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店主に「死ね!」、盗撮、苦情の鬼電「アホな客は減りました」ラーメン店での迷惑行為の対策は…

週刊女性PRIME / 2024年7月24日 11時30分

イヤホンやスマホ利用などの“ながら食い”でトラブルが起こることも多いラーメン店(写真はイメージです)

《一回イヤホンしていて注意されたことがあって、滅茶苦茶ムカついたから急いで食べるのをやめて麺を一本ずつ味わって食べてた》

《昔はマンガや新聞を読みながらラーメン食ってた》

《個人のラーメン屋ってホンマにめんどくさいな》

《ラーメンって料理じゃなくエサ》

有名ラーメン店がイヤホンなしを呼びかけ

 有名ラーメン店の店主が店内でのイヤホンの使用を「やめてほしい」とSNSで呼びかけた。それに対して賛同する者も多かったが、冒頭のような“否”の意見、いや否定にもなっていない自分勝手な声も飛び、話題になっている。

 店主によるその理由は、「ラーメンのお好みを伺っても聞こえていない」「ラーメンを出すときに声がけしても聞こえてないから受け取ってくれない」「イヤホンつけて動画を見ながら食べているから店の回転が悪くなる」というもの。

 SNSで飲食店でのトラブルはより可視化されるようになったが、個性あふれる店主が多いためか、とかく『ラーメン店』がその舞台になることが少なくない。

「 “外食テロ”みたいなものは別として、やはりスマホに関しての迷惑行為は多いですね」

 そう話すのは都内で複数店舗のラーメン店を経営するオーナー・A氏。回転寿司店など、特に'23年に多かった外食テロ。ラーメン店でも、丼に爪楊枝を大量にぶちまける、無料の薬味をなくなるまで入れるといった行為が問題になったが……。

「スマホの問題は、まずはラーメンオタク的な人による厨房内や寸胴の中まで撮ろうとする行為。別に“企業秘密だ!”とか言いたいわけではないですが、厨房の中まで入ろうとするアホもいるので……。これはイヤホンと近い部分があると思うのですが、その人自身、“悪いこと”だと思っていないみたいで。“自分のラーメンレビューで真実を伝える”みたいなテンションなんですよね」(ラーメン店オーナー・A氏、以下同)

 店内の撮影は、ラーメンのみ可とし、それ以外は不可としている店が多い。しかし……。

「女性スタッフを狙って撮る人も少なくない。よほど珍しいのか、その人が女性と縁のない人生なのか知らないけど、ただの盗撮ですからね」

 店内の張り紙などで注意喚起しているが、残念ながらそのような者たちには届いていないのか……。

「代表待ちは見つけ次第、即退店です」

「こちらが見つけて注意しても、“間違った”とか“偶然、画角に入っちゃって”とごまかす。そして“もう消したから”とか。たいてい謝らないですね。他のお客さんの迷惑になるし、自分は関係がなくても、トラブルのあったラーメン店にはもう行きたいと思わない人もいると思うので、本当に迷惑です」

 ラーメン店ならではのサービスが原因でトラブル・迷惑行為も……。

「まず前提としてこちらのスタッフのミスで、大盛りを注文したお客さんに並盛りを出してしまったことが原因ではあるのですが……」

 そう話すのは、別のラーメン店店主・B氏。

「お客さんから指摘を受けてスタッフが謝罪し、作り直しました。ここまでは本当にこちらの落ち度であり、申し訳ないことなのですが、その後、その人は食べ終わった後も長々と店内に残ってスタッフに文句を言い続けて……。で、そこで終わらず、その後2週間くらい毎日、何度も“社長を呼べ”“謝罪しろ”という電話を店にしてきて。最終的に自分がこちらの不備を謝りつつ、迷惑だということを強く言ってようやく止みました」(ラーメン店主・B氏)

 ラーメン店の客による直接的な迷惑行為。

「いや、22年間で初めてでしたね。“死ね”とまで言われたのは……」

 そう話すのは、福岡県八女市にあるラーメン店『あなたの心を鷲掴み』店主の三浦隆寛さん。同店は類を見ない“18歳以下入店禁止”というルールを設けたことでも、話題になった店だ。

「スタッフが行列の整理をしていたら、ある客が何やらスタッフにグチグチ言っていました。自分は調理しているので、それを店内から見ていたのですが、収まらないので外に行って、“代表待ちは見つけ次第、即退店です”とひと言だけ言ったんです」(三浦さん、以下同)

 “代表待ち”とは、行列ができる店において、行列に対して代表者1人だけが並び、ほかの同行者は別の場所で待機、入店間際に合流すること。代表者の後ろに並んでいた人たちにとっては“割り込み”となるためトラブルの原因にもなり、禁止しているラーメン店も多い。同店の“18禁”ルールは、代表待ちによるトラブルが子連れ客ばかりだったことから設けられた。

「代表待ちはダメですと伝えると、黙って車のほうに帰っていったのでよかったなと思っていたんですが、“死ね! 二度と来るか!”と。いや、もう来なくていいですよという感じなんですが(苦笑)。さすがに“死ね”はいかんと思いながらも車のナンバーを一応確認して、並んでいた他のお客さんに謝って」

“斜め下”の暴論

 これまで同店では店のSNSアカウントで、代表待ちなど店における禁止事項を何度も投稿し、注意喚起してきた。今回の“死ね”という暴言についても投稿すると、賛同が多々だったものの、冒頭のイヤホンNGのラーメン店のような“斜め下”の暴論も飛んだ。

《言われた方も理由があるのではないのでしょうか?》

《まさかあなたの様な攻撃的な方が黙っているわけありませんよね?自分の都合のいいようにしてませんか?》

「なんていうんですかね、あまりにアホすぎて、もう怒りを通り越して、なんか可哀想になってくる感じです。僕のことを嫌いだからっていろんなことを書かれてますから。前なんて“ゴキブリが入ってた”と書かれたり。さすがにそれはヒドいなと思って訴えようかと思っていたのですが、“拾い画”を使った嘘投稿だと暴いてくれた人がいて、それは終わりました。なんなんだろう、そういう人たちって、人生、嫌なことだらけなのかなと……」

 ネット上での暴言はまだありながらも、それまで毎日のように起こっていた行列でのトラブルは、現場での張り紙や直接口頭での注意喚起に加え、SNSでの発信もあり、近頃はかなり少なくなったという。そして最近さらに減った要因が。それは現代日本の貧しさ、経済的な意味だけでなく、精神的な貧困とも言え……。

「最近はうまい具合にトラブルはありません、たぶん1300円に値上げしたこともあると思います。それ以降は今回の“死ね”以外はないですね」

 三浦さんの店も、店を出した当初は客が来ず、暇な日々が続いた。そこからだんだんと客が増えていくにつれ、さまざまな人が来るようになった。

「この地域には飲食店で並んで食べるという習慣がないこともあって、行列でのトラブルも起きて、ルールを作らなきゃいけなくなりました。それもだんだんと浸透して、“あの店は並ばんと食えんよ”とわかってくれる人がいる一方で、それでも代表待ちなどトラブルはありました。SNSなどで認知されて減ってきた印象でしたが、値上げもトラブルがなくなった要因だと思います」

 三浦さんは新しい店舗の出店を機に、現在の店を“会員制”にする準備を進めている。

「トラブルを起こす人、暴言を吐く人って、もうみんな“たががラーメン屋やろ!”“俺が客だ、金払ってんだろ!”っていう態度の人ばっかりだった。門戸を開きすぎているとトラブルは必ず起きる。自分たちの大切なお客さんを守りたいというのが根底にあるので、会員制もそのひとつですね」

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