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選挙カーでわいせつ行為、パパ活、闇献金、ババア発言、歴代「ヤバい知事」たち

週刊女性PRIME / 2024年8月23日 6時0分

舛添要一氏、斎藤元彦氏、小池百合子氏、東国原英男氏

「出張先の会合で地元の特産ワインを“おねだり”。高価なものだとして県職員が受け取りを辞したカニもちゃっかりお持ち帰り。気に入ったものや高価なものは自分のものにする、まさに『いただき知事』なのです」

 さる政治ジャーナリストは、兵庫県の斎藤元彦知事のことをそう説明する。

 斎藤知事は県職員へのパワハラや企業からの贈答品の受け取り、商工会に圧力をかけ、大量のパーティー券を買わせるなどの疑惑が指摘されている。

トンデモ知事列伝

 こうした複数の違法行為を内部告発した元西播磨県民局長は、「死をもって抗議する」などと書き残し、今年7月に死亡。さらに資金還流疑惑がある阪神・オリックスの優勝パレードを担当していた元県民生活部総務課の課長も今年4月に死亡していた。2か月半で幹部職員が2人も自死する異常事態にもかかわらず、斎藤知事は依然として続投する構えだ。

 永田町関係者はかねて斎藤知事の悪評を耳にしていた。

「公用車の降車位置が少しずれただけで叱責。あるイベントでは前もって打ち合わせをしていたのに当日になって、衣装の浴衣のデザインや着替え場所が気に食わないなどと言って職員を困らせていたそう。些細なことでも声を荒らげていた」(永田町関係者)

 カネ、女性問題にパワハラ、問題発言──。斎藤知事に限らず、これまでも多くの知事が起こしてきたスキャンダルを振り返る──。

猪瀬直樹氏(東京都知事)

 2013年に徳洲会グループから現金5000万円の「闇献金」を受け取っていた事実が発覚。

「都議会の委員会で受け取った5000万円を運んだとされるカバンを持ち出し、用意された札束に見立てた箱を自ら詰め込む様子を記憶している人も少なくないでしょう」(前出の政治ジャーナリスト、以下同)

 意気揚々と詰め込んだ猪瀬氏だったが、どう頑張っても箱は入らない……。ある都議から「入らないですよね」と指摘されるも、猪瀬氏は「入ります」との一点張り。必死で箱と格闘する姿には方々から失笑が漏れた。どうにか詰め込んだが、今度はファスナーが閉まらない。笑えないコントのようなお粗末さは都民をあきれさせていた。

舛添要一氏(東京都知事)

 政治資金の公私混同疑惑が追及されていた、「セコすぎる東京都知事」こと舛添氏。

「高額な海外出張費用が問題になりました。2015年にロンドンとパリを訪れた際の出張費用は、総額5000万円以上。往復200万円以上のファーストクラスを利用して、1泊20万円のスイートルームにも宿泊していたんです」

 当然「高すぎる!」との批判が相次いだ。公用車をタクシー代わりに利用していたことも問題に。

「神奈川県湯河原町の別荘を公用車で往復したり、私的なコンサートや野球観戦でも公用車を使用していました」

 さらに絵画や版画などの美術品から漫画『クレヨンしんちゃん』のコミックスまで政治資金で購入していたことも明らかに!

「『違法ではないが不適切なおカネの使い方をしていた』としつつ、舛添氏は現在でも『不正はなかった』と弁解しています。内容はどうあれ、税金です。不適切にもほどがあるのは確かです」

黒岩祐治氏(神奈川県知事)

《生放送前のナマだよ~!! ニュルニュル~》

 黒岩氏が元愛人女性に送ったメールの一本だ。2023年、神奈川県知事選挙終盤に『週刊文春』が黒岩氏のエロメール不倫問題を報じた。

「元愛人のA子さんは黒岩氏がキャスター時代からの付き合いでした。卑猥なメールだけではなく、A子さんにはAVの購入も要求し、それらを流しながら行為に及ぶこともあったそう。A子さんは『女性としての尊厳が踏みにじられているようで、本当に嫌でたまりませんでした』などと語っていました」

