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「血圧とは関係ない」元祖ゴッドハンド矯正士が教える“眼圧リセット”セルフケア

週刊女性PRIME / 2024年8月3日 6時0分

※写真はイメージです

 緑内障とは、目の中の圧力(眼圧)が高くなることで視神経が圧迫され、視力が低下したり、見えない部分ができる疾患だ。厚生労働省によると40歳以上の20人に1人、60歳以上の10人に1人が緑内障を発症していることが明らかになっている。

 視神経が圧迫されると、視野がだんだん狭くなり、治療をせずに緑内障が進行していくとやがて失明に至る怖い病気でもある。

 早期発見や予防意識が大切だが、眼圧が正常よりやや高い程度であれば、「経過観察」と言われたり、眼圧を下げる点眼薬を処方されるのが一般的だ。とはいえ、失明のリスクがある病気なので、「眼圧を下げたい」と悩んでいる人も多いはず。

 これまで眼圧を下げるための予防法はなかったが、画期的なメソッドとして話題になったのが「眼圧リセット」だ。考案したのは元祖ゴッドハンドとして知られる骨格矯正士・清水ろっかんさん。

 2021年に出版した『眼圧リセット』(飛鳥新社)がベストセラーとなり、ブラッシュアップされた第2弾の本『眼圧リセットで緑内障を遠ざける方法を1冊にまとめました。』が6月に出版された。

眼窩が下がると視神経を圧迫する

 そのメソッドは眼科医も「眼圧を下げることが期待できる唯一のセルフケア」と太鼓判を押しており、体験者の声も多数収録されている。

 清水さんが眼圧リセットを考案したのは偶然の産物だったという。

もともと小顔矯正など美容面での施術を多く行ってきたのですが、その際に『目がスッキリした』『視界がよくなった』『視力が上がった』といった声をたくさんもらったので、目の骨と目の不調の関係を研究するようになったのです」と清水さんは言う。

 そのときに気づいたのが、頭蓋骨のゆがみが目の機能に悪影響を与えているということだった。

加齢などで目のまわりの筋肉がゆるむと、頭蓋骨の一部である眼窩(がんか…眼球がおさまっている骨のくぼみ)が下がります。そうして眼窩が狭まると、目がくぼんだり、目が小さくなるのです。これらを治すために眼窩を広げることが、眼圧の調整につながっていることに気づいたのです

 さらに研究を深めるため、眼科専門医や放射線専門医にも詳しく話を聞いて、頭蓋骨のゆがみを修正するという観点から、眼圧を下げるメソッド「眼圧リセット」を編み出したという。

眼窩が狭まると、視神経が圧迫されるので眼圧が上がり、緑内障を発症するリスクも高まります。

 また、目のまわりの血管が圧迫されてうっ血し、血流が悪くなって、くまができたり、視力が下がる、視野が狭まる、ピントが合わせづらくなるといった、見る力の低下にもつながるのです

「血圧が低いから大丈夫」は間違い

 では、どうすれば眼窩が狭まるのを防ぐことができるのだろうか。

「目の奥にある骨は自分で触ることができませんが、頭蓋骨に働きかけるマッサージで眼窩を広げることができます。

 今回ご紹介しているように、眼窩、頬骨、蝶形骨(ちょうけいこつ…頭蓋骨を内側から支える骨)を引き上げて、眼窩が狭まる=眼圧が高くなることを予防できるのです」

 これらの「眼圧リセット」法を試したところ、「眼圧が下がった」という声が続々と届き、手ごたえを感じているという清水さん。

どのマッサージも1分を目安に、自分が気持ちいいと感じる力加減で持続的に圧をかけることを意識してください。毎日継続して行うことが大切です。リラックスして行うために入浴中の習慣にするのもおすすめです

 眼圧リセットを続けることで、実際に眼圧が下がったかチェックするのが楽しみだが、眼圧は1日の間でも変動があるという。

「眼圧の正常値は10~21mmHgとされています。しかし1日のうちで5mmHgほど変動することは珍しくなく、季節によっても夏は低く、冬は高くなることが知られています。そのため眼圧の上昇が気になる人はこまめに検査をして、自分の眼圧の動きを把握しておきましょう。

 血圧と眼圧はまったく関係がないので、『血圧が低いから大丈夫』といったことはありません」

 また、日本人の緑内障の70%の人が正常眼圧であることも報告されている。

眼圧だけでなく、遺伝的要素や強い近視なども緑内障の原因となります。正常眼圧緑内障の場合でも、低い眼圧を維持することで病気の進行を抑えられることが医学的にわかっています

 眼圧リセットは、小顔やリフトアップ、目元ぱっちりといった効果も期待できる。いつでもどこでも簡単にできるマッサージなので、眼圧リセットで健康とキレイを手に入れよう。

緑内障の不安を遠ざける!今からできる眼圧リセット

 落ちて後退しがちな眼球を理想の位置へ

眼窩上げ

(1)おでこの中心にある「眼窩のくぼみ」に母指球(親指の付け根のふくらみ)を当てる。母指球をおでこのくぼみに当て、眼窩を上に押し広げる

(2)鼻根をつかんで下に引く

《POINT》上下、正反対の方向に力をかけることで、鼻骨が前に浮かび上がる。つられて眼球も前に出てくる。できるだけ強い力で引っ張り合うのがコツ。

頬骨上げ

 外に開いた頬骨を中に入れる

(1)母指球を当てる頬骨の位置3点を確認する

(2)母指球を頬骨に当て、3点を順に押し広げる。同時に、逆の手で後頭部を前に押す頬骨の外から1点目と2点目は上方向へ、3点目は斜め内側へ押す

《POINT》3点それぞれ10秒間、まずは1セット押すのがおすすめ。特に痛みなどがなければ、1点につき20秒まで延ばしてよい。頬骨が中に入ることで、歯のかみ合わせまで改善される。

蝶形骨矯正

 こめかみから蝶形骨を立て直す

(1)両手の付け根をこめかみに当て、力を込めて内側に押し込む

(2)両手をそのまま前方に押し出す目が縦長になるような気持ちで

《POINT》こめかみの近くは、多くの骨が集まる大事な場所。頭蓋骨を内側から支える「蝶形骨」の両端もここにある。こめかみに心地よく圧をかけると、ゆがんで広がった頭蓋骨が引き締められ、整う。

※爪を立てずに、自分が気持ちいいと感じる力加減で行いましょう。体調が悪いときには中止してください。何らかの治療を受けている方は、始める前に主治医に相談をしてください。

教えてくれたのは……清水ろっかんさん●しみず・ろっかん 骨格矯正士。「体幹整体サロン ろっかん塾」主宰。30年以上にわたり、他に類を見ない独特の骨格矯正による美容メニューを次々に開発。その高い技術力が芸能関係者に口コミで広まり、多くのメディアに取り上げられる。著書多数。『清水ろっかん特製 外反母趾らくらくサポーター』(主婦と生活社)は約10万部、『眼圧リセット』(飛鳥新社)は約15万部のヒット。体幹矯正 ろっかん塾【TEL:03-5929-7042】


取材・文/紀和 静

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