《落選してほしい議員ランキング》「殿さま気取り」猛批判の杉田水脈を抑えた断トツの1位
週刊女性PRIME / 2024年10月26日 21時0分
第102代内閣総理大臣に石破茂が就任、新内閣が発足したのもつかの間、10月9日に衆議院を解散。27日投開票の選挙戦真っただ中だ。新内閣の信任を問いたい首相だが、裏金や旧統一教会の問題など議員への不信感は増すばかり。そこで、40代~60代男女500人にアンケート。衆議院選挙であなたが落選してほしいと思う衆議院議員は誰ですか?(アンケート実施は10月1日)
「国際社会の中で日本がおかしな立場に…」
5位は高市早苗(63)(自民党)。
「自民党総裁選のときの言動が保守的すぎた」(大阪府・51歳・男性)、「国会での態度が不遜。極右思想で大変危険な人物だと思う」(東京都・68歳・女性)、「変化が必要なこの時代に逆行したことしか言わない」(東京都・56歳・女性)とのコメントが集まり、28票獲得した。
「彼女は本来、このランキングのトップに入らなければいけない。この人を落としておかないと日本が危うくなる」と話すのは、ジャーナリストの大谷昭宏さん。先の総裁選では接戦を繰り広げたが――。
「思想的に非常に危険な要素をはらんでいる。8月15日の終戦記念日は靖国神社を参拝すると公言し、ナーバスな関係の中国や韓国を逆なでするような人が一国の総理になると大変なことになる。国際社会の中でどれだけ日本がおかしな立場になるか」(大谷さん、以下同)
続いて、大谷さんとランキングを見てみよう。
4位は小沢一郎(82)(立憲民主党)。
「疑惑が多く態度も悪い」(東京都・52歳・男性)、「党から党へ流れて偉そうな物言いをする。奥さんに見捨てられている時点で人間性もわかる」(大阪府・59歳・女性)と31票獲得。
「党から党へ渡り歩き、スクラップアンドビルドを繰り返し、どこに行ってもキングメーカー気取りをする。彼の場合、ぶっ壊して、よりいいものをつくろうではなくて、自分勝手な理屈で壊しているんですよね。権力の構築に熱心だけれど、1回もうまくいっていない」
今や政界最古参。82歳と立派な高齢者でもある。それでも影響力はあるのだろうか。
「4位というわりにはもう力を落としてますよね。かつて自民党の華やかなりしころに暗躍した人ですが、今は終わった人」
「自分に都合の悪いことは無視する姿勢に不信感」
3位は杉田水脈(57)(自民党)。
「差別問題などトラブルが多すぎる」(新潟県・49歳・女性)、「人としておかしいにもほどがある。内面、人格、議員としてありえないほど失格だと思う」(茨城県・51歳・女性)、「議員以前に人として終わっている」(東京都・52歳・男性)と37票獲得。
「彼女は国会議員にしておいてはいけない人。アイヌの方や朝鮮民族の方に対して差別的な発言をしたり、国会で男女差別はなくならないと言い切ったり、非常に差別的な意識を持っている」
コメントにも差別発言を疑問視する声が目立つが、彼女が重用される理由は?
「あれだけ女の悪口を言っているのに、自分は女を前面に出してくる。政治評論家には気持ち悪いぐらいすり寄ってきて、『先生にはずっと憧れていて、一度お目にかかりたかったんですぅー』なんて言ってきたりする。それに転がされる人も中にはいるでしょう」
裏金問題も逆風になり、杉田議員は衆院選不出馬の意向。来年の参院選を目指すとされている。
2位は河野太郎(61)(自民党)。
「会見で自分に都合の悪い質問には一切答えず国民をなめている」(愛知県・53歳・男性)、「国会での答弁や記者への受け答えを聞いていても論理的でなく稚拙。国会議員としての知識や能力を持っていない」(静岡県・62歳・男性)、「やり方が強引すぎる。愚策なマイナンバーカードの対策が不十分」(神奈川県・43歳・男性)と、40票獲得。
「彼が嫌われるのは当たり前。自分の気に入らない質問をされるとすぐ違う記者を指名して、嫌なことを聞かれたとばかりにパンパンと襟元をはたくなど子どもっぽい。総理に政府専用機があるんだから外務大臣にも数百億もする専用機をつくれと言い出したり、何をバカなことを言っているんだと」と大谷さん。国民の不人気はさておき、政策面はといえば、
「自分の考えを持っていないので、例えば外務大臣のときは外務省に言われるまま、あちこち繰り出していた。でもああいう性格だから友好関係が生まれるわけでも訪問先の国に感謝されるわけでもない。だからスタンプラリーと呼ばれてましたよね。ポンポンとハンコを押して帰ってくるだけ」
第1位発表の前に、6位以下をチェック。6位は菅直人(21票)、7位は萩生田光一(20票)、8位は小泉進次郎(18票)、9位は三原じゅん子(15票)、10位に枝野幸男(10票)がトップ10入り。大谷さんが注目したのは7位の萩生田議員。
「裏金と統一教会の問題はきちんと見ておきたい。彼はその両方ある。彼はもっと上位に食い込んでもいいのではないでしょうか」
堂々の第1位に輝いたのは、麻生太郎(84)(自民党)。
「余計なことばかりする」
「裏で操っている感じがして嫌悪感しかない」(神奈川県・51歳・女性)、「ただ権力を持ちたいだけ、すがりついてるだけにしか見えない」(香川県・66歳・男性)、「高齢でいつまでも殿様気取り」(茨城県・60歳・男性)、「なんの役にも立たず常に偉そうな態度。国民のことは頭にない」(滋賀県・65歳・男性)、「庶民感覚とかけ離れている」(宮城県・55歳・男性)と、150票もの票を集めた。
「このダントツの票を見ると、どれだけ嫌われているかわかりますよね。彼は今までどんな政策をもってどんなことに尽力してきたかというと、具体的なことが何もない。
例えば何か法案を作り上げたということがまったくない。この人の議員としての実績は、なんだかんだ言うだけ。先日も台湾を『国』と呼んで日中関係に水を差したり、余計なことばかりする」
有権者にこれだけ嫌われながら、政界で長く地位を保ち続ける理由は何なのだろう。
「国民の冷静な判断とは違い、政界には麻生シンパが山ほどいる。というのも彼は人たらしで、結婚披露宴でこの人と同じテーブルになるとあっという間に魅了されるというくらい座持ちがいい。半径1メートル内に近づいた人は一発でファンにさせられてしまうとか。政治は古狸がするものだとよく言うけれど、その象徴だと思う」
落選を強く望まれる嫌われ者の議員たち。国民の思いは届くのか。「なかなか難しいでしょうね」と大谷さん。
「落ちてほしいと思うにもかかわらず、選挙のフタを開けるとまたも国会の門をくぐる。やはり小選挙区比例代表という選挙制度に大きな問題があると思います。制度を変えなければいけないけれど、実際に変えるのはこの人たちだから、自分に都合の悪いことをするわけがない。だから有権者が賢くならなければいけない。変える努力をしていかなければいけないと思います」
間もなく迎える投開票。その結果はいかに――。
取材・文/小野寺悦子
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