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「謝罪されても安心していい相手ではない」フワちゃんがやす子を再び“傷つける”可能性

週刊女性PRIME / 2024年8月23日 16時0分

フワちゃん、やす子

「ヤバい女になりたくない」そうおっしゃるあなた。有名人の言動を鋭く分析するライターの仁科友里さんによれば、すべてのオンナはヤバいもの。問題は「よいヤバさ」か「悪いヤバさ」か。この連載では、仁科さんがさまざまなタイプの「ヤバい女=ヤバ女(ヤバジョ)」を分析していきます。

第103回 フワちゃん・やす子

 お笑い芸人フワちゃんによる、X(旧ツイッター)上でのやす子への不適切発言。事態を重く見たニッポン放送は「フワちゃんのオールナイトニッポン0」の番組終了を発表、フワちゃんの出演していたGoogleピクセルのCM動画も公開停止となるなど、厳しい判断がなされました。フワちゃん本人もヤバいと思ったのでしょう。削除し「ご本人に直接謝ります」とXで告知。やす子の所属事務所によると、実際に謝罪はあったそうです。しかし、フワちゃんに対する非難の声は高まり続け、とうとうフワちゃんは芸能活動の中止を発表したのでした。

やす子にとって“やられ損”

 一応の解決がついたことを蒸し返すのもアレですが、フワちゃんはやす子の先輩ですから、先輩が直接会いに来て謝っているのに「会いたくない」「絶対に許さない」とは言えないでしょう。また、ネット民の習性として、「児童養護施設で育ったのに、がんばっているやす子、かわいそう」と最初は肩入れしすぎるくらいやす子の味方をするけれども(裕福な家庭に育った人に対しても、誹謗中傷は許されないはずです)、それに飽きると、今度は「ひどいことをされるのは、やす子にも問題があるんじゃないか」と責めだしたり、「どうして許したんだ」とか、反対に「許してやれよ」と絡んでくる人もいます。やす子にとって、今回のことはまったくもって“やられ損”ではないでしょうか。

 芸能人にとって、セルフプロデュース能力は大事な要素ですが、爆売れしていたフワちゃんはこのあたりの嗅覚がすごいと言えるでしょう。2020年9月16日放送「あちこちオードリー」(日本テレビ系)によると、フワちゃんのブレイクのきっかけは、日テレの特番である「DAHでイッテQ!行列のできるしゃべくり系人気番組№1決定戦」で、「狙いは賞レースよりも、日テレ」と、日テレをつかめば売れるという“秘策”を明かしています。このあたりのフワちゃんの先見の明は群を抜いていて、フワちゃんは、実際に同局の「行列のできる相談所」に出演するなど、有言実行で日本テレビの懐にうまく飛び込んだようです。芸能事務所に所属せず、自由な芸風でフリーに活動してきたようにも見えるフワちゃんですが、日本テレビという大組織や、指原莉乃、有吉弘行、アンミカなど大物芸能人との交友を明らかにするなど、自分の存在価値を高めてくれる人、自分を甘やかしてくれる人を見極める目は確かなようです。

 攻略すべき人や組織をかぎ分けるだけでなく、フワちゃんはSNS使いの名手として知られています。そのため、自分の身元を明らかにした状態で、全世界に見える形で暴言をはくなどという初歩的なミスを犯すとは考えづらく、フワちゃんは裏アカウントで投稿したつもりが“誤爆”したのではないかと推測されていました。しかし、フワちゃんの所属事務所ははっきりとこれを否定。フワちゃんは、やす子への不適切な発言は、「アンチならこういう」と仮定して作って周囲の人に見せたもので、操作ミスにより投稿してしまった、つまり、アクシデントなのだと説明しています。ちょっと苦しい言い訳ではないかと思いますが、まぁ、信じることにしましょう。

もともと謝る能力を持ち合わせていない

 仮にフワちゃんの言うように、今回の不適切な投稿が全く悪意なくなされたことであっても、フワちゃんは謝罪をしなければならない。ですが、誰にとっても謝罪というのは難しいもので、結局はやらかした側の気持ちの押し付けになりがちです。

 特にフワちゃんの場合、もともと謝る能力を持ち合わせていない、もしくは相手がなぜ怒っているのかを理解する能力が弱いのではないでしょうか。私がそう思ってしまうのは、過去にこんな番組をみたからなのです。2020年12月17日放送の『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)に出演したフワちゃんは、バイトを15回クビになる経験をしており、その時の経験から「今まで怒ってきた人を、種類別に分類してみた」と発言しています。それでは、どんな時にフワちゃんが怒られたのか、具体的なエピソードでみてみましょう。居酒屋でバイトをしていた時、男性の先輩にため口で「NEWヘアスタイル、超かわいいね」「私のオススメのヘアピン、絶対つけたら超かわいいと思うよ」と距離感近めで話しかけていたそうです。しかし、先輩は髪を切っていないし、後輩からタメ口をきかれていい気分はしなかったのでしょう、「いい加減にしろよ」「俺はいいけど、他の人だったらマジギレされるよ」と怒られたそうです。フワちゃんは、「俺はいいけどと言われても、うのみにするな、フツウにキレてるぞ、謝ってすぐ行為をやめよう」とまとめていましたが、自分が先輩を怒らせるようなことをしたことには触れず、先輩には騙されないぞと言わんばかりの物言いに驚きました。

