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《佳子さまの歩み》秋篠宮家3人の子どもが同時に入園・入学した14年前の“著しい成長”

週刊女性PRIME / 2024年7月15日 21時0分

「全国高等学校総合文化祭」に初めて出席した佳子さま(2010年8月2日)

今年は長男の悠仁が幼稚園に入り、また長女が大学へ、そして次女が高校進学という年に当たりますけれども、(略)長男の成長ぶりでありますが、昨年は確か虫に興味を持って昆虫採集をしているとお話ししたように記憶しておりますけれども、それが現在も持続しています。

 ちょうど虫の多くなる季節には、ここの(秋篠宮邸の)庭や赤坂御苑の中で虫捕りをしたり、また那須の御用邸、(略)その他、幼稚園の園庭でも虫捕りをしているらしいのですが、その興味は本年もそのまま持続しているようです。

(略)娘たち2人のことについてですけれども、(略)少しずつ公的な場所に出る機会が出てまいりました。何かアドバイスをするかについては(略)ひとつ言いましたのは2人が出席するものは、比較的同年代の人たちが中心になっているものが多くあります。(略)その行事に参加している人たちとの交流を深めると、恐らく自分の世界も広がるのではないかということを言った記憶があります

秋篠宮さまのアドバイス

 2010年11月、誕生日を前にした記者会見で、4歳になった悠仁さまの成長ぶりのほか、公務への出席が増えてきた佳子さま、(小室)眞子さんにどんなアドバイスや期待をしているかと、尋ねられた秋篠宮さまは前述のように答えた。

 この年の春、秋篠宮家の3人の子どもたちはひとつの大きな節目の年を迎えた。長女、眞子さんは学習院女子高等科を卒業して、国際基督教大学(ICU)に入学した。入れ替わるように次女、佳子さまは学習院女子中等科を卒業し、姉が巣立った学習院女子高等科に内部進学した。入学に先立ち佳子さまは《高校生活も様々なことを学びながら、楽しく元気に過ごしたいと思います》との感想を公表した。

 皇室にとって、1965年11月30日の秋篠宮さまの誕生以来、41年ぶりとなる男子となった長男、悠仁さまは、東京都文京区のお茶の水女子大学附属幼稚園に入園した。秋篠宮さまや佳子さまら皇族は学習院幼稚園(2年間)に進むことが多かった。しかし、悠仁さまに同世代の子どもたちとの交流をより深めさせたいなど、教育的な視点から秋篠宮ご夫妻が3年間の一貫保育を望み、長男のためにお茶の水女子大学附属幼稚園を選んだとみられている。

 皇位継承順位が父親に次いで第2位である悠仁さまは、生まれたときから多くの国民に期待され、注目されてきた。毎年、行われる秋篠宮さまの誕生日記者会見では悠仁さまについての質問が娘たちよりも多く出され、両親も悠仁さまの成長ぶりや近況、関心事などについても丁寧、かつ具体的に国民に向けて答えている。

紀子さまの娘たちへの期待

 同じ会見で紀子さまは、公的な活動が増えた佳子さまたちについて、次のように述べている。

公的な行事に出席する前には、できる限り私たちと一緒に行事の説明を受けるよう、すすめてきました。行事の内容や準備の様子を伺い、行事に出席し、それにかかわる活動を見せていただきますことは、娘たちにとりまして広くその分野に対しての理解を深める貴重な機会であると思います。

 例えば、毎年夏に開催される『全国高等学校総合文化祭』がございます。その行事は、担当である都道府県の高校生たちが、おおよそ3年の月日にわたって協力して行事をつくり上げていきます。(略)この行事は、子も高校生のとき3回出席し、佳子も高校生になりましたので今年の夏から出席していますけれども、同世代の人たちが励む姿や考えを知ることは、意義深いことだと思っております」

 秋篠宮家の3人の子どもたちが節目の年を迎えていたころ、天皇ご一家は長女、愛子さまの学校問題で揺れていた。

この1年近く、親として愛子のために何をしてあげられるのかという思いで、雅子と共に考え、歩んできました。愛子は、学校で怖い思いやつらい体験をしましたが、それを乗り越えようと、前向きに頑張ってきており、私たち親としても、精いっぱい支えてあげたいと思ってここまできております。

 学校の先生方とご相談をしながら、雅子の付き添いの下での登校という形が現在も続いておりますが、幸い、愛子が学校で過ごす時間もずいぶんと長くなっており、運動会、初等科祭、校外学習など、そういった行事にも元気に参加するなど、よい方向に向かってきていると思います」

愛子さまが学校生活の不安

 2011年2月21日、51歳の誕生日を前にした記者会見で天皇陛下は、宮内記者たちから「長女の愛子さまが通学への不安を訴えられ、学習院初等科に通常の登校ができない状態となってから、まもなく1年となります。(略)このような状況を踏まえて、愛子さまの現在のご様子をお聞かせください」などと質問され、このように答えた。

 報道によると、この記者会見から約1年前の2010年3月初めに、皇太子ご一家(当時)の世話をする東宮職のトップである東宮大夫は、学習院初等科2年生の愛子さまが学校生活の不安などを訴え、学校を欠席していることを明らかにした。3年生の新学期が始まって以降は、始業時刻より遅い時間に雅子さまに付き添われて車で登校。雅子さまが見守られる中、一部の授業に出席し、早退していたという。

 2010年12月9日、47歳の誕生日を迎えた雅子さまは《この何か月かの間は、学校の先生方のご理解をいただいて愛子の通学の付き添いを続けておりますが、幸い最近では、愛子が学校で過ごす時間もだいぶ長くなり、お友達と楽しそうに過ごしている姿に安堵しております》などと綴った文書を発表した。

 この時期、雅子さまも病気のため長期療養中だった。「雅子自身の体調が万全でない中で、毎日、本当によく頑張っていると思います」と、天皇陛下が会見で気遣ったように、雅子さまにとって娘を支える日々は苦難の連続だったに違いない。仲がよいいとこの佳子さまも、愛子さまのことを当時、どれほど心配したことだろう。長い人生において、「それを乗り越えようと、前向きに頑張る」(天皇陛下の発言)努力と勇気が大切なのだと教えられる。

<文/江森敬治>

えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に『秋篠宮』(小学館)、『美智子さまの気品』(主婦と生活社)など

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