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「シャリないから握れない」高飛車接客…“わいせつナンパ”で逮捕の老舗寿司店・娘婿のオラオラ素顔

週刊女性PRIME / 2024年7月30日 6時0分

山縣秀彰容疑者。妻子持ちなのに自覚なし(写真はSNSより)

「犯行場所は区内の路上でしょ? ビジネスマンが多いオフィス街だから不審者は人目につく。ハレンチな事件が起こる土地柄ではないし、道端でナンパする男すら見たことがない」(容疑者宅近くの男性)

 そのオフィス街で事件が起きたのは2014年6月27日午前0~2時ごろのこと。

 東京都中央区の路上を歩いていた当時30代の女性が、自転車の男から「飲みに行かない?」と突然ナンパされ、断ると、その場で襲いかかってきた。女性は「服の中に手を入れられた」などと110番通報したが、容疑者の特定には至らなかった。

 女性に性的暴行を加えようとした強姦未遂の疑いで警視庁久松署が今年7月16日、10年越しに逮捕したのが同区日本橋蛎殻町の老舗寿司店『都寿司』5代目店主・山縣秀彰容疑者(38)だ。

「山縣容疑者は今年5月に別の20代女性に路上でわいせつな行為をしたとして、6月に不同意性交容疑で最初の逮捕、7月に同罪で起訴されている。この事件で採取したDNA型が余罪をあぶり出したかたち。山縣容疑者は10年前の事件について“酒を飲んでナンパしたくなり、無理やり性交しようとした”などと容疑を認めている」(全国紙社会部記者)

勤務していたのは一流の老舗店

 そもそも5月の事件も、同区内での路上ナンパがきっかけだった。

「5月10日の仕事終わりに別の店で飲酒した後、もっと飲もうとして、深夜に通行人の20代女性を“一杯どう?”とナンパして失敗。路上で無理やり暴行した。周辺の防犯カメラの映像などから逮捕に至り、“女性の同意はなかった”などと容疑を認めている」(同・記者)

 都寿司は明治20年創業。カウンターや個室を含む全26席で、食べログの評価は星3・69とかなり高い。

 1000円台のランチのほか、ディナーの予算は1万~1万5000円程度。穴子や煮ほたて、煮だこなどを甘いタレで盛りつけた『にもの丼』などが人気で、ちらし寿司はネタとシャリを別盛りにするなど工夫を凝らしてのれんを守ってきた。食通の元メジャーリーガーが来店するなど評判は高かった。

「先代の4代目は江戸前寿司の職人として腕はピカイチ。老舗の看板にあぐらをかかず商売に精を出し、業界団体の『全国すし商生活衛生同業組合連合会』の会長を務めたほか、地元でも町内会長を務めるなど地域貢献の意識が高い人格者でした。2年前に膵臓がんで逝去し、あとを任されたのが娘婿の秀彰容疑者でした」(地元の商店主)

 老舗の婿となると、有形無形の重圧がかかりそうだが、「先代は実直な人物。お婿さんに理不尽な仕打ちをするような人ではない」(別の商店の店員)という。

 常連客の男性が振り返る。

先代は顧客本位の丁寧な仕事ぶりや、将来を見据えた職人への指導力で知られ、全国から寿司店の2代目が修業のため集まってくるほどでした。店は雑誌やテレビにも取り上げられ、職人は独立後、予約困難店としてメディアで注目を集めるなど、たしかな腕を振るっています」

「とにかく寿司職人になりたかった」

 秀彰容疑者は山形県の出身。地元の私立高校を卒業後、18歳で上京して寿司職人の道へ。門をたたいたのが職人を募集していた都寿司だった。

 技術や味に惚れ込んだわけではなく、のちに「とにかく寿司職人になりたかった」とメディアのインタビューに答えている。

 婿入りして5代目になると、米シカゴで開かれた寿司セミナーではネタの鮮度を保つ「握り方」を実演。4年前には先代と並んで有名グルメ雑誌の取材を受け、寿司に合う麦焼酎を紹介して《味のない焼酎じゃないですからね。酢〆やヅケ、ツメを乗せた江戸前鮨に寄り添ってくれるのです》と得意げに語っている。

 昨年夏には地元の祭りで実行委員長を務めるなど、周囲には地域貢献に熱心だった4代目の背中を追っているように見えていた。

 しかし……。

先代のころに比べて味が落ちた。鮮度へのこだわりが薄れて“こんなレベルだったかな”とがっかりした。これだったら回転寿司のほうがいいやと思ってしまった。もともと、卵焼きはだて巻きのように甘くてしっとりした食感で人気だったのに、パサパサだった」(別の常連客)

 メディアへの露出効果などでランチタイムには行列ができる人気ぶりだったが、夜は営業時間内でも“事実上の店じまい”状態だったこともあるという。

「お世話になった人が“うまい江戸前寿司が食べたい”と言うので連れていったら、まだ夜も早いのに“もうシャリがないから握れない。何もないよ”と言われてしまった。せっかく店を訪ねたのに言い方が乱暴というか、ずいぶんとぞんざいな断り方で、恥をかかされてしまった」(地元の男性)

“女将”である妻の胸中は

 近所の飲食店店主は、「先代とは互いの店を行き来するなど江戸っ子同士のお付き合いがあったが、5代目とは面識すらない。いまどきの感覚では面倒くさいんだろう」と突き放す。

 別の地元男性が打ち明ける。

「容疑者は先代が亡くなってから態度が横柄になったらしい。それほど親しくない知人に“おまえ、××しろよ”と上から目線で命令したり、オラオラ系の実像が見えてきて距離をとるようになった人もいる」

 地元の女性が言う。

「妻子持ちが何をしているのか。職人として鍛えてもらい、婿として迎え入れてもらったのに、のれんに傷をつけて。裏切られた家族がかわいそう」

 店の入り口には《この度諸般の事情により8月10日を持ちまして閉店することとなりました。皆様方の暖かいご支援の中、長きにわたり営業してこられましたことを厚くお礼申し上げます》と貼り紙があり、店主の名前は親族にかわっていた。

 秀彰容疑者は犯した過ちについてどのように話しているのか。反省はみられるのか。先代が亡くなってから変化はあったのか。

 同店の女将である容疑者の妻に尋ねると、

「気持ちの整理がついていないのでまだ話したくないです」

 と答えるのが精いっぱいの様子。質問を変えても、

「それって答えなくちゃいけないですか」

 と口を開かなかった。

 ただ、店としては役員だった容疑者を解任しており、もう関係はないという。

 深夜まで飲み歩き、妻子がいるのにナンパに精を出し、断られると力づくで襲うなど言語道断。どれほどの技量を身につけたか知らないが、こんな男の握った寿司がうまかろうはずがない。

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