 だが、黒岩氏が神奈川県知事になるころに突然、関係を終わらせたという。知事就任後にA子さんが電話すれば怒鳴り散らし、「関係を奥さんに伝える」と訴えると、慌ててヨリを戻そうと告げてきた。

 明らかになったゲスっぷりは県民を失望させた。

米山隆一氏(新潟県知事)

「中年男性ののぼせ上がり」などと反省の弁を述べた米山氏。知事就任前から出会い系サイトで知り合った女子大生と交際と称した「パパ活買春」関係が報道された。

「落選中、お付き合いする人に恵まれない中で、相手の方の歓心を買おうとプレゼントや金銭の授受があった」「少なくとも私は恋愛感情があった」(米山氏)

 月に2~3回の逢瀬を重ね、その都度3万円を手渡しており、知事就任後にはさらに1万円増額していた。

「金銭を渡した理由を『より好きになってもらおうと思った』などと明かしていましたが、相手は2人いた。恋愛感情があったとしたら浮気です。金銭の授受を差し引いたとしても真剣交際とはいえません」

 現在の妻である作家の室井佑月氏とは、仲むつまじそうで何より。

石原慎太郎氏(東京都知事)

 作家としてだけでなく、保守政治家としても強烈なカリスマ性を誇っていた石原氏だが、差別的な失言が問題になったことは一度や二度どころではない。2001年、週刊女性でのインタビュー発言は大問題に発展した。

「かつて対談した大学教授の言葉を引用する形で『最もあしきものババア』『女性が生殖能力を失っても生きているのは無駄で罪です』などと語り、女性たちが激怒しました」

「ババア発言」はその後、裁判にもなった。

「石原氏は小池百合子東京都知事に対しても『年増の厚化粧』と蔑んだ。もともとの人間性もあるでしょうが、権力を盾に言いたい放題でしたね」

 たびたび舌禍事故(?)を起こしていた石原氏の暴言は枚挙にいとまがないが、亡くなった今となっては惜しまれる人となった。

横山ノック氏(大阪府知事)

 選挙ボランティアの女子大生に「セクハラ」の言葉では生ぬるい、おぞましいわいせつ行為を行っていた横山氏。

 活動中、38度の熱と生理で体調が芳しくなく、選挙カーで休んでいた女性の下着に無理やり手を入れて、下腹部をもてあそぶ、出した手をしゃぶる、服の上から胸をもむなど、ありえない行為の数々を行った。

「女性はその翌日に刑事告訴しましたが、横山氏は『ライバル候補による陰湿な選挙妨害』『そうしたことは一切ありません』などと全面否定しました。むしろ女子大生を虚偽告訴罪で逆告訴したのです」

 女子大生は強制わいせつと逆告訴による名誉毀損の慰謝料を求める損害賠償裁判を起こしたが「公務の時間を削られる」などと、横山氏は弁論から逃げ回っていた。民事は全面敗訴し、刑事でも起訴され、懲役1年6か月(執行猶予3年)の判決を受けた。

*   *   *

 なぜ、トンデモ知事が誕生するのだろうか。

「知事は47人しかおらず、個人の裁量で方針を打ち出すことができるため、国会議員よりも政治家としての手腕が問われます。やりがいを持って取り組めますが、『自分が治めている』というおごりから『勘違い』すると、トンデモないことをしでかす」

 勘違いしたまま暴走した愚か者が、トンデモ知事となる。

「知事は都道府県の顔、スキャンダルは地域の評判も落とすことにもなる。行政には優秀な職員がたくさんいますから知事は余計なことをしなければいい。おとなしく、任期を務めてもらうのが職員の願いです」

 清廉潔白であれ、とまでは言わないが、その立場にいられるのは都道府県民の貴重な一票のおかげであることを忘れないでもらいたい。

※それぞれの肩書は当時のもの

取材・文/当山みどり

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