1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「ギャラはナシで大丈夫です」桃井かおりが札幌の地方ラジオ番組にゲスト出演のワケ

週刊女性PRIME / 2024年7月14日 17時0分

桃井かおり

「今、撮影も山場がすんでパブで1杯やっています。ギャラはナシで大丈夫ですよ」

 4月下旬、こうメールを返信したのは、桃井かおり。

元マネージャーが明かす出演の経緯

7月15日、桃井さんが札幌の地方ラジオ番組にゲスト出演するんです。ただ、どうして北海道のラジオに出演するのか。ご出身は東京ですし、番組の関係者と何か深い縁があるのでしょうか」(スポーツ紙記者、以下同)

 現在、アメリカ・ロサンゼルスに生活の拠点を置いている桃井。7月9日にインスタグラムで投稿したのは、

《ちょっと前のお友達の70歳バースデー自宅パーティー! 見事なご馳走は旦那様作。ステーキ世界一!》

 というコメント。2015年に桃井が64歳のときに結婚した夫についてノロケるなど、充実した私生活を公開している。

日本で仕事があるときに来日する“2拠点生活”をしています。6月下旬にも、桃井さんが1994年からアンバサダーを務めるスキンケアブランドのイベントに来日して出席していました。桃井さんは、このスキンケアブランドのアンバサダーを30年以上も務めていることから“私が作ったと言っても過言ではないわね”と話していました

 インスタを見る限り、7月上旬時点の桃井はロスにいるようだが、ラジオ出演のために再び来日するのだろうか。

「いやいや、さすがにそれはありません(笑)」

 そう話すのは、桃井の元マネージャーで音楽プロデューサーの富岡信夫氏だ。

ラジオ番組には、電話出演で事前に収録を行いました。当初はアメリカにいる桃井さんとのやりとりを想定していましたが、ちょうど来日されていましたので、そのタイミングで収録したのです」(富岡氏、以下同)

 今回のゲスト出演は、富岡氏が桃井に依頼したという。

北海道のラジオ局『カロスサッポロ』から、桃井さんが1993年に出したカバーアルバム『MORE STANDARD』と、1994年に発売したアルバム『モダンダード』の楽曲を、ラジオ番組で流したいと、ご連絡をいただきました

 この2つのアルバムは、矢沢永吉の『時間よ止まれ』、吉川晃司の『モニカ』、加藤登紀子の『難破船』などを桃井が歌ったカバーアルバム。

リスナーさんから特集してほしいという声があり、企画がスタートしたそうです。そこで、この2枚のアルバム制作に携わっていた私に連絡が来たというワケです。その際、局の担当者から“どうにか桃井さんに出演してもらうことはできないでしょうか”ともおっしゃるので、ダメ元で桃井さんにメールをしてみました」(富岡氏、以下同)

 富岡氏が桃井のマネージャーだったのは、23歳からわずか3年間。それも50年近く前のこと。さすがに難しいのでは……と思ったところ、冒頭の返事が届いたという。

桃井さんのメールには《みんなでアルバムを作ったあの日々のためにも、ぜひやりましょう》と書かれていて、嬉しかったですね。桃井さんはちょうどお仕事でロンドンにいらっしゃったようでした

 タバコをくゆらせ、酒を嗜むといったイメージのある桃井。イギリスでも、パブでお酒を楽しみながら、二つ返事で出演を快諾するとは、さすがの度量の大きさ。そんな桃井の懐の深さは昔からだった。当時の秘話を富岡氏が明かしてくれた。

『幸福の黄色いハンカチ』出演秘話

私は大学を卒業後、桃井さんが所属していた芸能事務所に入社しました。そこで桃井さんを担当させていただいたのですが、もともと私は音楽に関する仕事がしたかったんです。あるとき、事務所内で桃井さんのアルバム制作をする企画が持ち上がり、私が桃井さんにお願いをしたんです。すると彼女は“あなた音楽をやりたかったのよね。だったらやるわ”と、僕のためにやると言ってくれたのです。私は学生時代から桃井さんの大ファンでしたから、感動しましたよ

 それだけではない。桃井の出世作となった1977年公開の映画『幸福の黄色いハンカチ』の出演についても、エピソードがあるという。

映画は当初、高倉健さん、倍賞千恵子さんのほか、桃井さんの相手役として中村雅俊さんがキャスティングされていました。桃井さんも“雅俊がやるなら、出るわ”と話していたのですが、中村さんはその後にNHK大河ドラマ『花神』への出演が決まるんです。これにより、北海道での長期ロケはスケジュール的に難しいとなってしまったのです

 中村の後任として選ばれたのが、武田鉄矢だった。

当時はフォークグループ『海援隊』でヒットソングを出したこともあった武田さんでしたが、桃井さんは彼を知らなかったようで“武田って誰なの。雅俊じゃないなら断って”と言うんです。しかし、サブカルチャー的な潮流の中にいた桃井さんが、山田洋次監督が作るメジャー作品に出演するってことは絶対に今後のプラスになるはずだと私は思いました

 そこで富岡氏は“絶対に出演するべき”と熱弁を振るい、桃井の説得を試みた。

すると彼女は“そこまで言うなら、あなたは何を賭けるの?”と言うんです。新人社員の私が出せるものといったら、桃井さんの担当を外れるか、会社を辞めるしかなかった。そう伝えたら、桃井さんは“あなたがそこまで言うなら、やるわよ”と、出演を決めてくれた。映画はとってもよくて、試写会で私も泣いたのですが、桃井さんを見たら号泣していました(笑)

 結果、仕事も増加。成功を収めたが、富岡氏は芸能事務所を辞めてレコード会社へ転職。念願の音楽業界で働く中で、今回放送される桃井のカバーアルバムも手掛けた。その“縁”は、今も続いている。

桃井さんには年に1回、近況報告などでご連絡をしているのですが、23歳からたった3年間マネージャーだった私にも、桃井さんは必ずお返事をくれます。本当に感謝しかありません

 番組では何を語るのか。桃井がゲスト出演するラジオ番組『ましゅまろ気分』のパーソナリティー・けりこ氏にも話を聞いた。

北海道のFM局ということで、北海道に関連したことをお話しいただきました。桃井さんが出演した映画『幸福の黄色いハンカチ』や、1976年に放送された倉本聰さん脚本のドラマ『幻の町』は、北海道がロケ地なのでその思い出を。また、函館出身のロックバンド・GLAYとの仲よしエピソードなどもお聞きしました。北海道在住でなくとも、アプリ『リッスンラジオ』などを使って聞くことができますから、ぜひリアルタイムで聞いてもらえたら嬉しいです

 放送は7月15日の午前11時から。桃井が語る北の大地への思い、聞くしかない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください