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《とんねるず「推し曲」ランキング》名曲&迷曲から選ばれた、耳について離れない圧倒的な1&2位

週刊女性PRIME / 2024年10月28日 17時0分

とんねるずの石橋貴明(左)と木梨憲武

 石橋貴明(62)と木梨憲武(62)が、10月19日に“とんねるず”としてフジテレビの特番に登場した。2人そろっての出演は6年半ぶりのこと。また、29年ぶりのライブを11月8日と9日の2日間、武道館で行うことも発表。特番の中でもこの準備に密着した企画が放送された。

 とんねるずの楽曲といえば、コミックソングからメッセージソングまで幅広く、2人の魅力がそれぞれに詰まっている。そこで今回、全国の40代~60代の男女、500人にアンケートを実施。好きな曲とそれにまつわる思い出などを調査した。とんねるずのシングル曲、あなたの“推し”は何ですか?

私の「推し曲」ランキング

 19票で5位に選ばれたのは1987年リリースの『迷惑でしょうが…』

「しっとりしていてメロディーが好き」(東京都・男性・56歳)
「ノリさんの歌のうまさがバツグン。歌声もきれいだし、この曲がいちばん好きです」(岩手県・女性・52歳)
「語りから始まる出だしや、聴きやすいメロディーラインで曲自体もいい。それ以上に、オチャラケて歌うことが多い2人が、この曲に関してはスーツ姿でまじめに歌い切っているのが新鮮でした」(福島県・男性・50歳)
とんねるずのライブに行ったとき、この曲がヒットしていて、ちょうど『ザ・ベストテン』の中継があってライブが終わっても中継まで会場で待っていたことを思い出します」(静岡県・女性・53歳)

 しっとりと聴かせるバラード曲。コメントにも出てきた語りからの出だしだが─、

「アルバムに収録されているバージョンは、ドラマ『前略おふくろ様』のパロディーソングになっていて、2人ともドラマで主演していた萩原健一さんのモノマネで歌っています。シングルカットされたとき、再録をして石橋の語りのセリフも一部変わっている部分もあるので、聴き比べると面白いかもしれません」(音楽誌ライター、以下同)

 バラード曲として秀逸で、実は五木ひろし神野美伽がカバーしている名曲なのだ。

 次に20票で4位にランキングされたのは、1992年に発売した『一番偉い人へ』

とんねるずの2人がまじめに歌っているイメージ」(東京都・女性・44歳)
「いちばん、とんねるずを見ていたときにリリースした曲なので、特に印象に残っている」(茨城県・男性・45歳)
「曲自体がカッコいい。当時よくカラオケで歌っていました」(大阪府・男性・45歳)

 世の中の“一番偉い人”に対して自分たちは何をすればいいのか?と問いかけたメッセージソング。

「同年にリリースされたコミックソング『ガラガラヘビがやってくる』とは、まったく方向性が違う楽曲。彼らの持っている、既存の体制に対する“反骨精神”が表に出ている曲ですね

 お笑い界のしきたりなどにとらわれず、スターの階段を上ってきた、とんねるずならではの曲ということなのかも。

3位の3倍近い票を集めた名曲

 ベスト3の一角、3位にランクインしたのは、49票を獲得した1991年リリースの『情けねえ』

「曲中、おふざけが少なく、聴いていても感じが良かった」(愛知県・男性・65歳)
「小学生くらいのときに『とんねるずのみなさんのおかげです』(以下、みなおか)で見て、最初は芸人ではなく、歌手なんだと勘違いしていた記憶がある」(大阪府・男性・42歳)
「哀愁漂うメロディーに感情を刺激されました。歌詞もいろいろ考えさせられた」(大分県・女性・42歳)

『第22回日本歌謡大賞』の大賞受賞曲。また、この曲で『NHK紅白歌合戦』にも初出場を果たした。

リリースした年に勃発した、湾岸戦争に対する日本の態度を風刺したメッセージソングです。ただもともとはコミックソングで、かなりふざけた内容の歌詞だったと本人たちが番組で語っていました」

『みなおか』でエンディング曲としても流れていたが、シングルで出す予定もなかったという。そんな曲が歌謡大賞と『紅白』出場につながるとは、2人とも思ってもいなかったに違いない。

 2位は3位と比べ、3倍近い134票を集めた1985年リリースの『雨の西麻布』

「お笑いコンビがまともな歌を歌ったので、インパクトがあった」(埼玉県・女性・60歳)
「高校1年生のときに、部活の新入生紹介カラオケ大会で歌ったのが、この曲でした」(東京都・男性・54歳)
「西麻布という地名や場所を初めて知った」(神奈川県・男性・58歳)
「あのころ、演歌が売れていて、その中でとんねるずが演歌っぽい口調で歌っていたのを思い出しました」(神奈川県・女性・53歳)

 当時、歌い出しの前に2人が「紅白を」「狙います」と、語っていたが、冗談ではなく本気で狙っていたという。その思いは、3位の『情けねえ』で結実するまで6年かかっている。

「“西麻布”という地名を初めて知った、とコメントにもあるように、作詞の秋元康はあまり有名ではない地名をつけたかったそうです。石橋は雑誌のインタビューで、当初の曲名は『雨の亀戸』だったと明かしています。ただ、石橋自身が行ったことのない場所だったため、現在の西麻布の辺りになる、当時の霞町に変えてほしいとリクエスト。最終的に西麻布に落ち着いたそうです」

1位は『みなおか』オープニングテーマ

 もしタイトルが『雨の亀戸』のままだったら、この曲もここまで人気が出たのだろうか……。そして、堂々の1位は、146票を獲得した、1992年リリースの『ガラガラヘビがやってくる』。

「中学生のころ、毎週『みなおか』を見ていたときに聴いていて、懐かしさを感じた」(東京都・男性・48歳)
「なんとなくリズムが好きだった。小学生のころ、縁日でガラガラヘビの風船もよく売っていたのを思い出した」(東京都・女性・41歳)
「小さいころ、とんねるずのテレビ番組をいつも楽しみにしていたことを思い出します。またそのテレビ番組で、よく流れていたのがこの曲でした」(滋賀県・男性・54歳)
「“ガラガラヘビがやってくる”というフレーズが、耳について離れなかった記憶があります。奇妙なタイトルだけに新鮮な感じがしました」(大阪府・女性・53歳)

 とんねるず初のオリコン1位獲得曲で、140万枚超えのミリオンセラーになった。

「『みなおか』のオープニングテーマで、子どもたちからの支持を集めた楽曲。番組中、この曲を収録したカセットテープを3名にプレゼントする、という企画を行ったところ、4万通を超える応募があったとか。そこで急きょ、CD発売が決定。まさかの大ヒットにつながりました」

 1位こそコミックソングだが、上位に連なる曲はメッセージソングやバラード。聴く側にとって、芸人が片手間に歌っているものではないという意識が強いのかも。

 武道館ライブのチケットは、発売とほぼ同時に完売するほどのプラチナチケットになった。歌手としてのとんねるず、今回はどんなステージを見せてくれるのだろうか?


取材・文/蒔田 稔

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