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《茨城》女子高生に不同意性交容疑で逮捕の最年少町議が配信していた「YouTube動画の中身」

週刊女性PRIME / 2024年9月27日 5時0分

当選1回目の茨城県境町議・佐怒賀康輔容疑者(同町のホームページより)

「すごくいい人ですよ。いつもニコニコ笑っていて、散歩中に会うと向こうからあいさつしてくれる。最近は田舎でもあいさつする人が減っているけど、若いのに礼儀正しい。同じ町内会じゃないのに……」

 それだけに、事件には驚いたと、地元に住む男性は言う。

被害女性のスマホを初期化

 東京・練馬区のカラオケ店で、16歳未満の女子高生に性的暴行を加えたとして、警視庁石神井署は9月16日、不同意性交等の疑いで、茨城県猿島郡境町(さしまぐん・さかいまち)の町議・佐怒賀康輔(さぬか・こうすけ)容疑者(32)を逮捕した。

 犯行は、2023年8月14日のこと――。

「被害者の女子高生とは、その数カ月前にSNSで知り合い、実際に会ったのは何度目かだったようです。当日は待ち合わせをしてカラオケ店に行き、夕刻の約2時間の間に性的暴行に及んだとされています。犯行後、容疑者は女子高生に対して“スマートフォンを初期化してほしい”というお願いをして、女子高生は応じていました。しかし、保護者に打ち明けたことで、約2週間後に警察へ被害相談。慎重な捜査の結果、逮捕に至りました」(全国紙社会部記者)

 スマホ初期化によって女子高生との接点を消し去ろうとしたのか。容疑者は取り調べに対し“黙秘”しているという。

 佐怒賀容疑者が生まれ育った境町の町議会議員に初出馬して初当選したのは、2021年のこと。定数12名のところに16人が立候補し、上位から10番目の577票を集めた。

「町議のほとんどは50代から70代で、若い候補者自体が珍しい。選挙時は20代だった佐怒賀容疑者は“僕は選挙運動はやらないです”と宣言し、街頭演説はいっさいしなかった。ほかの候補者は選挙カーや自転車で町内を回って町おこしの政策などを訴えたのに、あの人は一歩も外を歩かないで選挙に勝った。選挙費用は4万円しか使わなかったというから、若いのに大したもんだと感心していたんですけどね」(地元で商店を営む女性)

「お店を宣伝してあげましょう」と来店

 境町の人口は2万3888人(2024年9月時点)。利根川が流れる緑豊かな田園地帯で、さしま茶やレタスなどの名産品がある。

佐怒賀容疑者が選挙前から取り組んでいたのが、YouTubeやSNSで町内のグルメリポートなどを動画配信することだった。

 容疑者によるグルメリポートを受けたという飲食店の女性が振り返る。

「選挙の1年ぐらい前に“お店を宣伝してあげましょう”と来店し、それ以降も頻繁に来てくれたんです。一番人気のメニューを頼んで、それを食べ終えた後も、ジュースを飲んだり、雑誌を読んだりして1時間以上は帰らない。気さくだけど、遊び人みたいだし、のんびりした人だなあと思っていたら、ある日“町議になりました”と報告に来たんです。いま思うと、選挙前に名前を売る狙いがあったのかもしれません」

 同店はグルメリポート配信後、「YouTubeを見ました」と県外からも来店するなど客数が倍増したという。

 別の女性町民は、

「この町に住んでいても、すべての飲食店に足を運んでいるわけではないから、どんなお店があるのかな? と気になってチェックしていました。町議になる前から容疑者を知っていた町民は、けっこういると思います。最近はグルメリポートに限らず、さまざまな発信をして、議員らしくなってきたなと思っていたんです」

 と話す。

 容疑者がYouTubeなどで自己紹介するところによると、小学生のときは「丸メガネをかけたスポーツ刈りで“のび太くん”みたいな風貌」だった。進学校で知られる県立高校在学時、全国模試で県内トップの成績をとったこともあるという。京都大学への進学を目指したものの受験科目が合わなかったことなどから、都内の専門学校に進学。旅行代理店などに勤務後、地元にUターンしてマーケティングリサーチやウェブメディア運営などを手がける会社を立ち上げた。

 中学・高校と生徒会長を務めたことから『かいちょう』のハンドルネームで動画配信を始め、町の情報誌創刊のためクラウドファンディングを使うなどITを駆使。IT会社の経営と町議という二足のわらじを履く。

若い女性を連れて歩く姿を目撃

 近隣住民らによると、容疑者は両親と実家暮らし。

「ご両親を外食に連れて行くなど親孝行な息子さん。真面目な子です」(女性住民)

「モテないわけではなく、決まった女性がいるみたい。相手が県外に住んでいるため“週末婚”のようにお互いの家を行ったり来たりしているみたいですよ」(別の女性住民)

 町内では、若い女性と連れ立って歩く姿が目撃されている。

 議会では教育福祉常任委員会と広報編集委員会で、それぞれ副委員長を務め、町側に不登校の児童・生徒への対応策を質問するなど精力的に取り組んでいた。

 逮捕を受け、議員としての処分の検討などを同町に尋ねると、

「事件は、報道でしか確認できていません。捜査の行方を見守っているところです。なにしろ初めてのことで、状況確認中という以上のことはないです」(同町総務課)

 町議当選後、容疑者と初めて接した地元商店を経営する男性は好印象を持ったという。

「YouTubeを見ていると伝えたら“ありがとうございます。今度、取材に行っていいですか”と腰が低かった。町に興味を持ってもらえるよう面白く発信するのが上手で、一生懸命だった。議員としてはソフトな印象だったので、事件にはビックリしているし、容疑が事実とすれば残念だ」

 町の魅力を町内外に広く発信するはずが、バッドニュースでにぎわせてしまった。

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