「ただの虐待、残酷な施設」動物と宿泊もできる“体験型動物園”が炎上、来園者の声を聞いた担当の反応
週刊女性PRIME / 2024年11月9日 8時0分
《あまりに残酷な展示方法に心が痛んだ。気軽に行ったことを後悔…》
《今まで行った動物園の中でダントツに酷い》
《動物を金儲けの商品としてしか見ていない激ヤバ施設》
《動物愛護団体が見たら腰抜かすだろうな》
北海道札幌市にある体験型動物園ノースサファリサッポロに批判の声が集まっている。
猛暑の中、動物がぐったりしていた
同施設は、2005年7月に北海道初のサファリパークとしてオープン。動物との距離の近さが売りで、バクやフェネック、キタキツネ、ゴマフアザラシなど珍しい動物たちに触れることができる。
また、クマやライオンなどへの有料のエサやり体験も実施されており、中には客が実際にベンガルトラの檻の中に入ってエサやりを行うという危険な体験も。
誓約書に署名しないと入場できない「デンジャラスゾーン」では、ピラニアやラーテル、シャムワニなどの危険な動物の至近距離を通るという展示を行っている。
危険な体験や《当園は普通の動物園ではありません、危険です。ケガや物損は保障できません!すべて自己責任です。》と書かれた看板が設置されていることから“危険な動物園”と呼ばれることも。
「ふれあいもエサやりも基本客任せ。飼育員が常に見張っているわけではないので、エサやりの時間や量もその日の客足に左右され、管理されていないのではないかと思います。また、加減の分からない小さな子どもが乱暴に触っても注意する飼育員がいない。動物たちはじっと耐えている様子でした」(同施設客、以下同)
実際にネット上でも、
《動物は木に縛り付けられたり鎖で繋がれたり、ほとんど動けないようにされている》
《ストレスからか異常行動を繰り返す動物もいた》
《猛暑の中動物がぐったりしていた》
《ゲージの中は糞まみれで不衛生》
と劣悪な飼育環境を指摘する口コミが散見された。
「ノースサファリサッポロでは、動物と一緒に宿泊できるプランもあるのですが、それも動物たちが可哀想すぎると最近SNSで炎上していました」
園には宿泊施設が併設されており、《様々な動物たちと一緒に宿泊できる日本で初めてのグランピング施設》と称し、「ライオンコテージ」「アザラシコテージ」「ペンギンコテージ」「ウミガメコテージ」などの部屋が用意されている。
また、ミーアキャットやプレーリードッグ、ウサギ、ミニブタなど16種類の小動物が“全部屋で貸出し可能”とのこと。
この宿泊プランに対して
《動物のスペースがあまりにも狭すぎてもはや監禁じゃん…》
《こんな狭い空間で自由もなく、四六時中人の目に晒されて動物のストレスやばそう》
《ただの動物虐待で胸糞悪い。本当に残酷な施設》
と批判的な意見があがっていた。
同施設の担当者は「改善を進めていく所存」
このような意見が上がっていることに対して、同施設の担当者に話を聞いた。
「それぞれの動物に合わせた飼育計画を軸に、日頃から動物の管理やケアを徹底しています。生き物なのでマニュアル一辺倒とはいきませんが、飼育担当者が日々動物の状況を報告して全員に共有、最善の対策を行うようにしています。また飼育員は動物に対して深い愛情を持って日々のお世話を行っています」
一般的な動物園とは異なる独自の取り組みを展開している同施設。以前からも批判の声が寄せられることはあったのか尋ねると…。
「以前から少数ですが、厳しいご意見をいただくこともございました。そう言ったご意見を参考に過去様々な改善を行ったり、動物にとって快適な施設の建造等を行って参りました。ですので、ご批判は園を良くしていくために大変ありがたいことだと捉えております」
また、今回のSNSで批判が寄せられた件については、
「それぞれ考え方が違うので、ご批判なさる方がいらっしゃるのは仕方がないと思いますし、参考になるご意見は大変ありがたく受け止めております。全ての方が満足する方法はないのかもしれませんが、頂戴したご意見や他施設を視察させていただいたものなどを参考にしながら、今後もさらに改善を進めていく所存です」
と厳しい声も真摯に受け止め、これからも改善に努めていく姿勢を見せた。その一方で、
「ただし、誹謗中傷やスタッフ個人への中傷、取引先等へご迷惑がかかる行為、事実と異なるデマの拡散については容認できませんので、警察、関係各所、弁護士と相談をしているところでございます」
と意見を超えた、過度な誹謗中傷については法的措置も辞さない考えを示した。
過熱する意見に対し、改善に向けた真摯な姿勢を見せたノースサファリサッポロ。今後の対応が注目される。
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