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【独自】「1日に1回は泣いてしまう」梅宮アンナに聞く、乳がん“全摘手術”控えた今の心境と闘病の苦悩

週刊女性PRIME / 2024年11月2日 9時0分

乳がんを公表、闘病中の梅宮アンナさん(公式インスタグラムより)

 ステージ3Aの「浸潤性小葉がん」を公表し、乳がん闘病中の梅宮アンナさん(52歳)。現在は抗がん剤の副作用が落ち着き、食欲が戻って体重が5kg増えたという。右胸全摘手術を11月7日に控えた今の心境を語ってもらった。

「死んじゃうかも」と

 がんを小さくしてから手術を行う「術前化学療法」を選択、8月から抗がん剤を2週間に1回、投与していたが、前半4回が終わった時点で肺炎に。いったん中断し、今は切除手術に向けた準備期間だ。

「順調にいけば来年の夏、病院通いが落ち着く予定。とはいえ、治療自体がハードなフルコースなのですでに予定通りには進んでいませんが(笑)。今は抗がん剤が身体から抜けた状態なので、食欲も戻って比較的元気に過ごしています。先日は仕事で富山県に行っておいしいものを食べてきました。それでもね、やっぱり1日に1回は泣いてしまう。がんのこと、思い出さない時はないので」

 抗がん剤の投与が始まる前は、こんなにつらいものとは想像していなかったという。

「私の場合、抗がん剤の翌日に白血球を回復させる注射を打つと、胸の奥に強い痛みが走ることがあって。免疫力が下がって肺炎になったときには高熱で身体も動かないし、水分も取れず『死ぬかも』と思ったことも。途中で抗がん剤治療をやめてしまいたくなる気持ちがよくわかりました。何より、治療が順調に行かなかったことがショックで、かなり落ち込みましたね。とはいえ、同じ薬でも人によって全然、違うので、むやみに怖がらないでほしいです」

SNSで発信し続ける意味

 痛みの恐怖もアンナさんを襲った。

「抗がん剤を投与するため、胸元に静脈カテーテルの一種、CVポートを埋め込む手術をするのに4cm切ったんですが、それだけで大騒ぎしましたから。先生からはどうメスを入れるか、詳しく聞いているのですが今まで経験のないことですし、手術したあとに麻酔が切れたらどうなるか……もう心配で。だいたいのことには我慢強いんだけど、痛みには弱いかな」

「父は何十年もがんと闘っていたし、梅宮家は祖父や叔母もがん。知識があったので告知を受けたときにパニックを起こすことはありませんでした。でも多くのひとは動揺すると思う。周囲からの見る目が変わって腫れもの扱いされたり、職場で理不尽な扱いを受けることもあると聞きます。社会が少しずつ変わっていけばいいな……そんな思いで私は自分の病気をSNSなどでオープンにしていけたらと」

 闘病公表後、SNSでコメントをもらったり、街中で声を掛けられることも多くなった。

「でも『私の知人も治ったので大丈夫』『○○をとったほうがいい』といった言葉には……ちょっとモヤモヤした気持ちになることもありますね。もちろん励まそうと思ってのことだというのはわかりますし、ありがたいです。ただ、がんは症状も進度も患者さんによって全然違います。これをしたら絶対治る、というのもないですし……治療中の人にとっては励ましの言葉だとしても、プレッシャーになるケースも。もし身近に病気と闘っている人がいたら、言葉のかけ方を少しだけ考えてもらえたらなと思います」

 そして「病気の方たちと一緒に頑張っていきたい。私も手術、その先と、必ず乗り越えていきます」と力強い言葉で締めくくった。

梅宮アンナ●1972年生まれ。モデル・タレント。父は俳優の故・梅宮辰夫さん。20歳でファッションモデルとしてデビュー。シングルマザーとして仕事と子育てを両立。

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