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「頼りになる存在」佳子さま、姉・小室眞子さんとの“姉妹愛”から考える結婚後も皇室に残る可能性

週刊女性PRIME / 2024年10月27日 21時0分

10月1日、有明コロシアムでジャパンオープンテニスの試合を観戦された佳子さま

「2人の娘の成長について話させていただきますと、上の娘の眞子は昨年の12月に妹の佳子を迎えたことになりますけれども、初めは妹を迎えたときはとてもうれしいと同時に、ちょっと少し戸惑いも感じられるようなことが見られましたが、今はとても妹思いで食事とか洋服のお手伝いをしたり、また一緒に楽しく、ぬいぐるみや絵本で遊んでおります。

 佳子のほうはだいぶ自分の気持ちを外に出すことが多くなってまいりまして、例えば、きれいな音楽を聴くとうれしくなって手をたたいたり、身体を動かしたりすることが多く見られるようになりました」

佳子さま、眞子さんの教育方針

教育方針についてですけれども、(略)2人それぞれの年齢に応じた基本的な生活習慣、大事な事柄、そして感性を大切にしていけるよう努めております。例えば、眞子のことについてお話ししますと、今はだいぶ料理に興味を持っておりまして、簡単なものですけれども、一緒に作りますときに、材料を大切にすること、火とか刃物を使うときに気をつけること、それから、後片づけをすることを、少しずつ身につけていってくれればと思っております。

 また、同年代の子どもたちと、お友達と触れること、遊ぶことを通して、譲り合うこと、待つこと、仲良くすることの大切さを学んでいってくれればと願っております」

 秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは1994年12月29日に生まれたが、約1年後の'95年11月21日、秋篠宮さまの30歳の誕生日を前にした記者会見で、紀子さまはこのように長女の小室眞子さん、佳子さま姉妹の成長の様子などについて紹介した。

 翌'96年11月19日、自身の誕生日を前にした記者会見で、秋篠宮さまは次のように話している。

「上の子どもの子も今年の4月に幼稚園に入園しまして、元気に通っておりますし、幼稚園での生活を楽しんでいますね」

「自宅でのことを申しますと、下の子ども、佳子のほうですね、と、以前に比べるとよく2人で遊ぶようになってきたのではないかと思っております」

「下の子はずいぶんと自分の意思をですね、はっきりと言うようになってきたのではないかなと思っております。好き嫌いとかですね、いやだとかそういう意思表示をですね、はっきり言うようになってきたと思います」

 続けて、紀子さまはこのように答えた。

「眞子が幼稚園に行くようになり、妹の佳子が、家での留守番を少し寂しく感じるようになっているような気がいたします。そのため、姉が帰宅したときには妹の佳子はうれしそうに『おかえり』と姉を迎えていることがたびたびございます。また、その『おかえり』という言葉のほかにも、また、これは宮様とお話が重なってしまいますが、自分の考えていること、思っていることを少しずつ上手に言葉で表現できるようになってまいりました。

 また、発音が難しいような言葉が出てきますと、姉の眞子が丁寧にゆっくりとその言葉を発音したり、それから佳子が質問すると、それに対して優しく答えることがよく見られます。お部屋の中での様子についてお話しさせていただきますと、最近は、お互いの大事なおもちゃや持ち物を貸し合ったり、交換したり、また、一緒に使って遊んでいることが見られます」

佳子さまも記憶に残っていないエピソード

 特に、いちばん身近な存在である母親は、娘たちの様子をより具体的に証言していて興味深い。おそらく、現在、佳子さまも記憶に残っていないエピソードがほとんどかもしれない。両親が語るように、生まれたときから佳子さまは、3歳上の眞子さんに可愛がられ、2人はとても仲良しだった。こうした関係は大人になっても続いた。

 佳子さまは2014年12月29日、20歳の誕生日を迎え、めでたく成年となったが、直前に行われた記者会見で佳子さまは、このように答えている。

「姉は、何でも話すことのできる頼りになる存在です。姉と過ごす時間は非常に楽しいので、よく姉の部屋で過ごしております。今は海外にいるのであまり会うことができず、寂しく感じることもありますが、ときどき連絡を取っております」

 '21年10月26日、眞子さんは大学時代の同級生と結婚した。宮内庁職員を通じて婚姻届を提出し受理されただけで、「納采の儀」や「朝見の儀」など、結婚に関連する皇室の儀式・行事は一切行われず、一時金は眞子さんが辞退するという異例のものだった。

 秋篠宮ご夫妻は、《(略)最初に結婚することについて公表して以降、私たちにとって予期していなかった出来事が起こりました。このことについて、私たちの周りからも種々の示唆をいただくとともに、心配する声や反対する声が寄せられました。

 また、皇室への影響も少なからずありました。ご迷惑をおかけした方々に誠に申し訳ない気持ちでおります。(略)皇室としては類例を見ない結婚となりました》などという内容の談話を発表した。

 こうした中にあっても佳子さまは、姉を応援し、《私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています》('19年春、国際基督教大学卒業に際しての文書回答)という姿勢を最後まで崩さなかった。

 そして、あの印象的な別れの場面である。玄関先で両親が見守る中、佳子さまは嫁ぐ姉としっかりと抱き合い、別れを惜しんだのだった。

 今、国会では女性皇族が、一般男性と結婚後も、皇室にとどまる制度である女性宮家の議論が続いている。天皇、皇后両陛下の長女である愛子さまと、佳子さまという内親王がその対象となってくる。しかし、姉の小室眞子さんがすでに結婚して一般国民となっているのに、佳子さまが結婚して、一人、皇族としてとどまるだろうか。

 あれほど、姉のことを慕っている佳子さまにすれば、姉妹の情として、女性宮家をすんなり受け入れるとは考えにくい。せめて、眞子さんが結婚する前に女性宮家問題が決着していればよかったかもしれない。大事なのは、タイミングなのだ。

 10月23日は、眞子さんの33歳の誕生日である。

<文/江森敬治>

えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に『秋篠宮』(小学館)、『美智子さまの気品』(主婦と生活社)など

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