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「気晴らしだった」老老介護の果てに102歳母親を殺害した74歳娘の悲しい“習慣”と近隣住民が募る減刑嘆願書

週刊女性PRIME / 2024年7月27日 6時0分

※写真はイメージです

 警視庁立川署は22日、東京都国立市に住む無職の小峰陽子容疑者(74)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。容疑者は同日午前6時40分ごろ、自宅で殺意を持って、紐状のもので母親の小峰フクさん(102)の頸部を絞めたあと、刃物のようなもので首を刺すなどして、傷害を負わせたというもの。

「容疑者自身が犯行直後に“母親の首を絞めて殺した”と110番通報していた。立川署員が駆けつけると、寝室のベッドの上で、フクさんが血まみれで倒れているのを発見。だが、搬送先の病院で死亡が確認されたため、警察は容疑を殺人に切り替えて捜査を進めている」(全国紙社会部記者)

 警察の取り調べに対して陽子容疑者は、

「ポータブルトイレに母親が移動できなくなり、自分が移動させるようになった。介護がきつくなって殺してしまった」

 と供述しているという。

15年ほど前に離婚して実家へ戻ってきた容疑者

 容疑者が生まれた前後に、事件現場となった一戸建て平屋に引っ越してきた小峰一家。

「父親は近隣にある大きな企業で働いていて、定年まで勤めあげた。母親は専業主婦だったね。容疑者は長女で、年子の妹がいました」(近所の住民、以下同)

 容疑者は中肉中背で、口数が少なくおとなしかったようだ。

「年頃になって、北海道に嫁いで、2人の子どもももうけた。すでに孫も2人いたようでね」

 ところが、15年ほど前に離婚して実家へ戻ってきた。

母親は出戻りの娘に“出ていけ!”

「妹さんも近隣の市に嫁いでいて、実家は年老いた両親だけになっていたから」

 母親は最初、出戻りの娘に“出ていけ!”と怒鳴りつけたという。

「厳格というか、厳しすぎる母親だったからね。出戻りだと世間体が悪いと。父親は寡黙で優しい人だったから、そんなことは言わない。それで容疑者は1、2年、隣の立川市のアパートに住んでいて、しょっちゅう実家へ通っていたね」

 その後、母親もようやく同居を了承したようで、両親と3人で暮らすように。

「本当に小峰家はつつましやかというか、質素に暮らす家でね。ちょっと前まではクーラーだってなかったんだから。庭の植木も自分たちできちんと手入れをしていた。容疑者も母親も無職だったけど、相当の蓄えがあったから問題なかったんじゃないかしら」

 そんな中、10年ほど前にちょっとした異変が起きた。

「毎日、散歩を日課としていた母親を見なくなった。病気なのか、認知症なのかはわからないけど、なにしろ高齢だから介護を必要とするようになったんでしょうね」(別の近所の住民)

 容疑者の実家には定期的にデイサービスが訪問し、近所の内科医も訪問診療に来ていたようだ。3、4年前には父親が亡くなった。

「転んだとかで、足を骨折して入院したんだけど、入院先の病院でコロナに罹患して……」(前出・近所の住民、以下同)

容疑者の唯一の気晴らしは…

 以降は母娘2人だけの生活に。容疑者は決まって朝10時になると、自宅から200メートルほど離れたスーパーへ歩いて通っていた。

「毎日、買い物する必要もないと思うけど。きっと一日中、母親と二人きりで介護しなきゃいけないから気晴らしだったのかも……。介護が大変なら、近所や友だちに愚痴をこぼしたり、行政などへ相談したりすればいいんだろうけど、そういうタイプでもなかった」

 母親を介護施設へ入れることはできなかったのか?

「金銭的にはできたはずだけど、母親が嫌がったのかもしれないね」

 取材に答えてくれた近隣住民のほとんどは、容疑者に同情的だ。

「あれほど献身的にやっていたんだから、かわいそうの一言ですよ。減刑を求める嘆願書を、みんなに募ろうと考えているところです」

 老老介護で追い込まれた末の殺人だった。

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