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「コンビニより気にすべきは…」避けられないからこそ知りたい、プロが警告する《ワースト添加物》

週刊女性PRIME / 2024年8月23日 8時0分

※写真はイメージです

 今年4月から食品に関する表示ルールが変わったのをご存じだろうか。 食品メーカーが「無添加」や「添加物不使用」と商品パッケージに安易に書けなくなったのだ。

例えば加工する段階では無添加だとしても、原材料自体に添加物が入っていればそれは完全には無添加とはいえないですよね。健康意識が高まるなか、消費者の誤解を招かないよう、より慎重な表示が求められ、ガイドラインが厳しくなりました

 そう話すのは加工食品ジャーナリストの中戸川 貢さん。食品添加物との上手な付き合い方、安心な食品の選び方などを各地で講演している。

“無添加”や“〇〇不使用”という表示に規制

「食品添加物は食中毒を防ぐほか、いろいろな利点があります。忙しい現代、すべてを手作りするのも限度があり、ある程度の摂取は仕方がありません。

 しかし、その食品は何からできていて、何が添加されているのか、原材料表示を見て自分で判断していくことはとても大切です」(中戸川さん、以下同)

 そこで示したのが、注意すべき添加物。なかでも人工的に合成された甘味料と着色料には注意を促す。

甘味料は腸内環境への悪影響、着色料は発がんの危険性があるといわれています

 分類上は食品添加物ではなく「食品」扱いになり、一見すると“天然由来っぽい”が人工的な成分があることも知っておきたい、という。

「例えば、タンパク加水分解物。無添加表示の商品に含まれているのをよく見かけます。大豆、トウモロコシ、小麦などの食品素材から作られている人工的なうま味調味料ですが、具体的にはなんのタンパク質かまでは表示義務がありません。

 そして酵母エキス。これも味や風味を加えるもので自然な作り方のものと、そうでないものの2つがあるのですが、どちらも表示名が同じなので、原材料表示で見分けることが難しい。メーカーによってはホームページで公表しているところがあるので、チェックしてもいいですね」

うまく利用したいコンビニ商品

 管理栄養士の佐藤麻里絵さんは「食品添加物は基本的には国の基準を満たしているが」としたうえで、過剰摂取による弊害の可能性を指摘する。

体内に取り込み、排出する際に人体にとって大切なミネラルを消耗することが気になっています。ミネラル不足を気にする人は避けたほうがいいと思います。

 加工品を利用するときには、できれば煮干しやごまなど、ミネラルを多く含む食材もプラスできれば理想的です」(佐藤さん、以下同)

 また、こんな警鐘も鳴らす。

コンビニでおにぎりや惣菜を買うときに、裏面の原材料や添加物は気になりますよね。でも、もっと気にすべきなのは、スーパーマーケットで売られている商品や、産地や添加物表示の義務がないファミレスチェーンなのかも、と思っています

 実際、佐藤さんがコンビニの商品をチェックすると先に挙げた添加物が「以前よりも随分と減っている」という印象を持ったという。

「例えば鮭のおにぎりはスーパーで購入すると変色を防ぐためのリン酸塩や調味料(アミノ酸)が使用されていることが多いのですが、セブン―イレブンのおにぎりは、この2つ以外にも発色剤としてよく使われている亜硝酸ナトリウムも含まれていません。鮭やほっけ、さばなどの焼き魚も合成保存料、合成着色料は不使用なので安心できます。

 また乳化剤に頼らなくても本格的なクリーミーさを楽しめるカフェラテや、保存料フリーののむヨーグルトなどもあってヘルシーな楽しみが広がっているなと思います」

 食品裏面表示を確認し、より身体に負担の少ないほうのチョイスをする。日々の習慣で健康貯金を積み上げよう。

おいしくってどんどんヘルシーに!コンビニ商品も進化中

・カフェラテ

 写真右から「セブンプレミアム カフェラテレギュラー240ml」(税込み181円)、「ファミマル カフェラテレギュラー 240ml」(税込み179円)。

 どちらも乳化剤を使用しておらず、最新技術で賞味期限を長くできるようにしている。

・魚

 写真上から「ローソンオリジナル 縞ほっけの塩焼」(税込み387円)、「セブンプレミアム さばの塩焼」(税込み375円)、「ファミマル 二段階焼成でふっくら食感 銀鮭の塩焼き」(税込み378円)。中戸川さんの挙げる添加物は入っていなかった。

・おにぎり

 写真右から北海道産昆布にかつおだしを合わせた「手巻おにぎり 北海道産昆布」(税込み129円)、南高梅の香りとうまみが感じられる「手巻おにぎり 熟成旨味仕立て 紀州南高梅」(税込み135円)。いずれも添加物に頼らず天然のうまみを引き出している。

・ポテトサラダ

 副菜にぴったりな「セブンプレミアム ポテトサラダ 120g」(税込み149円)は、北海道産の男爵いもを使用したポテトサラダ。

 調味料や味つけに工夫が重ねられている。パッケージには添加物の表記はなく、ごぼうサラダやかぼちゃサラダも同様になかった。

・のむヨーグルト

 写真左から「ファミマル のむヨーグルト プレーン 180g」(税込み155円)、「セブンプレミアム のむヨーグルトプレーン 180g」(税込み151円)。

 どちらも生乳を使用しながら保存料不使用。さらにセブンプレミアムは添加物に頼らず、よりヘルシーな飲料に。

お話を伺ったのは……

中戸川 貢さん●一般社団法人ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会 代表理事/加工食品ジャーナリスト。NPO法人食品と暮らしの安全基金で、加工食品のミネラル成分や食品添加物を調査。著書に『ワースト添加物 これだけは避けたい人気食品の見分け方』(ユサブル)がある。

佐藤麻里絵さん●管理栄養士。食の大切さに気づき、妊娠・出産・授乳の経験を経る中で、添加物や農薬・カラー剤などの化学物質について意識が高まる。現在は夫が経営している接骨院に併設して、自然食品店をオープン。無添加で手作りのデリやスイーツも充実。


取材・文/諸橋久美子

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