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「やっと“中年”といわれる年齢になったと実感」松岡昌宏、特別な作品を語る

週刊女性PRIME / 2024年8月25日 18時0分

松岡昌宏(47)撮影/渡邉智裕

「自分自身をもっとスケールアップさせたいとは、あまり考えていないですね。別にあぐらをかいているわけではなくて、“あれを目指して、もっとこうして”ということは、これまでにやってきたので。あらかたの準備が整っている今は、楽しみながら演じることで、芝居の深みが増していったらいいなと思っています。まさに、今回の深煎りコーヒーみたいなビターな作品に挑戦することで」

松岡昌宏に聞いた続編決定時の感想

 傑作警察ミステリー小説をドラマ化し'21年からWOWOWで放送・配信された『連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル』。この作品で主人公の佐良正輝を演じ、俳優としての評価を高めたのが松岡昌宏。警視庁職員の不正を取り締まることから“警察内の警察”といわれる警務部人事一課(通称“ジンイチ”)の監察係員・佐良が未解決事件の真相に迫っていく社会派作品が、リアリティーや緊迫感をスケールアップさせ帰ってくる。

 待望の続編『連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』の制作が決まったときの感想を聞くと、意外な言葉が。

「完結した作品と受け止めていたので、びっくりしました。ここから、どう展開させていくんだろうと思って。視聴者の方から支持していただけたのは、純粋に面白かったからだと思います。あんなに画にこだわりのある監督も珍しい。内片(輝監督)マジックというか。映像も素敵ですしね」

 自身にとって特別な作品だと語る『密告はうたう』シリーズ。

「いままで経験したことのない社会派作品。こういったものも経験できる年齢になったんだなと思いました。前作の撮影をしたときは42歳くらい。やっと、世間的に“中年”といわれる年齢になったと実感することができました」

 パート2の撮影に入る前の衣装合わせの段階で、佐良が自身の中に戻ってきたことを感じたという。

「佐良には、これといった魅力はないです(笑)。僕の周りにはいないタイプで、あんなに我慢強い人は見たことがないし、長生きできないと思いますね。だって、耐えること以外がない人だから。くすりと笑うこともないし。生まれ変わっても、佐良の人生だけは嫌だということは自信を持って言えるかな(苦笑)」

これまでの作品の中でつらいものだった

 前作で佐良は、親しくしていた後輩刑事・斎藤がなぜ目の前で殉職しなくてはならなかったのか、ひとつの答えにたどり着いた。今作では、1通の密告から浮上した特殊詐欺捜査の情報漏洩事案をきっかけに、斎藤の事件の真相も明らかにされていく。

「これまで経験してきた作品の中で前作と今作が1番か2番目につらいものでした。このドラマは、追い詰められるんです。逃げ場がない。ほかの映像作品では、現場に行ってから“今日も頑張りましょうね”で始めるタイプなのですが、この作品は違う。まず、朝起きたときにセリフを言うんです。伝わりにくいものや、覚えにくいセリフを布団の中でブツブツ、ブツブツ言ってから起きる。ゆとりみたいなものはこの作品にはそぐわなくて、悲しい、苦しいという感情を持ち続けるためにも、こんな作業が必要でした。それを3か月続けたら、疲れますよ」

 佐良となるため自身を追い詰めていく日々の中で、くすっと笑ってしまった瞬間があったかを聞くと、

「撮影の合間に共演者の方とお話ししてリラックスさせていただくことはありました。あとは、池鉄(池田鉄洋)さんの顔を見たときかな(笑)。僕の中では、城島(茂)に似た存在で。前作と今作の撮影の間に、(松岡主演の)『家政夫のミタゾノ』で共演させていただいたこともあって心を許せるというか。

 “相変わらず(マキタスポーツさんの)芝居はいいよね”ってしきりに言う池鉄さんに“うるさいな”ってツッコんだりして(笑)。そうやって、息抜きしていました」

死を強く意識する瞬間を迎えたとしたら?

 前作に続き、仲村トオルや泉里香、池田鉄洋が出演するほかに、佐良の同僚役で浜中文一、マキタスポーツが“ジンイチ”の新たなメンバーとして加入。自身の身にも危険が迫る捜査を開始することになる。

 もし、死を強く意識する瞬間を迎えたとしたら、どんな環境に身を置きたいかを質問すると、

「昔から死は意識していますが、最後の瞬間にこうしたいと考えることはないですね。ただ、苦しみたくないというのはあるので、死を強く意識したらすぐに終活すると思います。あとは施設で、いいヘルパーさんに看取ってもらえたら十分。それは、昔から変わらない。最後に看取ってくださった方には、枕元に置いたお礼(100万円)を渡すということは、ずっと公言しています(笑)」

 “ジンイチ”に身を置く佐良は、関係者を疑うことから捜査をスタートさせる。人を信じることと、疑うこと、松岡にとって気持ちが楽だと感じるのはどちらなのだろうか?

「誰かを疑ったり、あの人は気に食わないと言ったりしているときに人はパワーを使う。嫉妬や悲しさを感じたときは疲れますよね。だから、なるべくそういう負の感情には触れないで生きていきたい。人が好きで、人を見ていて、人を演じることを仕事にしている。だから、人を疑うことをしないようにしているというか、“人間なんて、そんなもんだろう”と思っている節があるかもしれない」

 俳優・松岡が表現する人(=佐良)が、どんな生きざまを見せてくれるのか楽しみだ。

この夏の予定は?

『ザ!鉄腕!DASH!!』でつくっている田んぼをチェックしに行くくらいかな。あとは、国内旅行に行けたらいいね。ただ、夏にかかわらず、しょっちゅう行っているから特別な感覚があまりないけれど(笑)。北海道でさえ、暑いから。真夏は動かないと思う。

今作から浜中文一とマキタスポーツが仲間入り

 文ちゃんは、自分を客観視して冷静で、とても地に足のついた青年。昔から、お芝居がうまいと有名だったし。何度か舞台も拝見していますし、素晴らしい俳優さんなので一緒に芝居ができて楽しかったです。

(マキタスポーツは)相変わらずひょうひょうとされていて。独特な色というかキャラクターでいらして、いいですよね。

ヘアメイク/赤塚修二 スタイリスト/井元文子

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