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東京・妻から包丁を奪い取って刺殺した夫 4000万円“スカイツリー”マンションが血まみれに

週刊女性PRIME / 2024年7月20日 5時0分

事件のあったマンション=東京都江東区

 現場マンション前を自転車でよく通るという40代主婦がその日を振り返る。

「晩ご飯の食材買い出しのためスーパーマーケットに向かう途中、パトカーやら何やらがマンションをL字型に囲んで一部道路が封鎖されていたんです。急病人にしては大げさすぎるし、火事にしては煙さえ出ていない。何が起きたのか気になりましたが、まさか殺人事件とは思いもせず、ニュースを見てゾワッとしました」

妻から包丁で刺されたので、包丁を取り上げて刺した

 東京都江東区の分譲マンション一室で「妻を殺しました」と110番通報があったのは7月3日午後3時すぎのこと。駆け付けた警察官が居間で大量の血を流して倒れている女性を発見。室内にいた住人の無職・田中正人容疑者(67)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。

「血まみれになってあおむけで倒れていたのは妻・晶子さん。首筋に深い傷を負うなど心肺停止状態にあり、搬送先の病院で死亡が確認された。正人容疑者も軽いケガをしていて、“妻から包丁で刺されたので、包丁を取り上げて刺した”などと話している」(全国紙社会部記者)

 普段は人通りの少ない住宅街に警察車両が集まり、現場周辺は騒然とした。

「最初にパトカーが2台来て、消防指揮車が来て、刑事がマンションに入り、鑑識も入っていった」(近所の男性)

 近くの路上でマンション住人らが「足を切られたみたい」などとちぎれちぎれに口走っていたという。正人容疑者は逮捕後、車イスに乗せられた。

おとなしそうな旦那さんだった

「マンション前で、複数の警察官がグリーンのシートを両手でめいっぱい高く掲げ、目隠しされた向こう側を何かが通過して救急車のほうに運ばれていきました。いま思うと亡くなった奥さんだったのかもしれません。この近くでは火事や飛び降り自殺はありましたが、事件は初めてなので驚いています」(近所の別の男性)

 登記簿謄本によると、容疑者夫婦は約26年前、新築マンションの高層階の2SLDKの部屋を約4000万円のローンを組んで購入。近隣住民によると、近くに大きな公園があるなど環境に恵まれ、眺望がよくスカイツリーが見えるという。夫婦も入居したころは事件の舞台になるとは想像もしなかったはずだ。

「夫婦ふたりでいる場面を見たことはありませんが、おとなしそうな旦那さんです。乱暴なことをするようには見えませんでした。包丁を奪い取って刺し返すとは、よほど日頃のうっぷんがたまっていたんでしょうか」(マンションの住人)

 別の住人によると、年に1、2回見かける程度で夫婦仲の良し悪しはわからなかったという。

「何らかのトラブルをきっかけに夫婦喧嘩がエスカレートして殺害に至ったとみられ、警視庁深川署は容疑を殺人に切り替えて事情や経緯を調べる方針だ」(全国紙社会部記者)

 終の住処に選んだマンションを犯行現場にした背景の解明が待たれる。

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