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「カレーを配膳」佳子さまと子どもたちとの交流で垣間見れた、上皇ご夫妻から受け継いだ使命

週刊女性PRIME / 2024年8月22日 8時0分

アグーナリーで子どもたちとご一緒にジェスチャーゲームに参加された佳子さま

 秋篠宮家の次女・佳子さまが、8月10日から1泊2日で福島県を訪問され、現地は歓迎の声に包まれた。

子どもたちと交流された佳子さま

「初日は猪苗代町で開催された『第13回日本アグーナリー』に出席されました。アグーナリーとは男女問わず、障害のあるスカウトたちが集まってキャンプなどを行うイベントで、佳子さまは子どもたちと積極的に言葉を交わされました。翌日は会津若松市内の県立博物館や鶴ヶ城、福島のローカル線である只見線をご視察。限られた時間の中、多くの施設を巡られました。過密なスケジュールの中、行く先々で佳子さまは居合わせた人々に笑顔で手を振られ、その様子はSNSでも話題となりました」(皇室担当記者、以下同)

 中でも、1日目のアグーナリーでの“あるひとコマ”に注目が集まった。

「エプロンに白い三角巾を着用された佳子さまが、参加した子どもたちにカレーを配膳されたのです。単にアグーナリーの活動を視察するだけでなく、自ら活動を体験される佳子さまのお姿に称賛の声が上がりました」

 当日の佳子さまのご様子について、主催のボーイスカウト連盟事務局の担当者はこう振り返る。

佳子さまはお見えになってから5時間ほど滞在されました。かなりの人数の子どもたちが参加していたのですが、その全員にお声がけいただいたのではと思うほど、たくさん声をかけておられました。

 全国から集まったスカウトの子どもたちに“どこから来たのですか?”“普段はどんな活動をしているのですか?”とたくさん質問をしておられた印象です。今回、この行事に初めてお越しいただいたのですが、活動的な佳子さまに、子どもたちも自然と笑顔になっていたように思います」

佳子さまの印象

 加えて、佳子さまの印象について、この担当者が続ける。

「周りを明るく、元気づけてくださる方だなと感じました。佳子さまは、ご視察だけでなく、子どもたちと一緒に身体を動かしながら、プログラムに参加してくださいました。カレーを配膳されたほか、巨大ランタン作りもお手伝いしていただいて。ランタンを作って、最後に側面に寄せ書きをしたとき佳子さまは“アグーナリーでみんなが楽しめますように”と書いておられて……。一人ひとりにお気遣いくださるご様子に、私も勇気づけられました」

 佳子さまは、かねて障害のある人々に関する行事に積極的に出席してこられた。

「高校生が手話を取り入れた演劇やダンスの表現力を競う『全国高校生手話パフォーマンス甲子園』には、'14年の第1回大会から、新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となった2回を除き、毎年、開催地である鳥取県に足を運ばれています。また、全国の高校生が演題に合わせて手話でスピーチを行う『手話によるスピーチコンテスト』には'22年から出席を続けており、昨年の大会では、7分間の挨拶をすべて手話でこなされました」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 海外へ赴かれる際は、その国の手話を習得し、現地の耳の不自由な人々と交流されたことも。

「今年5月、ギリシャを公式訪問された際、佳子さまは現地にある国立の、ろう者を支援する施設を訪問されました。そこで、日本語の手話とは異なるギリシャ語の手話で挨拶をし、現地の人は驚いたそうです。また、昨年11月に南米のペルーを訪問された際も、現地の手話を使って、耳の不自由な子どもたちと交流されたのです」

 公務以外でも、佳子さまはろう者に寄り添ってこられた。

「佳子さまは、手話通訳の世間への認知や聴覚障害者の自立を推進する『全日本ろうあ連盟』の非常勤嘱託職員として'21年から勤務されています。就職されてしばらくは新型コロナウイルスの影響でテレワークが続いていたようですが、最近は不定期ながらも、新宿区内のオフィスに出社されているようです」

困難にある方々に寄り添う

 手話に関する公務以外にも、積極的に参加してこられたのは、社会的に弱い立場にある人々に関連する行事だ。

障害のある人々が音楽とダンスを楽しむことを目的とした『ドレミファダンスコンサート』にも毎年のように出席されていて、今年7月の大会で5回目となりました。毎回客席では、音楽に合わせて手拍子を送られたり、ポンポンを振られたりと、楽しげなご様子で。佳子さまはダンス経験がおありですから、コンサートを毎年楽しみにされているのかもしれません。

 常に障害のある人々に意識を傾けてこられた佳子さまは“困難にある人に寄り添うこと”を皇族としてのテーマとされているように思います

 名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、こうした佳子さまの姿勢には、ある方の姿勢が強く影響を及ぼしていると話す。

「明治以降、皇室は社会的に困難にある方々に目を向け、寄り添ってこられました。特に、障害のある人々に目を向けてこられたのが今の上皇ご夫妻だと思います。ご夫妻は、今までスポットが当たらなかった人々に積極的に歩み寄り“国民と苦楽を共にする”という姿勢を貫いてこられました。ご夫妻のそうしたご姿勢が、佳子さまにも影響をもたらしているのだと思います」(河西准教授、以下同)

 上皇ご夫妻から受け継いだ視点は、佳子さまの“使命”といえるのかもしれない。

「皇室の方々は、それぞれのカラーや興味関心に基づいて公務を担われます。佳子さまの場合は、ジェンダー平等や障害者に関連する公務を多く担っておられます。これには、ご自分の興味関心も影響しているでしょうが、佳子さまが“困難にある方々に寄り添う”という皇室の重要なテーマを引き継いでおられるからともいえるでしょう」

 見いだされた皇族としてのテーマは、佳子さまにとって大切な居場所なのだろう。

河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数

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