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《自民党総裁選》小泉進次郎のセクシー内閣爆誕なるか、“もし進”で起きる3つの危機

週刊女性PRIME / 2024年8月29日 6時0分

小泉進次郎

「今、43歳ですけど、仕事のさまざまな判断、決断をいちいちオヤジに仰ぎますか」

 8月10日に配信されたラジオNIKKEIのポッドキャスト番組で、小泉進次郎元環境相はそう語った。

自民党総裁選の行方

 岸田文雄首相は8月14日、自民党総裁の任期満了とともに退陣することを表明し、総裁選に向けた動きが活発化している。

 各報道機関の世論調査では、総理にふさわしい人物として常に上位に名を連ねている進次郎氏。しかし、父親の小泉純一郎元首相は、

「進次郎は50歳になるまで総裁選に出さない。本人にも、そう伝えている」

 と、5月に行われた政治家たちとの会食で、そう語っていたという。冒頭の進次郎氏の発言は、こうした“オヤジ”の言葉を否定したもの。

「進次郎さんの閣僚経験といえば、安倍晋三内閣で環境相を務めただけ。純一郎元首相としては、もっと経験を積んでほしいと思っていたのでしょう。変に出しゃばれば、老練な議員にいいように使われ、未来の芽をつぶされてしまう可能性がある。環境相時代には、さまざまな批判を受けることもありましたが、いまだ知名度は高く、国民からの支持もある。純一郎元首相としては、“勝負”はまだまだ先だと考えていたのでしょう」(全国紙政治部記者)

 進次郎氏が「ポスト岸田」に就けば、自民党の総裁として、さらに総理大臣としても史上最年少を更新する。見込みはあるのか。

「進次郎氏が勝つ可能性は非常に高いと考えている。しかし、進次郎政権が発足しても短命でしょう」

 もし進次郎氏が首相になったら─の“もし進”があると話すのは、元参議院議員でジャーナリストの有田芳生氏。かなり厳しい評価だが、その理由について有田氏が話を続ける。

「彼は非常に勉強家なんです。例えば、いい記事を書く記者に会って文章の書き方を勉強したり、若手のカメラマンに会ってその世界について聞いたりするなど熱心です。ただ、学んだことが身についていない。だから国連の会議で“セクシー”と発言するなど、気の利いたことを言おうとして、空虚な言葉が飛び出すのです。人生経験も少なく、言葉が軽い。首相になっても、国民は期待を裏切られていく形になって、政権は終わりを迎えると思います。だって、彼に中身がないのですから

 進次郎氏で思い出すのは、2019年に米ニューヨークで開催された国連の気候変動サミットでの発言だろう。

“もし進”で訪れる3つの危機

「気候変動問題に取り組むことは、楽しく、かっこよく、セクシーであるべきだ」

 この発言の意図を記者団に問われると、

「それをどういう意味かって説明すること自体がセクシーじゃないよね」

 などと回答。こうした発言は、国内だけでなく海外メディアでも大きく報じられ、その資質に疑問符がついた。そんな“セクシー内閣”が誕生すると、日本に3つの危機が訪れる可能性がある。

 1つ目は外交問題だ。

 政治ジャーナリストの田中良紹氏は、こう話す。

「今、世界情勢は大きく変わろうとしています。アメリカが力を失い、中国やロシアが台頭してきている。だからこそ今回の総裁選は、習近平やプーチンなどと対等に渡り合えるのかということがメインテーマになるはずなのですが……。仮に進次郎氏が首相になったとき、閣僚経験が環境相だけの彼に、はたしてその力があるでしょうか」

 中国やロシア、そしてアメリカの要求をうまくかわせる首相でなければ、日本が食い物にされかねない。これに伴い2つ目の危機、経済状況の悪化が起こるかも……。

「進次郎氏の父・純一郎元首相は、結局のところアメリカの言いなりでした。純一郎元首相は、アメリカが出す年次改革要望書を、言われるままに実行したんです。それによって日本の地方経済は疲弊し、デフレが今も尾を引いている状況です」(田中氏)

 経済が悪化すれば、私たちの生活はさらに苦しくなる。進次郎氏に列強と渡り合う力量があるかは未知数だが、さる政界関係者はこう話す。

「進次郎は、妻に頭が上がらないんです。そんな彼に、外交は期待できないでしょう」

 2019年、進次郎氏はキャスターだった滝川クリステルと結婚。2020年に息子が、2023年には娘が誕生している。

「進次郎も公に語っていることですが、長男を幼稚園に毎朝送ったり、滝川さんが仕事のときは早く帰って自宅で子どもの世話をしたりするなど、奥さんにそうとう気を使っている。仕事においても滝川さんの了承が必要なことがあるようで、内容によっては“妻がちょっと……”と断るようです。妻が怖くて総理大臣が務まるのでしょうか」(同・政界関係者)

 進次郎氏が首相になった際には、滝川が“陰の実力者”なんていわれたりするかも。

 とはいえ、幼子を抱えた首相が誕生すれば、長らく行われてきた“おじさん政治”からの脱却により、国民の信頼を少しずつ取り戻せるかも。だが、ここに3つ目の危機が潜んでいる。

燻ぶり続ける“裏金問題”

「今回の総裁選では、菅義偉前首相と森喜朗元首相が進次郎氏を支援していますが、森元首相は裏金還流を主導した人物としても名前が挙がっています。それなのに、自民党は森元首相を国会に呼んで説明させなかった。進次郎氏が首相になったら、裏で森元首相が実権を握るはずです。そうなると、自民党は何も変わらないことになる」(前出・田中氏)

 森元首相は、裏金事件への関与を否定してはいるが、今も明確な説明はしていない。疑惑は燻り続けている。

 進次郎氏は、冒頭の配信番組でこうも語っていた。

「私も自民党所属議員のひとりとして、総裁選を日本の政治不信の払拭につなげるように関わっていきたい」

 しかし、疑惑の人物・森元首相が進次郎氏を支援しているとなれば、その言葉は偽りにしか聞こえない。

 こうした状況に強い危機感を覚えた一部の議員は、進次郎氏の対抗馬として、ある人物を推す。それが“コバホーク”こと小林鷹之氏だ。

 小林氏は、東大から財務省に入省後、2012年に自民党から出馬し初当選。第2次岸田内閣では、経済安全保障相に抜擢されて初入閣した若手のホープだ。小林氏は、8月19日に会見を開き、総裁選に出馬する意向を明らかにした。ただ、ここでも暗躍する人物がいるという。

「それが福田達夫氏です。達夫氏は、祖父が福田赳夫元首相で、父親が福田康夫元首相という2人とも首相経験者。達夫氏は、進次郎氏を潰すために小林氏を出馬させたのですが、狙いは裏で糸を引く森元首相です。達夫氏の祖父・赳夫氏は、安倍派の源流である『清和会』をつくった人物で自民党政治の刷新を訴えていました。だからこそ、清和会を裏金政治の派閥にした森元首相が許せないのだと私は見ています。いまだキングメーカーとして暗躍する森元首相の影響力を排除しようとする、若手による自民党改革の動きなのです」(前出・田中氏)

 総裁選は9月12日告示、同月27日投開票。どうなる、ニッポン─。

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