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パラ・車いすテニスで決勝進出の小田凱人、『24時間テレビ』出演させた日テレは“完無視”で放送ナシ

週刊女性PRIME / 2024年9月6日 17時30分

車いすテニス・小田凱人選手

試合はあるけどテレビ放送はないらしいです。多分試合は日本時間日曜日のゴールデンタイム。なんのためにメディアに出て、演出してきたか分かんなくなりそうだけど、これが現実。とりあえず試合で魅せます

 9月1日(現地時間8月31日)、パリ・パラリンピック「車いすテニス男子シングルス」2回戦を前に、試合のテレビ中継がないことを嘆き、悔しさを滲ませていた18歳の小田凱人(ときと)選手。

 その悔しさをバネに、パラ初出場ながらも全仏オープン王者の実力を発揮して、三木拓也選手と組んだ男子ダブルス、そしてシングルスでも決勝進出と快進撃を続けている。

 すると小田選手の発言の影響もあったのか、NHKは急きょ9月6日(日本時間)に行われるダブルス決勝を、上地結衣選手が出場する女子シングルス決勝とともにEテレ・サブチャンネルでの放送を決定(20時30分〜)。9月7日の男子シングルス決勝(20時30分〜)も放送される見込みだ。

 ところがーー、【なんのためにメディアに出て、演出してきたか】との小田選手の落胆に、大きく関わったとされるテレビ局は試合を放送しない。8月31日から9月1日にかけて『24時間テレビ47』を放送したばかりの日本テレビだ。

昨年の『24時間テレビ』に出演した小田選手

 チャリティーマラソンではピン芸人・やす子が両国国技館に用意されたゴールテープを切り、大団円を迎えるとともに多額の募金を集めた『24時間テレビ』。しかし、3日前には“ひろゆき”こと西村博之氏がパラリンピック開幕を受けて、

《24時間テレビで障害者を取り扱うなら、パラリンピックを中継すれば良いのに。。。》

 と苦言を呈すると、SNSユーザーから多くの賛同が寄せられた。

 実は小田選手、“障害を持つ身”として2023年の『24時間テレビ46』に出演している。少年時に骨肉腫を発症したことや闘病生活、車いすテニスの“レジェンド”国枝慎吾氏に憧れて競技を始めたことなど、VTRやインタビューで小田選手の人生を演出。

 さらに国技館に特設コートを用意してはサーブやラリーを披露させ、当時17歳のプレーを目の当たりにした司会の羽鳥慎一、水卜麻美アナら出演者も迫力に歓声を上げたものだった。

 そして今年の『24時間テレビ』が放送された9月1日、やす子がフィナーレに向けて走っていた一方で、まさに男子シングルス2回戦に臨んでいた小田選手。日テレは試合に触れることなく、自局の大イベントに没頭したわけだ。

 小田選手が出場するダブルス、シングルス決勝が行われる9月6日、9月7日の同時間帯、日テレはそれぞれバラエティ番組『沸騰ワード10』、音楽番組『With MUSIC』を放送する。

日テレはパラを“完無視”していない

「それでも日テレさんはパラを追いかけている方ですよ」と擁護するのは、スポーツ・報道番組に携わる制作会社ディレクター。

「朝の情報番組『ZIP!』ではパリ五輪に引き続き、『ZIPARIS』コーナーで日本選手団のメダルラッシュを逐一放送しています。小田選手の試合も過去インタビューを交えて伝えていますし、決して“完無視”しているわけではありません。

 ただ五輪と比較すると注目度がどうしても落ちてしまうだけに、放送権やスポンサーとの兼ね合いもあって、おいそれとパラ中継に切り替えるわけにいかない事情もあるんです。それでも小田選手が“2冠”を達成した暁には、スタジオで盛大に出迎える準備は整えていると思いますよ」

 車いすテニスの決勝戦がNHKで放送されることを受けて、

【この放送に関わる全ての人に感謝致します。なので存分に暴れさせていただきます】

 感謝の意をSNSで述べた小田選手。その言葉は日テレにも向けられているのだろうか。

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