中途半端な謝罪で傷つくのは、やす子

 この他にも、お客さんに出す料理を運んでいる最中に、つまみ食いをしてしまい、先輩に「おまえ、この間も・・・」と過去のことを蒸し返して怒られることがあったそうですが、「先輩が穏やかな時に謝りにいくしかない」と結論づけ、つまみ食いをやめようとは思わないようです。「相手が悪い」という他責思考も強いようで、バイト後に飲みに行くほど親しい先輩に、ハンディ(注文を受けるための携帯端末)を所定の場所に戻さなかったことで怒られると、「気分屋激切れタイプ」「マジでその日にキレるポイントが違うから、怒られるか怒られないかは運」とし、「先輩が見ていないときに、アッカンベーをする」と“仕返し”することも明かしていました 。つまみ食いや、みんなが使うものを元に戻さないなど、明らかに自分に非があることにも気づかず、「相手が気分屋だから、相手が悪い」と考え、形だけの謝罪をするフワちゃんに、きちんとした謝罪ができるのか私には疑問です。繰り返しますが、中途半端な謝罪で傷つくのは、やす子なのです。

 フワちゃんの特徴の一つに「原因を作ったのは自分なのに、相手の名前をテレビでさらして、悪者っぽくする」ことがあげられるのではないでしょうか。5月1日放送『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)に出演したフワちゃんは、「ナンちゃんにブチギレられた」と明かします。 ウッチャンナンチャン・南原清隆と言えば温厚と言われていますが、『ヒルナンデス』(日本テレビ系)の空き時間に、プロレスに挑戦中のフワちゃんと、プロレス好きなナンチャンが組み合ったところ、フワちゃんの手がナンチャンの鼻を直撃してしまい、ナンチャンは鼻を押さえたまま、裏にいってしまったそう。後でフワちゃんのマネージャーが菓子折りを持ってお詫びに行ったそうです。このエピソードを、フワちゃんは「ナンチャンにブチギレられた」と言い、同番組司会のかまいたち・山内健司に「ブチギレられてはいない」と指摘されていましたが、本当にそのとおり。

 上述したとおり、フワちゃんはバイトを15回もクビになるなど、上の人に怒られまくる経験を多数しています。一度怒られたら、もう怒られるようなことはやめようとフツウは思うものですが、フワちゃんの場合、どうして自分が怒られているのかがわからないため、こうやって相手をちょっと悪者にして、「ヤバい人に遭遇してしまった」と自分を納得させるクセをつけてしまったのではないでしょうか。もしそうなら、なぜ自分が芸能活動を休止するようなことになってしまったのか、本当の意味で理解しておらず、「バレちゃったのがヤバかった」くらいの理解かもしれません。もっとも、この性質にはプラスの面もあり、自らの過失からバッシングされてもそれほどダメージを受けませんから、ある意味、芸能人向きの性質と言えるかもしれません。それだけに、やす子側からすると注意が必要な部分もあり、ほとぼりがさめたころ、「あの時のやす子はヤバかった」と一方的にさらす可能性はゼロではないでしょう。謝罪が済んでいるから、安心していい相手ではないと私は思います。

この人ヤバいと思ったら、逃げるに限ります

 やす子本人はX(旧ツイッター)で、「私はSNSは明るい言葉を発信したいと思っているので、今後は言及しません」と自分の中ですでに解決したことを報告しています。他人が口を出すのもアレですが、それがいいと思います。概して、平気で相手を傷つけることができる人というのは、自分は痛くもかゆくもありませんから、傷つけたこと自体すぐに忘れてしまうし、故に繰り返すのです。ですから、無理して許すとか許さないとか考えずに、関わらないのが一番。まじめな人ほど、自分が嫌われるようなことをしてしまったのではないかと原因を探しがちですが、そんなことは考えてもわかりませんし、仮に原因があったとしても、SNSでその人に見える形で世界に向けて不適切な発言をする人のほうが明らかにヤバいのです。芸能人として売れることはもちろんいいことですが、それに伴い、ヤバい人との遭遇率も上がっていくものかもしれません。売れっ子芸能人であろうと、一般人であろうと、この人ヤバいと思ったら、逃げるに限ります。逃げに逃げて、やす子には100キロマラソンを無事に完走してほしいと思います。

<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」

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