「結婚後も皇族か」石破茂首相ら新リーダーが進める、愛子さまと佳子さま“プリンセスの運命”
週刊女性PRIME / 2024年10月4日 7時0分
9月22日、秋篠宮家の次女・佳子さまは、鳥取県の米子市で開催された『第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園』に出席された。
佳子さまのご様子
「高校生たちが手話を交えながら演劇やダンスを披露する大会で、佳子さまが本大会に足を運ばれるのは今回で7回目。“最高のパフォーマンスができるように応援しています”など、手話を使って高校生にエールを送られました」(皇室担当記者)
開会式の前日には、『植田正治写真美術館』や障害のある人たちの日常生活や社会生活をサポートする事業を行っている『NPO法人 地域活動支援センターおおぞら』などに足を運ばれた。
「障害のある人たちが作業所で作った、お菓子や小物などを販売する事業も行っています。佳子さまは並んでいる商品を見つけると“これは購入してもよろしいのですか”と聞いてくださり、木彫りのペン立てやお菓子など4点ほど購入していただきました」(『NPO法人 地域活動支援センターおおぞら』理事長・植村ゆかりさん)
『植田正治写真美術館』の館長・青井洋一さんは、佳子さまのご様子について、こう話す。
「当日は天気があまり良くなかったのですが、佳子さまをひと目見ようと地域の方々が集まっていました。佳子さまは私たちに挨拶されたあと、集まった人たちに対しても丁寧に挨拶されました。皇室の方はそのような対応をされるのが通例なのでしょうが、行きも帰りも同様に応じられていて、律義な方という印象を受けました」
そんな佳子さまや愛子さまなど、未婚の女性皇族も対象となっている“安定的な皇位継承をめぐる議論”に、再び注目が集まっている。
新リーダーたちが示す皇室への見解
政府が議論しているのは、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、皇族が旧宮家の男系男子を養子に迎える案の2つ。9月27日に行われた自民党総裁選では石破茂氏が当選したが、全国紙政治部記者は、石破氏の皇位継承に関する見解を次のように解説する。
「石破さんは総裁選の序盤、女系天皇の可能性を排除して議論することに違和感を持っている様子でしたが、その後、記者団に“男系男子の伝統は大事にしないといけない”と話すなどトーンダウンした印象です。総裁選に勝つため、保守層に配慮したのでしょう。
ただ、石破さんは女系天皇の可能性を匂わせる発言をするなど、安定的な皇位継承に向けて、女性皇族に目を向けている印象でした。女性皇族が結婚後も皇室に残る案については自民党の見解として容認していますし、女性宮家の創設についても石破さんは容認されるのではないでしょうか」
一方、9月23日には野党第一党・立憲民主党の代表選が決着を迎えた。
「野田佳彦元首相が新代表に選出されました。野田さんは“私は本気で政権を取りに行く覚悟だ”と意志を述べ、“打倒自民党”を早くも掲げています。野田さんはかねて女性宮家の創設に肯定的なだけでなく、女性天皇を認める意思も示しています。
ふたりのリーダーの台頭により、女性宮家の創設が本格的に議論され、愛子さまと佳子さまは結婚後も皇室に残り続ける可能性が高くなったのではないでしょうか」(同・全国紙政治部記者)
現実味を帯びてきた女性宮家だが、その利点とは─。
「メリットは公務を担う人が増えるという点。逆に、皇族が増えるに伴い、国費の負担が大きくなるというデメリットもあります。宮内庁の職員や移動に使う車、お住まいなどの不動産関係の整備も必要になります。
さらに、皇族費などの直接的なお金もかかることになります。単純に女性皇族が結婚後も皇室に残り、女性宮家を創設するというところだけを見ると、そうしたメリットとデメリットが生まれるでしょう」(皇室ジャーナリスト、以下同)
女性宮家を創設したとしても、秋篠宮さまから悠仁さままでの皇位継承が揺らぐことはないという。
「自民党と立憲民主党の見解として“悠仁さままでの皇位継承順位は揺るがしてはならない”という点は一致しています。石破さんや野田さんが主張しているように、女系や女性天皇が認められる可能性もあります。
ただ、仮に認められたとしても、その対象は愛子さまではなく、悠仁さまの次の世代の話になります。今のうちに対策を打たなければ、悠仁さまの結婚も難しくなるでしょうし、お相手の方も雅子さま以上に出産のプレッシャーを背負うことになるでしょう」
女性皇族が結婚後も皇室に残る案の着地
議論はどのような着地を迎えるのだろうか。宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司さんによると、
「女性皇族が結婚後も皇室に残る案は、与野党ともおおむね賛成しています。ただ、その配偶者と子どもの身分については意見が分かれています。特に子どもが皇族になることは、将来的に女系天皇が誕生する可能性があるため、男系継承を主張する人たちは認めていません。
必要なことは妥協点をさぐることですが、例えば、女性皇族が結婚後も皇室に残り、配偶者も子どもも皇族とし、併せて、旧宮家の男系男子の養子も認める、その場合の皇位継承順位は男系男子を優先するという案も考えられます」
前出の皇室ジャーナリストは「皇室側の意見を伺うこともひとつの手だ」と話す。
「女性宮家の法案が通った場合、佳子さまと愛子さまは結婚後も皇室に残り続けます。まるで“鳥籠”に閉じ込められるかのようですが、はたしておふたりは結婚後も皇室に残ることを望んでいらっしゃるのでしょうか。議論の中心にいるおふたりの意見や、皇室の総意を聞くことも必要だと考えています。
国会が皇室の意見を聞くことは憲法で禁じられていますが、国民が皇室の意見を聞くことは可能です。'16年、上皇さまは退位の意向がにじんだお気持ちをビデオメッセージで表明。上皇さまのお気持ちを国民が聞き、国民の意思として国会がくみ取り、生前退位の準備に取りかかるという流れになりました。そうした方法であれば、国民が皇室の意見を聞くことは可能だと思います」
佳子さまと愛子さまには特例措置も必要だと、同ジャーナリストが続ける。
「これまで佳子さまと愛子さまは、結婚後に皇族の身分を離れるという前提で人生を過ごされてきました。仮に女性皇族が結婚後も皇室に残るとしても、今の制度で育ってきたおふたりは特例措置として“皇室に残るか否かは本人の希望にゆだねる”という旨を、新しい法律に盛り込まなくてはいけないと思います」
新リーダーが進めかねない非情な“鳥籠プラン”に対し、ふたりのプリンセスは、どう立ち向かわれるのだろうか。
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