「最も総理に近い女性」《自民党総裁戦》野田聖子は断念!高市早苗、上川陽子に秘められた可能性
週刊女性PRIME / 2024年9月11日 9時0分
9月12日から始まる自民党総裁選。27日には次の首相が決定するが、注目されているのは日本初の女性首相候補たちの存在。
「岸田さんで下がりきった自民党の支持率を回復するにはもう女性首相しかないんじゃないか、という声が一部から出ています。真っ先に出馬を表明した小林鷹之さんは知名度も人気もないですし、小泉進次郎さんにいたっては発言がSNSでネタ化されています。立候補するのに推薦人20人が必要だというのも結局は派閥頼みじゃないかという」(政治ジャーナリスト)
女性の中で最も総理に近い政治家は
立候補を表明した野田聖子氏(のちに断念)、出馬表明した上川陽子氏と高市早苗氏。女性首相に最も近いといわれる3人のことを掘り下げると─。
「上川さんは女性の中では最も総理に近いと思います」と話すのはジャーナリストの渋井哲也さん。現候補者の中では最高齢の上川氏の経歴は華麗なるもの。
「中学から名門、雙葉学園(静岡)を経て、東京大学に進学、日本女性初のハーバード大学ケネディスクールを卒業しています。その後三菱総合研究所研究員となり、娘2人を育て上げてから政界に進出しています」(全国紙記者)
彼女の魅力はなんといっても、忖度しない決断力。
「'96年の初出馬は無所属で5位と惨敗。'00年の衆院選で初当選するものの、当時の森喜朗政権で起きた『加藤の乱』に直面。不信任案には反対を投じたものの、森元首相に関しては一貫して批判していたのが印象的でした」(同)
その決断で、命を狙われることも辞さない。
「法務大臣に在任中、歴代の男性大臣が尻込みしていた麻原彰晃らオウム真理教幹部の死刑執行を決断したことです。オウムの残党から復讐されるとの噂もあり、生涯SPがつく待遇となった。当時の安倍首相が『彼女は大したものだ』とたたえたほど。
外務大臣としても持ち前の英語力で通訳なしで相手と堂々と渡り合えるし、実力で地位を勝ち取ってきた上川さんはポスト岸田に限りなく近い」(渋井さん)
「3人の中では最も首相から遠い」と、前出の渋井さんが予想するのは野田氏。
前回の自民党総裁選に立候補し、岸田首相に敗れた。'87年に当時26歳で最年少の岐阜県議会議員となり、'93年に自民党の公認を受け、祖父の地盤を引き継ぎ政界一筋で生きてきたエリート。
失われた30年に終止符を打てる女性政治家は
「田園調布雙葉出身で何不自由ないお嬢様として育った彼女は、高校を中退してミシガン州ジョーンズヴィルハイスクールを卒業。帰国生枠で上智大学に入学し、卒業してからは帝国ホテルに入社。'84年に母方の祖母、野田光さんの死去に伴い、祖父で政治家の野田卯一氏の養子となりました」(全国紙記者)
'96年の第2次橋本(龍太郎)内閣で郵政政務次官に就任。'98年の小渕内閣では当時閣僚史上最年少の37歳で郵政大臣に抜擢された。このまま出世街道を邁進すると思われたが……。
「'05年の小泉(純一郎)内閣で郵政民営化に反対に回った野田さんは事実上、干されてしまった。ただ、最後まで『竹中(平蔵)プランはダメ』と言い続けたことは評価に値するものだと思います。今私たちの生活を苦しくしたのは小泉・竹中路線だったんですから」(同)
離党を余儀なくされたものの、'06年に復党。このころから政治よりも私生活が騒がれていく。
「'10年にアメリカで卵子提供を受けて体外受精を実施して妊娠・出産した野田さんですが、生まれた長男には重い障害がありました。長らく事実婚だった男性が元反社会勢力だったことも話題となり、長男が誕生したことで籍を入れたことにも批判が高まりました。この夫がいる限り、野田さんが首相になるのは難しいのではないでしょうか。
野田さんは不妊治療や子育てで苦労している分、女性の気持ちがわかるし、党内の男性に媚びない強さもあります。ただ、本人は総理になりたいというより影響力を保ちたいだけのような気がします」(渋井さん)
「アベノミクス路線を最も踏襲しているのは高市さんでしょう。安倍さんの後ろ盾を失ったが、党内からも世間からの人気も高い」
と、前出の渋井さん。女性総裁候補に野田氏とともに、常に名前が挙がる高市氏。同学年でもある2人は対照的な経歴。
「'93年に初当選を果たし、'06年の第1次安倍内閣で初入閣した高市さん。目標とする政治家はイギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーということで自身も女性首相への野心は十分。
警察官の母親を持つ共働き家庭に育った高市さんは、神戸大学を卒業後、松下政経塾に入塾し、政治を学びます。'89年、テレビ朝日のキャスターとなり、蓮舫さんと共に深夜番組を担当したことも。テレビに出演したのは、おそらく政治家として顔を売るためだったのでしょう」(全国紙記者)
高市氏の強みは、
「今回総裁選に出馬している他の面々を見ると、財務省の誤ったレクチャーを受け、岸田首相路線を貫いています。一方で高市さんはそれに早くから『ノー』と言っていた。失われた30年に終止符を打てるのは『サナエノミクス』が実現できそうな高市さんだけだと思いますね」(同)
上川陽子 生年月日:1953年3月1日(71歳) 出身地:静岡県
最終学歴:東京大学→ハーバード大学 家族構成:夫、長女、次女
初当選:2000年6月(静岡1区) 主な閣僚経験:法務大臣、外務大臣
野田聖子 生年月日:1960年9月3日(64歳) 出身地:福岡県
最終学歴:上智大学 家族構成:夫、長男 初当選:1993年
主な閣僚経験:郵政大臣、内閣府特命担当大臣
高市早苗 生年月日:1961年3月7日(63歳) 出身地:奈良県
最終学歴:神戸大学 家族構成:夫 初当選:1993年7月
主な役職:内閣府特命担当大臣、総務大臣
気になるあの問題は?
1)「愛子天皇」が実現しそうなのは?
「野田さんは女性・女系天皇に賛成の立場。高市さんは女系天皇には反対と語りましたが、『天皇の娘である愛子さまは男系女子。愛子天皇には賛成の立場』と表明しています。上川さんは言及していません」(政治ジャーナリスト)
2)増税はどうなる?
「高市さん、野田さんは財務省の言うことを聞くような人ではないので、このままの岸田路線ということはないでしょう。一方で上川さんは今は受け流して聞いているが自身が首相になったら急に一変する可能性がある。心のうちが読めないところがあるからわかりませんね」(同)
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