“舌がん”を乗り越えた堀ちえみ、復帰ライブで43年ぶりの「松田聖子」を熱唱して涙の理由
週刊女性PRIME / 2024年11月12日 18時0分
堀ちえみが10月29日と30日の2日間、東京・渋谷でライブを開催した。
「舌の6割以上を切除したので、トークでは以前のような声が出ませんが、ライブで歌い出すと1曲目からエンジン全開。全盛期以上の力強い声が出ていました。堀さんは、YouTube動画などでいろいろな人の口の中の動きを見て、発声の練習をしているそうです」(スポーツ紙記者、以下同)
週刊女性が訪れたのは、10月30日のライブ。ピンク色の特攻服を着た男女10人ほどの親衛隊が、あのころのままのコールで盛り上げると、会場は熱気に包まれていた。
「2階席の最前列には、1982年デビューの同期だった松本伊代さん、早見優さん、つちやかおりさん、渡辺めぐみさんらの姿がありました」
17年ぶりにリリースした新曲をはじめ、自身のヒット曲『東京Sugar Town』『白いハンカチーフ』などを歌うと会場の熱気は最高潮に。それが一転、堀に異変が起きたのは、松田聖子の『白いパラソル』を歌い始めたときだった。
「ちえみさんの声が震えてきて、みるみる涙声に。“がんばれー!”という声援に励まされてなんとか歌いきると、その場で号泣。“本当は自分の曲で泣くべきなのに~”と謝っていました(笑)」(会場にいたファン)
コンサート後の堀に話を聞いた
なぜ感情を抑えきれなかったのか。コンサートを終えた堀に聞いてみると「自分でもビックリでした」と笑った。
「14歳のとき、スカウトキャラバンで歌ったのが『白いパラソル』でした。歌手になりたいと思っていたときに歌って、それからいろんなことがあって、今の自分があると思うと、感慨深いものがあって……」(堀、以下同)
2019年に舌がんが見つかり、太ももの組織を移植する再建手術を行う。療養した後、2020年に芸能活動を再開した。
「この曲を何度も練習したときのことが頭に浮かんできたんです。お客さんの前で歌ったことで、当時がオーバーラップしちゃったんじゃないかしら。43年ぶりにステージ上で歌ったので、胸が詰まってしまって」
デビュー前から、堀は聖子に憧れていたという。
「お小遣いを貯めて、レコードはずっと買っていました。私がデビューしてからも、ずっと買っていたんです」
当時のオーディション参加者によく歌われていた聖子の代表曲は『青い珊瑚礁』だったが……。
「いつも優しく接してくれる聖子さん」
「私は『白いパラソル』の歌詞が好きなんです。すごく情景が浮かぶんですよ。曲も爽やかな風が吹いているようなイメージで。スカウトキャラバンの予選と決勝戦で2回、歌いました」
堀はアイドル歌手としてデビューした後、聖子と歌番組で共演するようになる。
「収録で毎週のようにお会いすると、いつも優しく接してくださって。『ザ・ベストテン』で私が7位とか8位で先に歌って、その後の上位で歌う聖子さんを見るのが、毎回楽しみでしたね」
リハーサルでは、私服姿の聖子に熱視線を送った。
「聖子さんが横切ると、すごくいい香りが漂うんです。同期のみんなで“わ~っ、聖子さんのいい匂い”ってキャッキャ言っていました。聖子さんが歩くだけで、背中から“ふわっ”と音符が出ているようでした」
今も聖子のコンサートやディナーショーに足を運ぶ。堀が苦難を乗り越えて歌い続ける原動力なのだ。
「聖子さんは本当のアイドル。今でも私たちに夢を与え続けている真のスーパースターなんです!」
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