年に入り、出産や育児で長年仕事をセーブしていたほしのあきや加藤あいがSNSを開設したり、ファッション誌に登場するなど芸能活動を再開。近年、ママタレ業界はますます飽和状態となっている。
その活躍の場もテレビだけにとどまらず、ネットなどの発展で多岐にわたるようになってきたが、その原点は「神田うのさんが中心となった、いわゆる“うの会”の人たちの成功にあるのでは」と教えてくれたのは、芸能リポーターの川内天子さんだ。
美容系からファッション、SNSなどママタレ「新勢力図」
「うの会はSHIHOさんとかセレブ仲間の集まりで、うのさんは2011年に出産後もママ友会みたいな感じで定期的にみんなで集まっていたみたいなんです。
そんな彼女たちは、育児をしながらも女性や子ども向けのファッションブランドを展開したりと、独自の強みを活かしてテレビ以外にも活躍の場を広げていきました。
当時はママタレなんて言葉もなくセレブすぎて世間にはなじみにくかったのですが、その後、大沢あかねさんを中心に、藤本美貴さんなどバラエティー仲間が集まった庶民派な“大沢会”が登場。
その親しみやすさからママタレという言葉も生まれ、市民権を得たことでそのブランド力を活かし、うのさんたちの成功例も見て、テレビ以外の道にも活躍の場を求める人が増えていったんだと思います」(川内さん、以下同)
主婦層や子育て世代にも好感度が高く、共感を得やすい存在となったママタレ。そんな彼女たちがテレビ以外に進出する登竜門といえるジャンルが料理系。かつては北斗晶や小倉優子らが料理本を出すなどママタレとして名をあげたが、近年はギャル曽根の活躍が目立つ。
「ギャル曽根さんはご自身もですが、子どもたちもいっぱい食べるそうなんです。だから、料理も食材はリーズナブルでかさ増ししたりして量もあり、おいしくて簡単に作れるという工夫を凝らしたレシピを生み出しました。
物価高騰で生活が苦しくなってきた時代ですから、まねして作りたくなる人も多いんです。ママタレにとって料理系は、本を出版したり、テレビにもつながりやすいし、自分でもネットで配信もできるからメリットだらけなんです」
美容系では、今年発売した美容本が56万部を突破。4月にはバンタンの美容学院大学部の名誉学院長に就任するなど近年、MEGUMIが頭角を現してきている。
「料理系の次に手を出しやすいのが美容系。北斗さんがそうで、今はコスメのプロデュースもやっています。
そんな中でMEGUMIさんは、美容系でいいといわれたものはすぐ取り入れたりと、アンテナをビンビン張ってるし、コスメもいろいろ試して紹介したりと本気度がすごい。それが伝わってきますから、“彼女が言うなら”と世の女性たちも支持したくなるんです。
同じ理由で、身体美容家になった優木まおみさんや、ヨガの指導者をやっている長谷川理恵さんらモデル組も、ママになってもあんなスタイルになりたいなと憧れの対象となりレッスンも人気に。
やっぱりコスメや美容って各世代でみんな注目するじゃないですか。だから美容系もメリットが多いんです」
意図せぬ炎上でママタレ人生の危機に!?
モデル組といえば、かつての神田うののようにファッション系に挑戦するのもママタレの王道ルート。
「長谷川京子さんは下着ブランドを立ち上げたり、榮倉奈々さんや佐々木希さん、蛯原友里さんも自身のブランドをつくったりと、やっぱりモデル組がキャリアを活かせるといったらファッション系がいちばん。
あのモデルさんのブランドなら間違いないと買ってくれますし、企業も一定の世代にアピールができるからコラボしやすいんです。
もちろん、ネームバリューだけに頼って意見を出さなければ長続きしません。ただ、自分が興味ある分野だから、みなさんアイデアがどんどん出るし、アンテナも高いから支持されるんだと思います」
成功すれば多くの収入が得られるのが、ママタレ黎明期にはなかった、YouTubeやSNS系だ。
「辻希美さんはよく炎上していましたが、あえてだったのかYouTubeの登録者数が150万人を超えたり、SNSなども駆使して大成功を収めていますよね。藤本美貴さんも夫の庄司智春さんや娘を登場させたり、杏さんや仲里依紗さんら女優でも私生活をさらけ出したり。
テレビではできないような自分のやりたいことをやって楽しんでいる姿がファンにはたまらないし、低予算で作れて成功すれば収入につながるのが魅力だなと思います」
一方で、何げない投稿で炎上し、ママタレブランドに傷がつくデメリットも指摘。
「YouTubeなどはブレーンとなるスタッフが間に入っているので大丈夫だと思いますが、やはり個人攻撃を受けやすいのがSNS系。
例えば、工藤静香さんはインスタでライフスタイルをアピールしていますが、料理の画像をアップしただけで“これのどこがおいしそうなの?”といった批判の声が書き込まれて、それがネットに拡散し炎上につながってしまう。
生活をさらけ出すって収入につながる場合もあれば、デメリットも大きいんですよね。もちろん不倫とかそういった報道と違ってママタレ人生が終わることにはなりませんが、SNSの閉鎖に追い込まれる怖さはあります」
トークショーなどの講演会系ママたれ
ここまでのジャンルとは違って、自分の意思だけではなく、オファーがないと成立しないのが講演会系。中でも横澤夏子や野々村友紀子らの、女性に向けたトークショーが人気となっている。
「浮き沈みが激しい芸能界のため産後すぐ復帰をする人が多い中、横澤さんはしっかり産休、育休を取って復職した姿勢に若い人たちから称賛の声が上がったんですよ。そういった経緯もあり講演会に呼ばれるようになってきた。
野々村さんにも共通することですが、物事をはっきり伝えてくれて、面白おかしく話せる人は講演会では重宝されるんです。だから需要が高まっているんだと思います」
まだまだ勢力図が広がりそうなママタレ業界。川内さんは、今後も世の女性たちのためにもママタレたちには活躍してほしいと話す。
「最近の仲里依紗さんと中尾明慶さんもそうですが、辻さんや藤本さんの成功例により、家族愛を前面に出してくる人たちが増えてくると思います。コンプラが厳しいこの時代に、クリーンなイメージはCMなどにも呼ばれやすいですしね。
そんな今のママタレたちの活躍って、一般の女性たちにとっても、母親になっても自分の長所を活かして稼げる道は、大小問わずまだまだあるんだぞというアピールにもなっていると思うんです。そういう目標というか、憧れの存在として頑張っていってほしいと思います」
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